FXロールオーバー必勝法?ロールオーバー狙いは本当に勝てるのか?

FXロールオーバー




最近FXを始めた初心者の方から「MAXさん、ロールオーバーを使ってFXで勝てるんでしょうか?」という問い合わせがありました。

私の場合、かなり前になりますがトルコリラ円と豪ドル円で、最近だとドル円でロールオーバー時間にスワップ狙いでトレードした経験があったので、その時のトレードのやり方などを簡単にお話ししました。

すると、数か月前にロールオーバー必勝法みたいな感じで売られていたものを30万円弱で買った内容が、私が話した内容とほとんど同じような感じだったと言うのです。

ネットで広告を見て無料でラインに登録して動画を見ていたら、絶対に簡単に勝てるはずと思い込んでしまい購入してしまったそうです。

1日10分だけ、勝率9割、月に100万円も可能・・・のような謳い文句だったそうです。

そして、1ヶ月以上頑張ったけど大負けしていると・・・

売られていたものを見ていないので内容は詳しくわかりませんが、さすがにロールオーバーでのトレード方法だけでは高額すぎるのではと思ってしまいました。もちろん、なにか凄い秘密が隠れているのかもしれませんが・・・

ロールオーバーはうまく活用すれば勝てるのは間違いないので、私の経験から初心者の方向けにロールオーバーの活用法などを書いてみたいと思います。

ロールオーバーとは?

ロールオーバーとは?

ロールオーバーとは超簡単にわかりやすく言うと、ポジションを翌営業日まで持ち越すことを指します。

難しく言うと作ったポジションが翌営業日まで決済されない場合、証券会社の方で決まった時間に一旦決済し再度同条件+スワップポイントをつけてポジションを作り直す作業のこと、またその時間のことを指します。

翌営業日への切り替わり時間はFX会社によって若干変わってくる場合があるのですが、ほとんどのFX会社は夏時間の早朝6時前、冬時間の早朝7時前にロールオーバー時間を設定しています。

そして、このロールオーバー時間の10~15分程度の間には、FX会社が簡単なメンテナンスをしているために取引できなくなります。

そのため、ポジションを決済しないで保有している場合、トレードしている本人は何もしなくても、朝の翌営業日への切り替わり時間になると自動でスワップポイントが付いてポジションを持ち越せることになります。

スワップポイントとは?

スワップポイントとは?

スワップポイントとは超簡単にわかりやすく言うと、ポジションを持つためにはFX会社にそのポジション分の必要証拠金を預けることになりますが、この預けた証拠金に対する金利のことになります。

そのため、金利の安い通貨を売って金利の高い通貨を買うとプラスのスワップポイント、逆に金利の安い通貨を買って金利の高い通貨を売るとマイナスのスワップポイントが発生します。金利差がなければゼロの場合もあります。

スワップポイントはポイントと呼ばれていますが価値は現金と一緒です。

昔はトルコリラやペソやランドなどのスワップポイントが高かったことで、長期保有して大きな利益を手にされて方も多かったものです。

そして、以前のドル円のスワップポイントはぜんぜんたいした金額ではなかったのですが、ここ最近、日米の金利差が拡大したことでかなり高額になっています。

ザックリいうと、FX会社によって金額は変わりますが、1万通貨の買いポジションを持つと1日200円くらいの金利(スワップポイント)がもらえることになります。

※月火水金が1日分、水曜から木曜に持ち越した時だけ土日の分も含めた3日分のスワップポイントがもらえます。これはロールオーバーの関係です。

国内のFX会社ならレバレッジ25倍でドル円1万通貨の証拠金が60,000円弱くらい(2023年5月15日現在)です。この60,000円に対して1日200円、1ヶ月30日分で言えば6,000円の利息(スワップポイント)がもらえることになります。

証拠金に対しては月に換算して約10%の金利になっていますが、実際には1万通貨で持つポジションは136万円分(2023年5月15日現在)になるので、136万円分のポジション持越しに対して1日200円、月で6,000円の金利ということになります。

それならドル円買っておけば毎日金利が入るから、10万通貨のポジションを持てば1日2,000円で月に6万円ほったらかしでなにもしないでもらえることになる・・・簡単、ラッキー!

単純に考えればその通りですが、持ったポジションには為替損益が生じてくるため、価格が上がって含み益になっていればいいですが、含み損が出てきた時が大変です。

ドル円を10万通貨買ってポジションを保持し続けて2,000円のスワップポイント(金利)を毎日受け取っていたとしても、もし1円値下がりしたら・・・その時点で為替差損はマイナス10万円です。

逆に考えると、もしドル円が1円下がったとしても50日間保持し続けていればスワップポイントが2000円×50日=10万円になるため、下がった損失の10万円をスワップポイントでカバーできていることになります。

この辺のことがしっかり理解できていなくて、計画的なポジション管理ができなければ、捕らぬ狸の皮算用的になってしまうことになります。

500万円の資金でスワップ狙いをしたら?

スワップ狙い

使う予定が全くない500万円が銀行にあると仮定して、この500万円を証券会社に入れます。

総資金500万円のうち必要証拠金約60万円でドル円を10万通貨分買いポジションを作ります。

10万通貨なので毎日2,000円、月で6万円のスワップポイントが獲得できます。

※スワップポイントと保証金は毎日変動しますから例として考えてください。

今のドル円が136円(2023年5月15日現在)ですから、万が一100円を割ってきたとしても92円までは耐えれる資金管理ということになります。

今のドル円は120円レベルまでは下がる可能性が十分にありますが、さすがに100円は割らないだろうという考え方です。もちろん、絶対に100円を割らないということではないですから、万が一のリスクはあることになります。

それでも、銀行に500万円を預けておいて預金金利が年0.01%なら年間利息は税引き後で400円です。それなら多少のリスクがあったとしても、FXで月に6万円、年なら72万円の利息を受け取ることができるメリットの方が大きく感じます。

ただし、今後日米の金利差が縮まる事態になれば、ドル円の価格は下がる可能性が高いですから為替差損が大きくなる可能性もありますし、スワップポイントも当然下がりますから、いつまでも確実にもらえる金額ではないということも頭に入れておかなければなりません。

※スワップポイントは各国の政策金利の差によって各証券会社が毎日変動させています。

また、スワップポイントをいくらにするという証券会社共通の取り決めはないので、FX会社によって高かったり安かったりすることもありますし、プラススワップポイントと同額のマイナススワップポイントのFX会社もあれば、マイナススワップだけ高いFX会社もあります。

また、スワップポイントを証拠金に組み入れられるFX会社もあれば、決済するまで動かせないFX会社もあります。

そのため、スイングトレードなどで何日もポジションを持ち越す場合でも、スワップポイントの条件が有利なFX会社を選択すれば、その分利益率も高くなることになりますし、多少なりともリスクヘッジできることになります。

ドル円のスワップとスプレッドの例

以下の表は2023年5月15日現在のドル円のスプレッドとスワップポイントをまとめた表になります。

スプレッドはpips、スワップポイントは1万通貨あたりの金額(円)です。

FX会社名 スプレッド(pips) 買いスワップ 売りスワップ
ヒロセ通商 0.20 150 -210
JFX株式会社 0.20 150 -210
DMM FX 0.20 198 -201
ゴールデンウェイ・ジャパン 0.10 125 -215
OANDA Japan 0.30 183 -214
FXブロードネット 0.20 200 -231
外為オンライン 1.00 190 -240
トレイダーズ証券 0.20 210 -210

私がメインで使っているヒロセ通商とJFXはプラススワップポイントが低いです。私の場合は1分足トレードメインでポジション持越しはほとんどないために問題なく使っています。

それでも時々、早起きしてチャートを開いたときにドル円やポンド円や豪ドル円やニュージー円などで上昇トレンドがほぼ確実と見れるときは大チャンス、ロールオーバー前にポジションを作って保持している時もあります。

ロールオーバー時間にスワップポイント+差益を狙う必勝法!

ロールオーバー時間にスワップポイント

上記したスワップポイントは毎日発生するのですが、FXの場合はその付与時間が決まっていて、保有しているポジションがロールオーバー時間をまたげば発生します。

大げさに言うと、ロールオーバーが5時55分~6時10分のFX会社であれば、5時54分に買いポジションを作って6時11分に決済、ポジション保有時間が17分間だけだったとしても1日分のスワップポイントがもらえるということです。

そのため、豪ドルが上昇トレンドの時期やドル円が強い上昇トレンドの時など、ロールオーバー前に買いポジションを作って、ロールオーバー後に値が上がっていたら決済してしまう、これだけで為替差益とスワップポイントの両方でプラスになることができます。

特に木曜朝はスワップポイントが3倍ですから魅力があります。

例えば今のドル円で木曜朝5時54分にドル円を10万通貨買ったとします。6時10分のロールオーバー終了時間に動き出した価格が買った価格より10pips上昇していたので決済しました。

たった17分間で10万通貨で10pips分の差益とスワップポイント3日分の合計1万6千円の利益でした。

※ロールオーバー前のスプレッドが大きく開かないFX会社を前提としています。

こんな感じでロールオーバー時間にスワップポイントと差益を狙っていくのがロールオーバーを使ったトレード手法になります。

他にもロールオーバー時間の時間差や複数のFX会社を使ったトレード手法もありますが、この辺は説明に時間がかかるので時間がある時に書きたいと思います。

実際には、過去にさかのぼって長期間のロールオーバー寸前の価格とロールオーバー後すぐの価格を比較すると、9割以上の確率(ザックリ見た感じ)で値を下げている時の方が多いことがわかります。

そのため、ロールオーバー直前に買いポジションを作ってしまうと、ロールオーバー後すぐには損益がマイナスになっていることの方が多くなります。

ただ、確率的にみると時間経過とともに建値以上になることの方が多いですから、トレンド具合でのポジション構築と資金管理次第ではトータルで十分に利益を出すルールを作ることも可能です。

また、長期目線で上昇トレンドがはっきりしている時であれば、強制決済にならない資金管理でポジション保持しているだけで、なにもしなくても毎日スワップポイントで利益を得ることができることになります。

上にも下にもいく可能性が高い相場状況だと差損が大きくなってしまう可能性の方が高いので難しいですが、上昇トレンドがはっきりしている時を狙うのであれば、今でも十分に通用する必勝法になりえると言ってもいいでしょう。

あとは利確と損切りの設定次第でも月トータルで継続してプラス収支にできる可能性も高いですから、うまくルールを決めることができれば安定して勝ち続けられる必勝法的なものになる可能性もあります。

実際、上記のようなトレード手法で勝っている人もいるはずです。

FX会社によってはスプレッドが価格の上下に広がるところもあれば、上にしか開かないところもあります。スワップポイントは買い狙いになる場合の方が多いので、スプレッドが上にしか開かないFX会社を使った方が決済するときには有利ということになります。

FXはそんなに甘くない?

FXはそんなに甘くない

前述したFX初心者の方は、ここまで書いてきたロールオーバーを使った勝ち方みたいなものを30万円で買ってしまったということでした。

最近聞く話だと、ネットで調べれば詳しく出てくるダウ理論を使った手法が10万とか、酒田五法をまとめたような手法が30万とか、エリオット波動理論を使ったFXスクールが100万とか、異常な金額で提供されているようです。

もちろん、上記は昔からあるトレード手法ですから、極めれば勝てるようになることはできるはずなので、提供している人も嘘はついていないと思われます。

ただ、誰でも簡単に勝てますみたいな誇大広告で勧誘してくるのはどうかと思います。FX初心者の方だと、そういった手法の存在も知らなかったりして、信じて買ってしまうこともあるからです。

FXで利益を出し続けていくことは難しくないのですが、1日10分の隙間時間で100万円の利益とか、スマホでパパっと10万円とか、絶対に無理とは言いませんが、FXはそんなに甘い、簡単なものではないことだけは覚えておきましょう!

そして、誇大広告を鵜呑みにして大切なトレード資金を圧迫しないようにしてください。

FXロールオーバー必勝法?ロールオーバー狙いは本当に勝てるのか?まとめ

FXロールオーバー必勝法

結論から言えば、ロールオーバー時間にスワップポイントと為替差益を狙ってトータルで勝ち続けていくことは可能です。

ただ、リスクがあることは確かです。

そのリスクを甘く考えてしまうと「大損」してしまう可能性さえあります。

そのため、狙いを決めたら、リスク許容度はどの程度にするのかを決めてルールを決定する必要があります。そして過去データで検証してみて勝率から利益率を計算してみましょう。

例えば、朝の10分でエントリーから指値逆指値の設定までができて、月に100pipsレベルでプラスになれるのであれば、労力も小さく毎月ボーナス的な収入を得ることが可能になることになります。

そのため、1ヶ月トータルで満足できる利益率になることが分かれば、毎日少し早起きしてでもやった方が良いということになります。

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