FXで勝てない大きな原因の一つがポジポジ病です。今「ギクッ」としたあなた、心当たりがありそうですね。ポジポジ病はFXをする人の多くがかかる病気です。ササッとポジポジ病を克服して勝ち組に一歩近づきましょう。
目次
FXのポジポジ病とは?
ポジポジ病のポジはポジションのポジです。
トレードがしたくてしたくてたまらなかったり、根拠なしにトレードを繰り返したり、時間のある限りトレードしたり、ポジションを持っていないと不安になったり・・・
チャートを開いた瞬間にエントリーしたくなってしまう・・・
勝っていれば、もっともっとと・・・
負けていれば、なんとか取り返そうと・・・
チャートが動いてさえいれば、上がっていけば買うし、下がっていけば売る。上がりすぎなら売るし、下がりすぎなら買う。買いでも売りでも自分なりの勝手な理由でトレードしてしまう怖い病気のことです。
また、ポジポジ病だったとしても絶対に負けるわけではなく、たまには勝つこともある。これがなかなか治りにくい理由の一つです。
そして、一番厄介なのは、ポジポジ病を反省して
「明日からは絶対にポジポジしない」
こう決めたとしても
次の日には、すぐにポジポジ病が再発してしまう。
治すのが大変な、FXには最大の敵がポジポジ病です!
ポジポジ病になる原因とは?
ポジポジ病になる原因は人によっても違うし数多くありますが、ほとんどの場合は以下のことが原因になっていることが多いようです。
チャートを見ている時間をお金に変えたい
仕事をしていれば1時間いくらともらえる。
バイトをしていれば時給でもらえる。
でも、チャートを1時間見ていたとしてもトレードしなければ一銭にもならない。
人間として働けばお金をもらえるという意識が刷り込まれているので、チャートを見てる時間もお金に変わるのが当たり前という意識になってしまい、お金に変えるにはトレードしなければならない気持ちが強くなってしまいます。
それで、自分では意識はしていないつもりでも、時間をお金に変えようとトレードを連発してしまいます。
たくさん儲けたいという気持ちが強い
FXをする人なら、誰でもたくさん儲けたい気持ちは一緒です。
でも、サラリーマンの仕事からの帰宅後や主婦の家事の空き時間に、限られた時間内で儲けようと思ったら、数多くトレードするしかないという気持ちが強くなってしまうものです。
本当は、限られた時間だったとしても、じっくりとエントリーチャンスを待って、数少ないチャンスを取っていくことでトータル利益は大きくなります。
これが、時間内に何とか儲けようと思ってしまえば、エントリーチャンスを待つのではなく、なんとかエントリーできるポイントはないかと都合の良い理由を考えてしまいます。
そして、常にトレードしてしまうのです。
今までの負けを取り戻したい
これは過去に大きく負け越している人に強い傾向です。
「今までの負けを取り返したい。だから、なんとかエントリーしていくしかない。」
これもまた、自分の都合でチャートを見てしまうことになります。
- もう少し上がりそうだから買ってみよう。
- これは下げ過ぎだから反発期待で買ってみよう。
- ちょっとなら取れそうだ。
こういったエントリーは、決められたルールは無関係で、自分の感情で適当にトレードしていることになってしまいます。
エントリーすれば儲かると思いこんでいる
これも人間の不思議な習性で、今まで負けているにもかかわらず、なんの根拠もなしに次は勝てるだろうと思いこんでしまうところがあります。
エントリーしてポジションを持てば儲かると思いこんでいるから、次々にポジションを持ってしまうのです。
これもまた、チャートを自分の都合の良い方へ解釈してしまいますから、たまには勝てることがあったとしても、結局はトータルで勝てるはずはありません。
チャンスが待てない
FXをしている人には2種類いて、自分の手法、ルールがしっかり決まっている人。そして、ルール無しに適当売買している人です。
ルール無しに適当にトレードして勝てないのは当たり前なのですが、ルールが決まっていたとしても守れない、チャンスを待てない人がいます。
ルール通りにトレードしていれば、1日に10回程度のエントリー回数だったとしても、そのチャンスを待てずに、「少しだけ取れそう」みたいな感覚で1日に20回も30回もトレードしてしまうのです。
チャンスが待てない人はFXでは勝てません。
エントリールールが決まっていない
FXで安定して勝ち続けるためには、エントリーのルール、決済のルールは絶対に必要です。ルールがなければ適当に感情トレードしているのと一緒ですからトータルでは確実に負け組です。
そもそもエントリールールがないのですから、自分が上がると思えば買い、下がると思えば売ります。不思議なことに自分では勝てると思ってトレードしていて、エントリールールがないということであれば、必然的にチャートすべてがチャンスに見えてしまいます。
これは、チャートが自分の思い通りに動いてくれると錯覚しているのです。
こういった意味からも、エントリールールが明確でない方にポジポジ病が多くなっているようです。
ポジポジ病になりやすい人

私の会員の中にも、入会前には1日に50回トレードしたとか、100回トレードしてしまったとか、結局は大負けしてしまって悩んでいる人も多数いました。
これが、たとえ50回トレードしたとしても、自分のルール通りであったなら、何の問題もないわけです。
一番の問題は、適当な売買を繰り返していることです。
FXは根拠のないトレードを繰り返して勝てるほど甘くないのです。
ポジポジ病になりやすい人はどんな人でしょうか?
私が思うに、ポジポジ病になりやすい人は、言葉は悪いですが「欲が強い人」だと思います。
自分で意識していなくても、常にFXで儲けたいと思っている。だから、チャートを見ている時間をお金に変えたいと思うのです。
FXで勝てない原因の一つには「恐怖心」というものもあるのですが、恐怖心が強い人はポジポジ病にはなりません。
やはり、無意識だったとしても、「お金がほしい」「儲けたい」という欲の強い人がポジポジ病になってしまうことが多いように思います。
私MAXも昔は重度のポジポジ病だった!
今記事を書いている私、MAXもFXを始めてからの1年間はポジポジ病でずっと悩んでいた時期があります。
私がFXを始めたのが2009年1月だったのですが、ポンド円は毎日活発に動いていて、1日の値幅が3円~5円は当たり前の世界でした。
最初から30万通貨でのトレードでしたので、チャートを見ていて10pips動けば3万円。一瞬で30pips動けば9万円。
「ここで買っていたら儲かっていた・・・」
こんな気持ちをいつも持っていました。
ここで買わなかったことによって、10万円の利益を逃している・・・
ここで買ってここで売って・・・やってたら1日で100万円も儲かっていた・・・
こんな気持ちが大きくなっても仕方なかったのかもしれません。
それからの私は、ちょっと上がっていけば買い。少し下がり始めたら売り。次々にポジションを作っては決済を繰り返しました。
1日の中でも10万勝って5万負け。3万勝って10万負け。1万勝って5万負け・・・やればやるほどマイナス金額が大きくなっていったのは当たり前のことでした。
ポジポジ病の末期はドテン売買の連続!

その当時の私は完全な初心者でしたから、こんなことを考えました。
買って決済、売って決済を繰り返すのではなく、ドテン売買していれば一日中ポジションを持っていられるし、大儲け間違いないはずだ!
アホですね!ポジポジ病の末期症状かもしれません。
そして検証も何もせずに実践してしまいました。
記憶は定かではないですが、確か今はないフォーランドフォレックスというFX会社にはドテン機能がついていて、そこを使った記憶があります。
朝9時に30万通貨でポンド円を買いからスタート
買ったポジションは決済はしないで2倍の60万通貨の売りポジションを作ります。そうすることで買った30万通貨は決済されて売りの30万通貨だけ残るのがドテン売買です。
次は買いで60万通貨、次は売りで60万通貨・・・これを延々と繰り返すと、常に売り買いどちらかの30万通貨のポジションを持っていることになります。
結局は、昼飯も晩飯も食べずに夜9時まで、12時間で200回以上トレードしていました。
結果は・・・
300pips以上の大負け!
1日で100万以上の大負けになってしまっていました。
今でこそ笑って話せますが、当時の私は絶対勝てると思って取り組んでいましたから、本当の大バカ者だったのだと思います。
当時のスプレッドはポンド円で3.0pips。200回トレードすればスプレッドだけで600pipsのマイナスですから、もしかしたら収支的には健闘した方だったのかもしれません。
ちなみに、ドテン売買は勝てないと思ってすぐにやめてしまったのですが、ポジポジ病が完全に治るまでは約1年かかりました。
ポジポジ病を克服するには?

ポジポジ病を克服するには、強い意志を持ってルールを守ることが一番です。慣れるまでは自分に合った克服法を試してみてもいいと思います。
トレード記録をつけて自分のトレードを検証
FXでは1回1回のトレード終了時に記録をつけることが大事です。記録を書くことで後から自分のトレードの検証ができますし、書いている時間の間が開くことで一呼吸入れることができます。
1日のトレードの終わりには、1日でどれだけトレードしたのか、またその内容を検証することで、良いトレードだったのか、悪いトレードだったのかわかります。
検証することによって、悪いトレードを見つけ出して反省することで、次回のトレードに活かすことができます。
これを繰り返すことでポジポジ病を克服していけます。
後ろで誰かに監視してもらう
ほとんどの人は、一人でトレードをしていると思います。だから、誰かに監視してもらって、ダメなトレードをしたら怒ってもらうことはできないはずです。
それなら、FXの先生を見つけてトレード内容をチェック、添削してもらうことが有効です。やってダメなトレードを指摘してもらうことで、徐々にポジポジ病が克服できるはずです。
自分一人でできないなら他人の手を借りるのも有効ですね。
常時チャートを見ない
チャートを見てしまえばポジポジ病が発病してしまうのですから、チャートを見ないという方法もあります。
ずっとチャートを見なければ有効なトレードもできなくなってしまいますから、チャートを見る時間を決めることも有効ですね。見ている時間に集中してトレードするようにすればポジポジ病も減っていくはずです。
あとは、チャートを開いたら、エントリーポイントになりそうな値にアラートを入れて、チャートを閉じておくという方法もあります。アラートが鳴ったらチャートを開いてエントリーの準備をします。
余計な時にチャートを見ないことでポジポジ病が改善されてきます。
1日のトレード回数を決める
1日のトレード回数を決めてしまうことも有効です。
例えば1日5回とトレードの回数を決めてしまえば、その5回のチャンスを活かすしかなくなるので、真剣に集中してエントリーポイントを吟味するようになります。
もちろん、この回数のルールを破ってしまっては元も子もありません。
約束を破ったら罰金や罰則
私も一時期やっていました。ルールにないエントリーをしてしまったら、それが利確になっても損切りになってもルール違反ということで腕立て伏せ30回。
1日に3回ルールを破ったらトレード終了。
ルールを破ったら、次にルール厳守のエントリーができるまで禁煙。
昼飯抜きだったり、ジョギング30分だったり、様々な罰を自分に与えたこともあります。
自分を自分で管理するのは難しいことですが、こういった約束事を守れないとFXでの勝ち組になるのは難しいかもしれません。
トレードルールを厳守
ポジポジ病の克服に一番有効なのはルール厳守です!
私のポジポジ病が治った一番の理由も、優位性のあるトレード手法を見つけて、そのルール厳守を誓って守ったことでした。
エントリー、決済のルールを明確にすること。
そして、そのルールを厳守することでポジポジ病は克服できます。
ルールを守るには強い意志と集中力が必要です。
FXでポジポジ病は最大の敵!どうやったら治る?克服方法は?のまとめ

自分で意図したポジポジ病や計画的なポジポジ病なら問題ありませんが、普通の人がかかるポジポジ病はFXで勝つという意味においては最悪です。ポジポジ病である限り、負け続けるといっても過言ではありません。
自分がどのタイプのポジポジ病なのかを把握し、そのタイプに合った克服法を使って治していきましょう。
ポジポジ病は、一度完全に克服してしまえば再発しにくい病気です。
それはなぜか?
ポジポジ病が治ったことによって勝てるようになったのであれば、ポジポジ病では勝てないことを脳が学習してくれるからです。
強い意志を持ってポジポジ病を克服していきましょう。
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