同じFX手法を使っても勝つ人と負ける人がいる12個の理由とは?

FXで勝つ人と負ける人




同じFX手法を使っていても、勝つ人もいれば負けてしまう人もいます。

同じ手法を使って同じトレードをしているのなら全員が同じ結果になってもいいはずですが、なぜ結果が変わってしまい勝つ人と負ける人に分かれてしまうのでしょうか?

FXではEAなどの自動売買でない限り、同じFX手法を使っていたとしても、どこかに感情が入ってしまったり、どこかで違うことをやってしまっているために結果も変わってしまっているのです。

それは、トレードに取り組む時間帯の違い、指標での判断の違い、チャート形を見ての判断の違い、メンタルの違い、ほか様々な小さな違いが大きな理由になっています。

負けている人が勝てるようになっていくためにはどうしたらいいのか、様々な角度からじっくり解説していきたいと思います。

自動売買以外はすべて裁量トレードといってもいい!

自動売買以外はすべて裁量トレード

EAを使った自動売買であれば、同じ設定で同じFX会社を使い、同じ通貨数であるならば結果も同じです。私が勝てばあなたも勝つし、私が負ければあなたも負けます。

コンピューターが全く同じトレードをしてくれているのですから、結果が同じになるのが当たり前で、もし結果が違っているとすれば設定が違ったりしているはずです。

この自動売買を使ったトレード以外のトレードは、必ず手動で行うことになるために、どこかで誤差が生じることが多くなるため、すべて裁量トレードといっても良いと思います。

そして、まったく同じ手法を使っていたとしても、裁量トレードでは若干結果が変わってしまう場合が多くなるのです。

これは仕方のない現象であり、まったく同じ結果にすることは不可能ですが、同じ結果に近づけていくことは可能です。

裁量トレードについては以下の記事で詳しく解説しています。

FX裁量トレード

FXは裁量トレードで勝つ!裁量判断の必要性と使い方とは?

2017年1月17日

なぜ違う結果になってしまうのか?

なぜ違う結果になってしまうのか?

過去データの検証結果では勝っている!

しかし、リアルトレードでは勝てない・・・。

同じ手法を使っていたとしても勝つ人負ける人が出てきてしまうのには原因があります。

例えば過去トレードの検証とリアルトレードを違うFX会社でやるだけでも結果は変わってくることがあります。大きな時間足を使う手法の場合は誤差の範囲内だったとしても、1分足、5分足などの短い時間軸でのトレードではFX会社が提供している価格の若干の差が影響する場合があるためです。

価格が若干違っただけでもエントリーサインが出るタイミングはローソク足で1本2本とずれてしまうことがありますから結果も変わってくることになります。

それでは、同じ手法を使っていると仮定し、勝つ人負ける人、結果が変わってしまう場合には、どのような原因があるのかを解説していきます。

トレードしている時間の違い

トレードしている時間の違い

同じ手法を使っても勝つ人負ける人が出てきてしまう一番大きな原因だと考えられるのが、トレードしている時間帯の違いです。

例えば

  • 東京時間メインで朝8時~15時くらいにトレードしている人
  • 欧州時間メインで15時~21時くらいにトレードしている人
  • NY時間メインで21時~25時くらいにトレードしている人
  • 1日のうちの空き時間に飛び飛びでトレードしている人

メインでトレードしている時間が変わってしまえばトータル収支が変わってくるのは当たり前のことです。1日中トレードしたと仮定して勝率が60%あったとしても、時間帯で切り取ってしまうと収支、勝率にもムラが出てきてしまうからです。

  • 東京時間は勝てるのにNY時間だと勝ち負けの差が激しい
  • 欧州時間はいつも勝っているのに東京時間は負けてしまう。
  • NY時間は調子が良いのに欧州時間には大きな損切りが多い

日替わりで様々なパターンがありますが、こんなことはよくあることです。

人によって収支が変わってくる大きな原因の一つですね。

これを防ぐには事前に検証をすることです。

使う手法がトレードする時間帯で機能するのかしないのか、長期間での結果はどうなっているのかを過去チャートを遡って検証します。

手法によっては時間帯によって収支に大きな差が出てしまうものもあるためです。

もし、なにかトレード手法を購入したりする場合には、販売者に事前に聞いてみることも大事です。時間帯によっての収支ムラは大きいのか小さいのか、サラリーマンの方なら帰宅後の数時間でも優位性が発揮できるのかなどを確認してください。

事前に聞く、そして、リアルトレードの前には必ず事前に検証をする。

これを徹底していれば、事前にある程度の結果が予測できることになりますから大きな問題は出てこないことになります。

同じ時間帯にトレードしていても結果が変わる!

21時から24時までの3時間にトレードすると仮定します。

同じ手法を使ってトレードルールを厳守し、すべてのチャンスでトレードできていれば、誰でもほぼ同じ結果になるのが普通です。

しかし、その3時間の間に出てくるエントリーチャンスを取捨選択しているとしたら・・・

必ず結果は変わってきます。

FXでは特定の時間、タイミングで勝てるようにトレードするのではなく、勝つタイミングでエントリーしていくことが大切だからです。

3時間の中で10回のエントリーチャンスがあり、その10回のエントリーチャンスを取捨選択し5回のトレードをするとすれば、人によって選択するエントリーチャンスが変わってしまう場合が多くなり結果も変わってしまうことになるのです。

このことはFXの運不運という記事でも詳しく解説していますので読んでみてください。

FX運不運

FXに幸運、不運は関係あるか?運が悪いと負け続けることも!

2017年11月1日

経済指標や要人発言での判断の違い

経済指標や要人発言

上記と類似しますが、経済指標発表時にトレードするかしないか、要人発言時にトレードするかしないかでも結果は大きく変わってきます。

これは過去データの検証でも一緒です。

例えば1年間の過去検証をしたとします。その検証データに経済指標時のトレードや要人発言時のトレードが含まれているか否か、経済指標や要人発言時には大きく動く時が多いので検証結果も大きく変わってきてしまうことになります。

使っているトレード手法のルールで、例えば「★3つの指標時は30分前から発表後30分まではトレードしない」ここまで細かく決まっていれば取捨選択が変わることがないために、ほぼ同じ結果を出せることになります。

しかし、ここまで細かくルールとして決まっていることは稀で、「経済指標発表時にはトレードしない」とか「大きく動きそうな指標発表時にはトレードをしない」こんな感じで決まっている場合がほとんどです。

こういった表現の場合には経済指標の前後どのくらいの時間トレードしないか、どの指標でトレードしたらいいのかなどを自分で判断することになりますから、人によってトレード結果が変わる場合が多くなるのです。

また、突発的な要人発言があって大きく動いた場合。チャンスがあればすぐにエントリーしていってもいいのか、それともしばらく様子見した方が良いのか、こういったときの決まりごとがない場合も各自判断していくことになりますから結果が変わる場合が多くなります。

手法自体に統一性がない

FX手法は数多く公開されていますが、エントリーから決済まで順序だててしっかり決まっているものもあれば、エントリーも決済も曖昧な部分が多いFX手法もあります。

曖昧な部分を裁量判断していくFX手法の場合、使う人によってエントリーするしない、利益を確定するしない、損切りをするしないなどの判断が変わることが多くなります。

その判断をうまくできる人は勝てて、違う判断ばかりしてしまう人は負けてしまいます。

FX歴がある程度長く、自分自身で判断できる人であればこういったFX手法でも勝っていくことはできると思いますが、FX初心者の方の場合は使わない方が賢明です。

もしくは、自分で手法のルールを整理して、いつでも同じトレードができるように細部までルールを決めてしまうことで手法の優位性も発揮できてくると思います。

この場合は、決めたルールで数多くの検証をすることも大切です。

手法に優位性がなく勝てないのが当たり前

手法に優位性がなく勝てないのが当たり前

数多く公開されているFX手法のうち、実際に優位性のある手法は1割未満と言われています。9割以上の手法は元々勝てないことになります。

  • 部分的に勝てていた時期を切り取った手法
  • 過剰なカーブフィッティングをしている手法
  • 取捨選択に多くの裁量を使う手法
  • 誰も知らないようなテクニカルやインジケーターを過剰に使用している手法
  • トレードしていないような人が作った手法

上記のような手法を使ってしまうと、なかにはタイミング良く勝てる人もいるかもしれませんが、長く使っていればほとんどの人は負けてしまうのが当たり前です。

そのため、リアルトレードを開始する前には検証をすることが大切です。過去チャートを遡り、手法に優位性があることを確認しましょう。

勝てるという言葉だけを信じて大金を失うのが一番バカらしいことです。自分の目で検証、チェックすることで自信を持ってトレードできるようになります。

私もMAPSPトレード手法を公開していて、自分自身で使っているだけでなく多くの方にも愛用していただいていますが、1日中トレードしたと仮定した検証結果では毎月同じような勝率、利益率で推移できています。

公開からずっとフォワードテストで毎月同じような結果が出せているということは、優位性も確立できているといって良いと思います。

安定して平均した勝率、利益率を出せているMAPSP手法に興味のある方は以下の詳細をご覧ください。

メンタルの違い

FXで安定して勝ち続けていくためにはメンタルが重要です。

メンタルとは精神面とか心の持ちようという意味ですが、FXではメンタルが弱いとエントリーのルールを厳守したり、利確損切りのルールを守れなかったりと言ったことが出てきます。

私もFXを始めたばかりのころはメンタルが弱く(今でも強くはないかもしれません)失敗トレードばかりして大損する日々が続きました。

メンタルが弱かったことで、エントリーはポジポジ病気味になり、伸ばすべき利益は伸ばせずにチキン利食い、損切りすべきところでは損切りできずに塩漬け。

これでは勝てるわけもありません。

メンタルは鍛えることができないとか言われることもありますが、しっかりした考え方で取り組んでいくことで克服できるものです。

メンタルのせいでルール厳守ができていないとすれば、同じトレード手法を使ったとしても勝てないことになってしまいます。

メンタルが弱いと感じている方は、以下の記事を読んでみてください。

FXメンタルの鍛え方

FXメンタル鍛え方!正しいメンタルトレーニングで崩壊を防ぐには?

2016年9月19日

エントリー、利確、損切りタイミングの違い

エントリー、利確、損切りタイミング

エントリー、利確、損切りのタイミングが100%完全に決まっているのであれば、誤差を除けばほぼ同じ結果になるのが普通です。

エントリー時に裁量判断を含むFX手法の場合には、エントリーチャンスでエントリーする人、エントリーしない人が出てきてしまうので必然的に結果は変わります。

利確でも、どこまで伸ばすのか明確でない手法で、自分で伸ばすポイントを判断しなければならなければ結果は必ず変わってきます。

損切りも、必ずここのポイントで損切りすると決まっていない場合、すぐに損切りしてしまう人もいれば、ギリギリまで我慢してしまう人が出てきてしまうので結果は変わります。

このようにエントリー、利確、損切りに若干でも裁量要素を含む手法の場合は、使う人によって判断が変わってしまう場合が多くなるために、トータル収支結果が変わってくることになります。

使っているFX会社の違い

FX初心者の方の中にはFX会社が変わってもチャートはまったく同じだと思っている人も多いようですが、使っているFX会社が変わればチャート形は微妙に変わってきます。

そのため、あるサインが出るインジケーターを使っていると仮定すると、ローソク足形成のタイミングによってはエントリーサインが出るFX会社もあれば、サインが出ないFX会社もあります。

これはFX会社によって提供している価格が微妙に違っているためにローソク足の形状も微妙に変わり、ローソク足を使ったインジケーターでサインが出るタイミングも変わってしまうことがあるためです。

そのため、まったく同じ手法を使っていたとしても、使っているFX会社が変わってしまえばサインの発生の有無、発生頻度も変わってしまうことがあるために同じ結果にならない場合も出てくることになります。

これはエントリータイミングだけでなく、利益確定がローソク足1本早くなったり遅くなったり、損切りタイミングがローソク足で1本早くなったり遅くなったりする場合もあります。

どんな手法でも優位性さえあれば長期間のトレードで平均化してくる場合が多くなる部分ではありますが、短期的に見ると結果が全く違うなんて場合もあります。

スプレッドの違い

上記の使っているFX会社の違いと被りますが、FX会社が変わればスプレッドも変わってくる場合が多くなります。

例えばポンド円を考えてみると、以下のように大きく変わってくる場合があります。

A社:0.8pips
B社:1.0pips
C社:1.3pips
D社:3.0pips
E社:4.3pips

極端にA社とE社を比較してみればスプレッドの差は3.5pipsです。

10pipsが利確目標と考えた場合、A社の場合は10.8pipsの順行で利確できますが、D社の場合は14.3pipsも順行しなければ利確できないことになります。

私も10pips前後を目標にトレードしている場合が多いのですが、10pips指値でトレードをしていて12pipsまで順行後に建値に戻った場合を考えれば、A社とB社とC社では利確できていますが、D社とE社を使っていたら利確できずに建値に戻られてしまうことになります。

スイングトレードになれば数ipsは誤差の範囲で大丈夫かもしれませんが、デイトレードやスキャルピング系の手法の場合には大きな影響を受けてしまうことになります。

そのため、過去データを検証する場合には、自分がメインでトレードしているFX会社のスプレッドを加味して集計しなければならないことになります。

また、公開されているFX手法を購入する場合なども、データが公開されている場合にはスプレッドがどの程度なのかも見なければならないことになります。

クリックタイミングの誤差

クリックタイミングの誤差

手動でトレードをしている限りクリックのタイミングでの誤差は必ず出てしまいます。

例えば16時12分ちょうどにサインが発生したとします。サイン発生と同時にエントリーをしていくトレードルールだった場合、

  • ある人は16時12分00秒にエントリー。
  • ある人は16時12分01秒にエントリー。
  • ある人は16時12分02秒にエントリー。
  • ある人は16時12分03秒にエントリー。
  • ある人は16時12分04秒にエントリー。

全員が00秒ピッタリにエントリーできるとは限りません。いくらエントリー準備をしていたとしても1秒2秒のずれは出てきてしまうものです。

このエントリータイミング、たった1秒変わったとしても、その1秒で数pips値が動いていることがありますから、必然的に結果も変わることになります。

ある人は利確サインで利確できていたのに、ある人は利確サインまで到達せずに逆行されて損切りになってしまった。実際にこんなことも多々ありました。

検証結果に近づけていくためにはチャートに集中し、できるだけ誤差を少なくしていく努力が必要なことになります。

逆指値での滑りの差

ほとんどのFX会社では指値は指定した数値でピッタリ決済になり、逆指値は指定した数値よりも不利な方向に滑る傾向にあります。

稀に指値で有利な方向へ滑るFX会社もありますが、その滑った分はFX会社の損失になってしまうために、滑ったとしてもピッタリで決済にしてしまうFX会社がほとんどなのです。

逆指値で不利な方向に滑るのも、滑った分だけFX会社の利益になることになりますから仕方のない現象です。

ちなみに同じFX会社を使って同じ逆指値をしていたとすれば、全員が同じだけ滑って同じ結果になります。人によって結果が変わるということはありません。何度か実験をしているので間違いないと思われます。

これが違うFX会社を使って逆指値を使った場合、元々の終値の違いに加え滑る値幅も変わってしまうために結果も変わってしまうことになります。

スイングトレードをしている人などであれば誤差の範囲内と言ってしまえばそれまでですが、スキャルピングやデイトレードでトレード回数が多くなってくる場合には誤差も積み重なってしまい、人によって大きく結果が変わってしまうことになるのです。

見ているチャートの大きさの違い

見ているチャートの大きさの違い2 見ているチャートの大きさの違い

大きなモニターでチャートを大きく表示させている人もいれば、ノートパソコンで小さなチャートを表示させている人もいます。スマホの小さな画面でトレードしている人もいるかもしれません。

サイン発生を目視で確認する手法の場合、チャートの大きさによっては判断が変わってしまう場合も少なくありません。

上の2つのチャートはまったく同じ場面、同じ時間のMACDなのですが、上の小さなチャートでは矢印の部分でラインを超えていないように見えていて、下の大きなチャートでは矢印の部分でラインを少し超えています。

こういったラインを超えた、超えないをサインにしている手法の場合、このような感じで見ているチャートの大きさによって判断が変わってしまい、結果が変わってしまうことがあります。

どうしたら勝てるようになる?

どうしたら勝てるようになる?

もし、同じ手法を使って勝っている人がいるにもかかわらずに、あなたが負けているのなら、上記した12項目のことを一つ一つチェックしてみてください。

そして、違う結果になることをしていないのか見ていきましょう。

直せる部分を修正していけば同じ結果に近づいていくはずです。

また、勝っている人から話を聞いてみることも大切です。

あなたが勝てないのに勝っている人がいるのなら、その人から色々聞いてみましょう。自分との違いは何なのかがわかれば必然的に解決策が見つかるはずです。

そして、裁量がほとんどない手法の場合は試行回数をできるだけ増やすことが大切です。試行回数が少なければ勝ち負けの片寄りや運不運で結果が変わってしまうためです。

試行回数を増やすことで優位性に沿った結果になっていくはずです。

裁量がある手法の場合は練習あるのみです。過去データを検証し、勝っている検証通りにトレードできるように練習する。繰り返し練習していくことで良い結果につながるはずです。

数多くの場面、様々な状況のチャートでの練習はとても大切なことです。

同じFX手法を使っても勝つ人と負ける人がいる12個の理由とは?まとめ

同じFX手法を使っても勝つ人と負ける人がいる11個の理由

同じFX手法を使っても勝つ人と負ける人がいることについて、私の実体験からわかることを含めて様々な面から解説してきました。

使っている手法に元々優位性がないのであればまったく意味のないことですが、実際に勝っている人がいる手法、検証で勝てることがわかっている手法であれば、同じようにトレードができるようになれば勝てることになります。

違う結果になっている原因を考えて修正するだけで勝てる可能性が上がることがあるわけですから、結果が出ていない人はぜひ考えてみてください。

きっとトータルでの収支は向上していくはずです。

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