FXは裁量トレードで勝つ!裁量判断の必要性と使い方とは?

FX裁量トレード




FXで安定して勝ち続けていくために裁量判断は絶対に必要です。FXは優位性のあるトレードルールに裁量をプラスした裁量トレードでなければ生き残れないと言っても過言ではないのです。

また、裁量判断と聞くと難しそうというイメージを持つ方も多いと思いますが、なにをどう判断すればいいのかが決まっていれば裁量判断は難しくないのです。

  • ボラティリティが大きい時
  • ボラティリティが小さい時
  • 突発的な値動きが多い時
  • 大きな目線でレンジの時
  • 強いトレンド発生時
  • ファンダメンタルズ的な理由がある時
  • 祭日や休場時
  • トレード時間、市場での癖
  • 通貨ペアの相関関係
  • などなど

こういった様々な状況によって、基本のトレード手法にプラスアルファしていく裁量を身につけると収支は劇的に変化します。

そして、難しい相場状況になったとしても、自分自身の判断で勝つためのトレードができるようになってきます。

裁量トレードは難しいと敬遠される方も多いと思いますが、裁量トレードで勝つために大切なことをわかりやすく解説していきたいと思います。

裁量トレードとは?

裁量トレードとは?

裁量を調べてみれば「自分の意見でとりさばき、処置すること。」と出てきます。FXに当てはめれば、チャートを見てエントリーも決済も自分で決める普通の取引方法のことになります。

裁量トレードは裁量取引と呼ばれることもあります。

また、様々なテクニカル分析を使っていたとしても、最終的な判断をあなたが自分自身で行うのであれば、それも裁量トレードになります。

そして、トレードルールが厳格に決まっていたとしても、そのルールを使うのが人間である限り、必ず判断する部分が出てきますから、それも裁量トレードになります。

これを考えれば裁量トレードは難しいという考え方は間違いになります。自動売買以外のほとんどのトレードが裁量トレードになるのですから、裁量トレードが難しいという方は自動売買しかできなくなってしまうためです。

裁量トレードの反対はシステムによる自動売買

裁量トレードの反対は無裁量トレードで自動売買によるシステムトレードとも呼ばれます。簡単に言えばシステムが自動で売買を行うために、人間の感情が影響することなく自動でトレードできるのがシステムトレードによる自動売買です。

自動売買では、EA(エキスパートアドバイザー)という自動売買プログラムをMT4などに入れて、買ったり売ったり利確したり損切りしたりチャンスを待ったり、設定した内容に従ってEAが全部自動でやってくれます。

資金を口座に入れてEAを稼働させれば、勝手にトレードがスタートし、儲かったり損したりを繰り返すことになります。

システムトレードとは、完全に決まったルールに基づいて自分の感情を一切排除したトレード方法のことです。ただし、少しでもエントリーするかしないかを判断する必要がある場合は裁量トレードとなります。

そのため、自動売買以外のシステムトレードと呼ばれているものの多くは、なんらかの判断を自分で下す場合が多く裁量トレードになっている場合がほとんどです。

裁量トレードは難しくない!

裁量トレードは難しくない!

私は手法を公開していて、様々な質問受けることも多いのですが、「MAXさんの手法は裁量トレードですか?」というような質問も多いです。

上記したように、自分でチャートを見てエントリーも決済も判断して行いますから裁量トレードになるのですが、「裁量トレードだと難しいんでしょうね?」みたいな意見もいただきます。

裁量と聞いて、相場観が必要だったりや判断能力が高くなければ勝てないと勘違いされる方も多いのですが、裁量トレードでもトレードルールが明確に決まっていれば難しくありません。

あくまでも基本のトレードルールに従うことが一番重要です。

そして、そのトレードルールに従いながら、相場状況を判断しプラス要素として裁量判断を加えていくことで勝率アップ、収支アップをしていくことができるようになります。

例えばチャートを1時間分切り取ったとして、永久に全く同じチャート形は出現しないのがFXなのですから、基本ルールは大きな指針として決めておき、それに様々な事項の裁量を加えていくことで、どんな相場状況にでも対応していくことができるようになるのです。

FXで長く安定して勝ち続けていきたいのであれば、優位性のある基本のトレードルールはもちろんですが、裁量は絶対に必要だと考えて良いと思います。

EAだけで勝てる?

私はFX歴15年目ですがEAを本格的に使ったことがありません。大切な資金をコンピューターに任せることが不安だったのと、ずっと勝ち続けているEAを知らないからかもしれません。

また、FXを始めたころにチャートに矢印が表示されて「買い買い買い」「売り売り売り」と喋るトレードソフトを使ったことがあるのですが、それでボロ負けした体験がネガティブにさせているのかもしれません。

でも、私が使っている手法(PDFBトレード)をEA化できたなら、自由な時間が増えると考えて現在もEA化を思考中です。

100%の自動化ではなくても半自動化できるだけでもメンタル負荷は減りますし、自由な時間も増やすことができます。

なにより、毎日のトレードで疲れることなく資金が増える可能性があるのであればEA化を考えないわけにはいきません。

将来的には3~5タイプのEAを複数通貨ペアで同時進行させることでリスクヘッジさせながら利益を積み重ねていくイメージで考えていますが、実現にはまだまだ時間がかかりそうです。

でも、世界中のトレーダーの中にはEAで儲けている方もたくさんいるようですが、そういった方々は1つのEAをずっと儲け続けているわけではなく、ポートフォリオを組んで相場状況に合わせて使い分けているようです。

EAを相場状況に合わせて使い分けるということは、ある意味、裁量とも言えるかもしれません。

私が知る限りですが、一般的なEAは突発的なニュースや要人発言での方向性などを判断できないし、レンジやボラティリティの判断もできない。やはり、一つのEAで勝ち続けていくことには無理がありそうに思えてしまいます。

もし、相場状況を判断できて勝ち続けるEAが公開されたとしたら、使う人全員が勝てることになってしまいます。FXはゼロサムゲームですから、そんなEAを全員が使ったらFX自体が成り立たないことになってしまいます。

ゼロサムゲームとは、参加者全体の勝ち額と負け額が等しくなるゲームのこと。FXで言えば買いと売りの金額が同数存在しているという意味です。

FXでは裁量がなければ生き残れない?

FXでは裁量判断がなければ生き残れない?

FXでは優位性のあるトレードルールに裁量判断をプラスすることで勝率、利益率を上げていくことが可能になります。

大袈裟に言えば、1日に10pipsしか値幅が出ずに1日中狭いレンジ推移が続いていたとしたら、ほとんどのトレンドフォロー系のトレード手法は役に立たないはずです。結果、損切りの嵐となり大負けしてしまう可能性もあります。

この狭いレンジを目視し、チャンス待ちに徹する、これも裁量になります。

※レンジの逆張りスキャルなら取り放題かもしれません。

それでは、どんなことを裁量で判断していけばいいのか見ていきたいと思います。もちろん、トレードルールによって必要不必要はあると思いますから、自分のトレード手法になにが必要なのかという感じで見ていってください。

トレンドフォロー手法でのレンジ回避

トレンドフォローの手法を使っている場合、狭いレンジにはまってしまえば損切りの連続もあり得ることになります。

例えばトレンドフォロー系のインジケーターで、エントリーサインの矢印が発生するインジケーターがあったとします。

利益確定は30pips、損切りは20pipsと決まっていると仮定します。

インジケーターは条件クリアでサインを発生させますから大きめのレンジでもサインが発生することになります。

単純にこのルールで50pipsの上下動レンジが続いた場合はどうなるでしょうか?

トレンドフォロー系の手法ですから利確の30pipsには絶対に届きません。利益が乗っても利確前にレンジの上下限で逆行されますから20pipsの損切りになります。

そして、レンジが続いている間は20pipsの損切りを延々と繰り返して損失が広がっていくことになります。

こんな時、50pipsレンジだから利益確定の30pipsには届きそうもないからエントリーしないことにしよう

こう判断するのが裁量判断です。

また、30pipsには届きそうもないから20pipsで利益確定させてしまおう

こう判断するのも裁量判断です。

そのため、上位足で見てレンジだと判断できた場合はエントリーポイントだったとしてもエントリーを見送ることで損切り回数を減らすことができます。

そして、レンジを抜けてからのチャンスを狙っていけば勝率も高まることになります。

こういったレンジでのエントリー回避も裁量判断の一つで裁量トレードで勝つためには必要な要素になります。

レンジでの逆張り手法でのトレンド回避

トレンドフォロー系手法とは真逆でレンジを狙った逆張り手法で利益を出している方も数多くいます。

そんなレンジでの逆張りを狙っている時に大きなトレンドが出現したら、もしくはレンジブレイクしそうなニュースや要因が出てきたとしたらエントリーを見送らなければなりません。

あえて勝率が下がる可能性が高いと考えられる場面でエントリーする必要はないためです。

このように自分が使っている手法に合わせて裁量で判断することも裁量トレードで勝つためには必要なことになります。

ボラティリティの判断

ボラティリティの判断も重要です。今の相場状況は参加者が多くボラティリティが大きいのか、それとも閑散相場でボラティリティが小さいのかを判断します。

ボラティリティが大きければ利益を伸ばしたりすることもできますし、損切りを早めたり遅くしたり、相場状況に合わせた判断もできるようになってきます。

ボラティリティが小さければ利益を出せる確率が低くなることが多いために、動き出しまで待つという判断もできることになります。

私は1日の値幅、2時間単位での値幅をボラティリティをみる指針としています。

自分がいつも見ているチャートで、どの程度の値動きならボラティリティが大きいとか小さいとかを判断できるようにしておけば裁量判断にも基準ができることになるので判断も簡単になります。

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2021年10月13日

重要指標や要人発言やニュース

トレード中に重要指標や要人発言、ニュースの情報を見て判断を加えていくことも裁量です。というか、絶対に加味していかなければならないことです。

大きく値を動かしそうな重要指標発表前にポジションを作らないのは当たり前のことですし、発表時間未定の要人発言がある時などもトレードを控えなければなりません。

逆に重要指標やニュース、要人発言などで大きなトレンドができたとすれば、そのトレンドに素直についていくことで利益を出すことができます。

裁量トレードで勝つためにはニュースや指標などは見逃し厳禁です。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析というと難しく感じるかもしれませんが、大きな目線で今の世界情勢はどうなっているのかとか、トレードしている通貨は強い要因があるのか弱い要因があるのかを理解しているだけでもトレードに役立つことがあります。

例えば、米大統領選後のドルの上昇。しばらくはドル円が上昇すると予測できていれば買い目線で買いの利益を伸ばすことができたはずです。

あとは少し前になりますがポンドのブレグジット問題。どう考えても上昇する要因にはならずに下落すると予測できていれば売りでの利益を大きく伸ばせたかもしれません。

こういった長期目線で相場状況を考えることも裁量になります。

日経やダウ、米長期金利、原油などの連動性

私の場合、朝8時からトレードをスタートする関係で、深夜から早朝までの日経先物やダウ、米長期金利や原油などの動向は必ずチェックします。

連動性がある時期と相反する時期、無関係な時期というものもあるのですが、今はどんな時期なのかを毎日の相場の流れを見ていることで、ある程度判断できるようになってきます。

例えば、日経とダウとドルが連動している時期に、朝まで日経先物が上昇して終わっていれば、普通であれば朝のドル円は上昇しやすいと考えることができます。

逆に朝までダウが下落して終わっていれば、朝のドル円の上値は重そうと考えることができることになります。

相場はちょっとした要因でも反転してしまう可能性もあるわけですから、あくまでも参考程度に予測として考えておくといいと思います。

相場環境認識も取り入れる!

相場が今どんな状況にあるのかを大きな目線で確認するのが相場環境認識の考え方です。トレードを5分足でしているのであれば、15分足、1時間足、4時間を確認することで、どんな状況の中で5分足が動いているのかを確認します。

大きなトレンドに沿って動いているのか、押し目を作るために少し逆行しているのか、もみ合いでレンジになっているのかなどを判断できれば、トレードルールに裁量的にプラスして活かすことができてきます。

詳しくは以下の記事で内容をチェックしてください。

FXの相場環境認識

FXの相場環境認識のやり方!勝率アップ、利益率アップのために!

2016年9月6日

検証作業にも裁量を入れる?

検証作業にも裁量判断を入れる?

FXをしている方は検証作業をしていると思いますが、検証にも裁量を加味していますでしょうか?

検証は過去チャートを使うことで日付を遡れば遡るほど、その時にどんな相場状況だったのかの判断は難しくなります。

そのため、なにも加味せずに検証をされている方が多いのですが、わかる範囲で、そのときにどんな相場状況だったのかを加味した方が正確なデータが出せます。

例えば大きな指標発表時は省くとか、要人発言での突発的な値動きを省くとかです。

あとは短期トレンドを形成するような理由がある時も、そういった状況も考えながら検証していくことで、よりリアルトレードに近い検証ができてくるはずです。

裁量トレードは疲れる?

裁量トレードでは見るべきところがいっぱいで疲れるとか、よくわからないという方がいます。確かに様々な要因を裁量で判断していくことを1週間や2週間の短期間で覚えることは無理かもしれません。

それでも、トレードルールに加味していった方が勝率が上がることがわかっているのであれば、疲れるとか言っている場合ではありません。

まずは、見るべきところをすべて書き出してみましょう。そして見る順番、チェックする順番を決めてトレードのルーティンに組み込んでしまいましょう。

そうすれば忘れることもなくなるし判断ミスも減ってくるはずです。なによりルーティン化してしまうことで慣れるのも早くなってきます。

FXで勝つための裁量判断ですから、疲れるなんて言っていてはダメです。大きな利益、安定した利益のためにしっかり裁量トレード覚えるようにしていきましょう。

裁量トレードでは練習も大事!

裁量トレードでは練習も大事!

裁量トレードは難しそうというイメージを持っている方も多いようですが、基本のトレードルールが決まっていれば、あとは上記したような状況を裁量で判断をしていくだけですから難しくありません。

ただ、見るべき箇所が多くなればなるほど慣れも大事になってきます。

慣れるためには、ひたすら練習することです。リアルチャートを見ながら何をどの順番で見ていけばいいのか、その結果どうだったのか、しっかり記録しながら練習します。

もちろん、トレード終了後に検証作業をすることも大切です。

FXのプロになるにはチャートを1万時間見続けることが必要なんて考え方もあるほどですから、リアルチャートで練習をすればするほど上達することは間違いありません。

裁量トレードで勝つためには練習も必要ということを覚えておきましょう。

好きでなければ続かない!

FXで勝ち続ける秘訣は「FXが好きなこと」かもしれません。好きでなければ長時間チャートも見ているのも苦痛ですし、勝つための努力も嫌になってしまうためです。

趣味だったとしてもゲームだったり、パチンコでもマンガ読みでも競馬でも好きなことならいつまででもやってられるし、攻略するための努力も惜しまないはずです。

FXも好きなら努力を惜しまないでできることになります。FXは嫌いだけど儲けるために仕方なく・・・みたいな考え方を持っていれば勉強するのも嫌になってしまいます。

FXの裁量判断でも、トレードルールにプラスできれば更に収支を改善できることがわかっていても面倒でやらない人が多すぎます。

FXを好きになれば儲かる確率が上がります。儲かればますますFXが好きになっていきます。良い循環になれるようにFXに取り組んでいきましょう。

裁量トレードにはメンタルも重要!

裁量トレードで勝つためには、基本のトレードルールに様々なことを加味していくわけですから、その都度冷静な判断が必要になってきます。そのため、メンタル的な要因も関わってきます。

様々な裁量での判断もトレード前のルーティンワークにしてしまえばメンタル面に影響を与えることも少なくなってきます。

そのためには数多くのリアルタイムチャートでの練習が大切になってきます。慣れてしまえば無意識にでもチェックできてきますから、安定して勝ち続けるための努力として取り組んでいってほしいと思います。

FXメンタルの鍛え方

FXメンタル鍛え方!正しいメンタルトレーニングで崩壊を防ぐには?

2016年9月19日

FXは裁量トレードで勝つ!裁量判断の必要性と使い方とは?まとめ

FXは裁量トレードで勝つ!裁量判断の必要性とは?まとめ

裁量トレードは諸刃の剣です。基本の上にない裁量トレードは「適当トレード」「勘トレード」になってしまう可能性もあります。

適当な裁量トレードをしていると調子の波に左右されやすくなり、調子がいい時は勝てるけど不調になったら大負けします。

裁量トレードを活用したとしてもトータルで安定して勝ち続けていく力を身につけなければなりません。

それでも、長期間、FXで安定して勝ち続けていくためには裁量での判断が必要不可欠です。そして、優位性のあるトレードルールに裁量をプラスした裁量トレードが最強と言えます。

相場状況に合わせてエントリーするしないの判断、損益を縮小したり拡大したりする判断、こういった裁量判断ができるようになると収支は飛躍的に伸びます。

そして、どんな相場状況にでも対応できることになるので、安定して勝ち続けていくことができるようになります。

100%正しい裁量判断ができなくてもいいんです。

5割以上正しい判断ができればOK、6割なら御の字、7割なら最高ですね。

FXで勝つための裁量を加えていくためには経験も重要になってきます。数多くのリアルチャートを経験していくことで的確な判断ができるようになっていくためです。

FXで勝ち続けていく「FX職人」を目指すなら裁量トレードを身につけていきましょう。

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