あなたはFXのトレード記録をつけていますか?
トレード記録とは、あなたがトレードした内容をエクセルに記入したり、手書きでトレードノートなどに書いたりすることを指します。また、トレード記録はトレード履歴、売買記録、売買履歴、トレード日記、トレード日誌、トレードノートなど様々な呼び方があります。
FXのトレード記録では、勝った負けただけではなく、なぜそこでトレードしたのか、なぜ決済したのか、その時の感情など、記録しておいた方が良い項目もたくさんあります。
そして、そのトレード記録を検証、復習することで自分のトレードの精度を高めていくこともできますから、勝率、利益率も向上させることが可能です。
私はトレード記録をエクセルでつけています。トレード記録をつけた方が良いのはなぜなのか、トレード記録をつけるとどうなるのかなどを見ていきます。また、私のトレード記録の書き方も公開し、実際に使っているテンプレートも無料でプレゼントさせていただきます。
目次
FXのトレード記録は絶対につけるべき!
トレード記録を毎回つけるのなんて面倒。FX会社の履歴を見ればエントリー時間もわかるし収支も一目瞭然。だからトレード記録なんて必要ないという人がいます。
これは私の考えで気分を害する方もいそうですが、トレード記録もつけていない人の多くは勝てていない人が多いと思っています。私自身が過去に数多くの勝てない人たちから聞いたのですが、ほとんどの人たちはトレード記録を書いていませんでした。
FXで勝ち続けていくためには、手法、トレードルールが一番大切なのは確かなのですが、そのトレードルールが守られているのか、間違ったトレードはしていないのか、改善点はないのかなど、自分のトレードを日々検証していく必要があります。
そういった内容を検証していくためにはFX会社のトレード履歴だけでは不十分なのです。
どういった項目が必要なのかは後述しますが、勝った負けただけでなく様々な項目を追加して記録していくことで、そのトレードを検証、振り返った時に鮮明にそのトレードが思い出せます。
トレード記録の中にその時の感情も簡単に記録しておけば、検証中に過去チャートを見ながら、実際にトレードしている感じで反省もできます。
このトレード記録はノートに手書きでも構いませんが、様々なデータを集計していくことを考えたらエクセルなどの表計算ソフトやアプリなどの方が簡単です。
また、トレード記録は自分のためにあり誰にも見せないものなので、自由に好きな項目を書いていっても良いですし、日記と同じように自由に感情を書いておくことが大切です。
トレード記録をつけるメリットとデメリット!
トレード記録を毎日トレードごとに記入していくことで様々なメリットがあります。デメリットはありません。あるとすれば記入が面倒なことくらいです。
トレード記録を書くことのメリットは
- 収支が一目瞭然で分かる
- 勝率もパッと見で分かる
- ダメなトレードを反省できる
- 満足いくトレードを見て喜べる
- もっと利益を伸ばせなかったのかチェックできる
- もっと早く損切りできなかったのかチェックできる
- トレード中のメンタル状態が判別できる
- 1日、1週、1月、1年と簡単に集計できる
- 過去の同じ日付や曜日での傾向を調べられる
- 手法のブラッシュアップができる
トレード記録を書くことのデメリットは
- 時間がかかる作業なので面倒
- 負けたトレードを書くのが嫌
- 負けた日は書きたくなくなる
記録するのがちょっと面倒なことを省けばメリットしかありません。負けたトレードを書きたくなくなったり、負けた日に記入するのが嫌になったのは昔の私の話です。
負けた日はトレード記録も書かずにふて寝した経験もたくさんあります。
それでも毎日書き続けていれば人間は慣れるものです。今ではトレード記録を書かないと落ち着かないし、毎トレードごとに必ず書くようにしています。
私は昔、トレード記録をノートに手書きしていた!
私がFXを始めたのが2009年の1月。勝ったり負けたりのトレードルールもない適当トレードで大負けしていましたが、なにか勝てる方法はないかと本屋にはマメに通っていてFXの本はあるだけ全種類買って読んでいました。
そんな時に見つけた1冊が鳥居万友美さん著の「月100万円儲ける私のFXノート」という本でした。今でもどこかにあるかと探してみましたが会社を移転した時に誰かにあげてしまったようで見つからず。
内容的には詳しく覚えていませんが、100万円儲けるための方法やトレードノートの書き方が詳しく書いてあったと思います。今でもアマゾンの中古で1円で買えるようです。
私は本の内容に従って素直にFXトレードノートを作りました。必要な項目をエクセルで作成し、見開き1ページでルーズリーフで綴じられるように印刷して作って記入できるようにしました。
その時に使っていたのが以下のFXトレードノートです。13年以上前のものをスマホで撮りましたから少し色あせています。
今になって考えたら、エクセルで作っているのですから手書きじゃなくて、そのままエクセルに記入すれば良さそうなものですが、当時の私はなぜか手書きの方が良いと判断しました。
今でもその当時のルーズリーフ製の手書きFXトレードノートは保管してあって、私自身の2009年のトレードがほとんど記録されています。ほとんどというのは大負けした時とか書くのが嫌になって書かなかった日が抜けているのです。
読んでみると馬鹿なトレードばかりしているところや、3分で1円動いたときの感情とか、1トレードで60万儲かった時の喜びもあれば、塩漬けポジションが強制ロスカットされて100万以上負けた悔しさとか、いろいろ書いてあったので懐かしくて1時間ほど見入ってしまいました。
2009年の途中から年末までは、このトレードノートに手書きでトレード記録を書いていましたが、2010年に専業トレーダーになる決意をして手書きをやめてエクセルでの記録に切り替えた経緯があります。
以降今まで、トレード記録はエクセルで記録してすべて保管してあります。
FXのトレード記録の書き方、エクセルでの記録方法!
FXのトレード記録はただ書けばいいというものではありません。なんのために書くのかを理解して、あとで検証、復習できるように記録しないと意味がないのです。あとで見ないものを書いていても全く意味はありません。
私はトレード記録はエクセルで2つの表(ページ)に分けています。1ページ目には日々のすべてのトレードを記入、2ページ目には1日単位での集計を記入、こんな形です。
私が日々のトレード記録(1ページ目)に記入している項目を紹介します。
- 年月日
- 通貨ペア
- 売り買い
- ロット数
- ポンド円
- ロット全計
- ポンド円全計
- エントリー時間
- ポジション保有時間
- エントリー価格
- 決済時間
- 決済価格
- 収支pips
- 累計収支pips
- 収支(円)
- エントリー理由
- 先
- 後
- トータル収支
- 月トータル収支
- 年トータル収支
- 資金推移
- 残金
- 備考
書く項目が多すぎて面倒そうと思った方もいると思いますが、最初から記入しておける項目もありますし、自動で計算されて入力される項目もあり、慣れれば備考までしっかり書いても1トレード分で3分もかかりません。
毎回のトレード終了時に記入するようにすれば、冷静になるためのインターバルと考えることもできます。
ほとんどの項目は見ていただければわかると思いますが、若干わかりにくい項目を説明します。
ポンド円の項目:私はヒロセ通商ヒロセ通商ヒロセ通商をメインで使ってポンド円をメイン通貨ペアでトレードしているのですが、メイン通貨ペアにしている理由の一つが現金ボーナスです。せこいという声も出てきそうですが、せっかく貰えるものなら貰うのが私の考え方です。
片道9000万通貨のトレードで30万円の現金ボーナスです(2023年9月現在)。勝ち負けに関係ないので固定給的な考え方でもあります。
このボーナスをゲットするために、ポンド円でトレードした場合に何万通貨のトレードをしたのかを記入しています。ポンド円全計を見れば、その時点でポンド円を累計で何万通貨トレードしているのか一目瞭然です。
そして、ボーナス条件を満たしたらヒロセ通商を使うのをやめてJFXを使ってトレードします。JFXにもヒロセ通商よりは低いですが現金ボーナスがあるためです。
次に先後の項目です。この項目はエントリーした後にプラス方向でもマイナス方向でもどの程度のpips数動いたのか記入します。pips数はアバウトで大丈夫です。
先の項目:エントリーした価格から先に何pips動いたか記入します。
後の項目:エントリーした価格から後に何pips動いたか記入します。
例えばポジションを作った後、5pips引かされて30pipsまで利益が乗ったら、先に5、後に30と記入します。この場合は自分の収支(決済価格)は無視します。
この先後を記入することによって、先に引かされることが多いとか、利益をもっと伸ばせたなどが一目でわかるようになります。ずっと入力を続けることによって、損切りの傾向や利確の傾向がつかめてくるようになります。
次に備考の項目です。実はこの項目が一番重要です。この項目には、そのトレードでのエントリー理由詳細や決済理由、感じたことなどを記入しておきます。ルール通りであればルール通りでいいでしょう。
なにか特別な理由や感情があった場合だけ記入しても良いと思います。これが後で検証作業する場合に役立つことになります。
最後に、エントリーポイントでエントリーしなかった場合も必要項目を記録しておくと、なぜエントリーしなかったのか検証できることになるので便利です。
私が1日単位でのトレード記録(2ページ目)に記入している項目を紹介します。
- 年月日
- 曜日
- 1日の合計トレード数
- 勝ちトレード数
- 負けトレード数
- ポンド円のロット数
- ポンド円の累計ロット数
- プラスpips
- マイナスpips
- 合計pips
- 収支
- 月累計収支
- 年累計収支
- 備考
上記項目は日々のトレード記録(1ページ目)をまとめたものです。別のページに記入してまとめておくことで、日々の勝敗や収支などが更にわかりやすくなります。
ここにも各種記入項目がありますが中でも重要な項目は備考です。このページの備考欄には、1日トータルで見たトレードの感想や反省点などを記入しておきます。要はその日の日記みたいな感じです。これもあとで検証作業する場合に役立ってくることになります。
また、備考欄に、その日にあった重要な経済指標や要人発言、1日の値幅などを記録しておけば、あとで簡単に検索できることになります。1年前のこの経済指標の時はどう動いたとか、値幅は出ていたのか、この時期の値動きはどうだったのかなどの傾向を調べる時にも便利になります。
1日のまとめですから、その日のトレードを終了してからの記入で構いません。
FXのトレード記録は面倒過ぎれば続かない!
トレード記録はできるだけ簡潔に書いた方が良いと思います。記入する項目、内容が多すぎれば書くこと自体が面倒になって続けにくくなってしまいます。
また、トレード記録にはチャートのキャプチャーを一緒に貼り付けようという方も多いのですが、私的にはどっちでも良いと思っています。
その時のトレード場面のチャートをキャプチャーして貼っておいてもOKですが、細部まで検証する場合にはキャプチャーだと数値まではっきりわからないデメリットがあります。
大きめのキャプチャーを貼り付けておいてざっくりチェックできるようにしておき、細部はMT4などのチャートで過去に遡ってチェックするのがお勧めです。
私の場合は面倒なのでキャプチャーの貼り付けはしていません。気になるトレードがあったらMT4で遡っていつでもチェックできるからです。あとでじっくり検証したいトレードがあったらエクセルの項目に色でも付けて目立つようにしておくのが良いのではないでしょうか?
あと、トレード記録を誰に見せてもいいように綺麗に長文で書いている人もいますが、私的にはそこまではしなくていいと考えています。すべてのトレードで長文を書いていたら面倒です。続かなければどうしようもありませんから簡潔に要点だけ書いておけばいいのです。
学生時代にノートが絶品にきれいだった友達がいたのですが、ノートを書くだけで満足してしまって成績がいまいちなんて笑えない話もありました。
書いたトレード記録は復習、検証しなければ意味がないのです。
そのためには極力面倒な部分を省いてトレード記録を継続させて、週1回でもいいので検証して反省すべき点を反省していくことが大切です。
トレード履歴を記録するだけで収支アップにつながる!
トレード記録を毎日書いていくだけで収支アップにつながるというと言い過ぎのような気もしますが、継続して検証する癖をつけていけば必ず収支は改善されていくはずです。
例えば1週間分のトレードが20トレードだったとすれば、必ず良いトレードとダメなトレードがあるはずです。そして、反省すべき点も多々あると思います。
- ここでは利益を伸ばせたはず
- ここは損切りをもっと早めにできたはず
- ここではエントリーするべきだった
- ここは見送るべきだった
- なんでここでエントリーしてしまったんだろう
- 根本的にルール違反
- この指標を忘れていた
- などなど
自分のトレードを検証すれば反省点が必ず出てきます。私は毎週1回土曜か日曜に自分のトレードをすべて検証しています。するとトレード歴12年目の今でも必ず反省点があります。
完全なトレード、1日中うまくいったなんて日は月に数回しかありません。
でも、反省点を自分で理解することで徐々に間違いは減ってきます。FXは感情のゲーム的な部分もあるので100%完璧にできる人はいないと思いますが、少しでもうまくいく日、うまくいくトレードを増やすための検証です。
このトレード記録を書いて検証することを繰り返していけば、きっとあなたもトレードが上手になっていくはずだと思います。
私がトレード記録で収支を改善した体験談!
私の場合ですが、エクセルでトレード記録をつけ始めて数ヶ月後、トータルでは勝っているものの手法の優位性より大きくプラスが少ないことに気づきました。
そこで、トレード記録用のエクセルにルール通りのトレードだったのか、ルール違反のトレードだったのかの記入欄を追加しました。
そして数ヶ月分を集計して見ました。
その集計で見えてきたのは、負けているトレード中のルール外のトレードの多さでした。ルールを守らずに負けているトレードの数が異常に多かったのです。
当たり前の結果なのですが、データで見ると一目瞭然、ダメなところがはっきりわかりました。それから、絶対にルールを守ると決めてルール違反を減らしたことでトータル収支を大幅にアップさせることができました。
このルール通りだったのかルール違反だったのかの記入欄は、今でも「エントリー理由」として残してあり、時々集計してチェックしています。
トレード記録用エクセルテンプレート無料プレゼント!
ここまで読んでいただいている読者の皆様に、私が実際に使っているトレード記録用のエクセルテンプレートを無料でプレゼントします。
私のエクセルテンプレートでは先述した先後項目というものがあって、損切りしなかったらどこまで損失が増えていたのか、利確しなかったらどこまで利益が伸びていたのかなどを記録する項目もあります。
これを継続していくと何が見えてくるのかと言えば、あなたが使っているトレードルールで、もっと早く損切りしたらどうなるか、もっと利益を伸ばしていたらどうなったかなどを統計的に判断することができる材料になります。
もちろん、数十トレードでは機能しないので数百トレード以上の分母は必要です。また、同じトレードルールでトレードしていないと全く意味がないものになります。
こんな感じで私が使っているトレード記録用のエクセルテンプレートを希望者には無料でプレゼントさせていただきたいと思います。
私が実際に使っているエクセルテンプレートのほかに一般向けのテンプレートも付属しています。エクセルで関数を使える方は見本にしていただいて自分の使いやすいように改変して使っていただいてもOKです。
また、記入方法のPDFもプレゼントします。必要な方は以下のフォームに、お名前、メールアドレス、件名、本文(テンプレート請求と明記して)を記入して請求してください。
※手法公開時に配布していたものとほぼ一緒のエクセルテンプレートですので、すでにお持ちの方の場合は同じものが届くことになります。
無料エクセルテンプレートをご希望の方は【お名前・メールドレス】を明記して下記までメールで請求してください。
support@fx-max7.net MAX宛(いつものメールアドレスです)
※上のアドレスの@を小文字の@に直して送信してください。
<注意事項>
※アドレスの入力間違いが多く返信できない人が多数いらっしゃいます。私からの返信が遅い時には再度請求していただけますようにお願いします。
※Outlookメール、hotmailはメールが届かない現象が何度も起きていますので、できるだけ使わないようにお願いします。
※請求された方には基本的に土日を省く24時間以内に個別に返信させていただきます。
※簡単な質問は受け付けますが詳細なサポートはできませんのでご了承ください。
※登録いただいたメールアドレスには、私からのお知らせやブログ更新の案内などが送信される場合がありますことをご了承の上でお申し込みください。
※Microsoft officeのエクセルを持っていない方でも、完全無料で使えるApache Open Officeなどで代用可能です。
FXのトレード記録の書き方!無料エクセルテンプレートも!まとめ
FXのトレード記録の書き方を私が実際に使用しているエクセルテンプレートを例に詳細に説明してきました。
ここまで読まれてFXでトレード記録をつけることの大切さもわかっていただけたと思います。
トレード記録を毎トレード、毎日書いていくことは面倒なことです。しかし、トレード記録をつけるメリットとデメリットを理解すればつけないという選択肢はありません。
これからの長いFX人生でより安定した収支を出していくためにもトレード記録をつけるようにして、検証、復習しながらより良いトレードができるようになっていきましょう。
トレード記録用のエクセルテンプレートは無料で提供していますから、どなたでも遠慮なくご請求ください。