FXを始めたばかりの方は誰でもFX初心者です。
ここではFX初心者の方でも勝つことができるようになるために、FXを始めて間もない初心者向けに書いていますが、何年もFXをしている方でも当てはまる項目があるかもしれません。
安定して勝てるようになるために復習の意味も込めて読んでいただければと思います。
FXは上がるか下がるかですから、出来上がったチャートを見れば簡単に勝てそうに見えてしまいます。また、安易なブログだったりFX商材だったりも出回っていることで、自分でも簡単に儲けられそうと考えて新たに参加する人が後を絶ちません。
でも、リアルトレードを始めると最初は勝ったり負けたりですが、徐々にマイナスが増えていってしまいます。最悪なパターンだと資金をすべてなくしてしまい退場なんて人もたくさんいます。
FXは簡単に誰でも勝ち続けられるほど甘いものではありません。リアルトレードを開始するためには様々な準備が必要なのです。
FX初心者が失敗してしまう原因はほとんど同じパターンです。そんなFX初心者でも安定して勝つことができるようになるために大事なことを考えていきます。
目次
FX初心者の方から1通のメールが!
つい先日、FX初心者という方から一通のメールをいただきました。
「どうしても勝てません。私の何が悪いんでしょうか?」
メールでやり取りしてみると、まだトレードを始めて1ヶ月しかたっていなくて、本屋で買った書籍を見て、その通りにトレードして、既に数十万円も負けているということでした。
FXは簡単に儲けられそうと安易に始めても、そんなに簡単に誰でも勝てるものではありません。ましてや何の知識もなく、FX書籍を読んだくらいで適当にリアルトレードを開始するなんて普通に考えてありえないことです。
まあ、偉そうに書いている私も、FXを始めた当初は書籍を数冊読んですぐにリアルトレードしてしまったのですが、その時に1年間もの長い間大負けしているので初心者の方の気持ちもよくわかるつもりです。
まず、FX初心者の方は安易にリアルトレードを始めてはいけません。ほぼ確実に損失を出す可能性が高いためです。
なぜチャートが動いているのかを理解するところから始めて、自分自身が使うトレードルールを確立すること。そして検証と練習でトータル収支がプラスになることがわかってから、リアルトレードを始めるべきなのです。
すぐに儲けたいという気持ちが強ければ強いほど失敗してしまう確率が高まるのがFXなのですから、FXを始めて間もない初心者の内は、トレードを開始するための準備をしっかりするところから始めていきましょう。
FX用語の意味を理解しよう!
FXはトレードする口座にお金が入っていればチャートがあるだけでリアルトレードができてしまいます。しかし、FXに影響を与えるニュースなどは随時チェックする必要があります。
ニュースでは専門用語も多々使われますから、トレードに関わる用語くらいは簡単にでも理解している必要があります。
円高、円安、オプション、メガオーダー、NYカット、FIX、仲値、リスクオン、リスクオフ、スプレッド、スワップ、レバレッジ、日経、ダウ、米金利。
上記の意味が全く分からないという方がいたら、書籍やブログなどで情報収集して簡単にでも勉強してください。そして、為替にどういった影響があるかも含めて覚えておきましょう。
ちなみに学校での勉強のように深く詳しい知識は不要です。
広く浅くでもいいので情報をインプットしてください。そしてニュースが出て内容を見たら、今なにが起きているのか、これからチャートに与える影響はどのようなものなのかなど、パッと判断できる程度までは勉強しておくようにしておけばいいと思います。
あとはトレードをしながら経験値を上げていけば、より深い意味まで理解できてくるようになるはずです。
自分に合ったFX会社を選ぶ!
FX会社は国内だけで主要なところだけでも20社以上あります。昔は良いFX会社、悪いFX会社がはっきりしている(私の見解)傾向もありましたが、今は法整備も整ってほとんど誠実な運営になってきていることで各社横並びです。
そのため、チャートやプラットフォームなどを見て好きなところを選んでいいと思います。中にはキャッシュバックだったりボーナスだったりプレゼントなどのキャンペーンを実施しているFX会社もありますから、数社を使ってみて最終的に1~2社に絞ってもいいと思います。
ただ、スプレッドの差や約定能力、入出金具合、取引上限やスキャルピングの可否、スマホアプリの性能や提供チャートなどなど、各FX会社によって強みや弱みもありますので、様々な条件でチェックしてから決めた方が良いと思います。
私はFXを始めた当初、某有名FX会社で大負けした経験から、そこだけは絶対に使わないと決めているFX会社が2社あります(笑)
FX口座は無料で作ることができますし、人によっては私のようにFX会社との相性もあると思いますから、様々試してみることをお勧めします。
トレードの仕方を練習する!
FX会社の口座を作ったら、そのFX会社のチャートを開いてみましょう。そして、そのチャートに様々なテクニカルを表示させたりしてみて、遊び感覚で色々触ってみましょう。
最近の初心者向けのFX書籍には、移動平均線だったりボリンジャーバンドだったりMACDやRSIなどなど、初心者向けのテクニカルを詳しく解説しているものも多いです。
新しい書籍が良いとも限らないので、基本を覚えるだけであれば、中古書店で1冊100円とかで10冊程度買ってきて読んでみるのもいいと思います。
チャートに色々なテクニカルを表示させたり、水平線やトレンドラインを引いたり、たくさん触っていると使い勝手がわかってきます。
使い方がわからない時はFX会社のホームページで詳しく解説してあるはずです。
それでもわからない時はFX会社のサポートセンターに電話して聞くと早いです。ほとんどのFX会社は親切丁寧に教えてくれるはずです。
あとはエントリー、エグジットなどを練習してみましょう。これはFX会社に入金せずに同じ会社のデモ口座で練習する方が良いと思います。買ったり売ったり利益確定させたり損切りしたり、好き勝手に触って数多く練習することが大事です。
経済指標発表時間や要人発言をチェックする!
FXのチャートを動かす一つの要因が経済指標や要人発言です。そのため、経済指標発表時間は必ずチェックが必要になります。
私が経済指標を毎日チェックしているのはヤフーファイナンスが提供している経済指標カレンダーです。
★2つで注意、★3つで要注意といった感じです。自分がトレードする通貨ペアに関する国の経済指標は特に重要視して、大きく変動する発表時間にはポジションを持たないようにしましょう。
あとはリアルタイムのFXニュースのチェックも重要です。要人発言の内容だったり、大きなオプションだったり、今、値を動かしている要因など様々な情報を得ることができます。
これは、自分の使っているFX会社のニュースをリアルタイムの自動更新にしておいて、チャートの横にでも随時表示させて時々チェックすることをお勧めします。
リスクに対応できる準備をする!
FXでは大切な資金を危険にさらすリスクがあります。ポジションを作ってすぐに大きな変動があれば大損してしまう可能性が大きなリスクです。
また、大切なFX資金を守るため以外にも様々なリスクがあるために、リスク管理という考え方も大切です。
特にFX初心者の方はリスク管理に疎い人が多いので、リアルトレードをすることによってどんなリスクがあるのか、どうしたらそのリスクを回避できるのかなどをしっかり勉強しておきましょう。
リスク管理については以下で詳しく読めます。
トレードルールを決める!
FXでリアルトレードをスタートする上で、トレードルールを決めるということが一番重要なことです。
トレードルールのないトレードでは適当トレードと一緒になってしまいますから、よほどの天才か幸運の持ち主以外は負け組まっしぐらです。
私たちがFXで安定して勝ち続けていくためには優位性のあるトレードルールが絶対に必要であり、そのルールを守っていくことで安定した利益を得られることになるのです。
- エントリーのルール
- 利益確定のルール
- 損切りのルール
上記3つは以下を参考にしっかり決めるようにしてください。
余談ですが、私がFXを始めた当初で負けていた時、「なにもルールを決めずに適当に勘だけでトレードしたらどうなるんだろう」と考えて、デモ口座で資金300万円を使って実験的にトレードしたことがあります。
結果は1週間で口座残高が5500万円超!!
FXなんて簡単だ・・・と再度思い直し、翌週はリアル口座に100万円入金して再スタートしました。
結果は1週間もたたずにわずかな保証金を残して全部なくなりました。
適当にやっても運よく勝てるときは勝てるが絶対に収支は安定しない、いかにトレードルールを決めることが大切か思い知らされた出来事でした。
ひたすら練習する!
トレードルールが決まったら、あとは練習あるのみです。なぜ練習が大切かと言えば、毎日、刻一刻と動くチャートに慣れるためです。
でも、スポーツでも音楽でも勉強でも上達しようと思えばたくさん練習するはずなのに、FXで勝つための練習をしない人は驚くほどたくさんいます。
本当に不思議です。
特にFX初心者に多いように感じています。
トレードルールが決まっていたとしても、練習をしなければ様々なチャート形状に瞬時に対応できずに焦りが出てきて冷静にトレードできません。
だから、練習無くして勝つことは不可能と言ってもいいかもしれません。ましてや、リアルトレードでは大切なお金が増えたり減ったりするのですから尚更ですね。
トレードルールに従って、そのルール通りにトレードできるようになるまで何度でも何日でも練習してください。
その練習は後々のFX人生できっと役立ってくるはずです。
メンタルは大丈夫?
FXを始めて間もない初心者のうちはメンタル的な問題は発生しない場合が多いのですが、トレードを開始してしばらくすると、必ずメンタル的な要因で思った通りにトレードできないという現象が起きてきます。
多分、FXをスタートするほぼ全員がメンタル的な問題に直面すると言っても過言ではないと思います。
もちろん、私自身もメンタルでは随分苦しみました。
自分自身で作ったルールなのにぜんぜん守ることができなかったのです。ルールを守れなければ検証通りの結果は出ませんから、必然的に適当なトレードが増えることになり負けが増えます。
負けが増えれば取り返したいという気持ちが強くなり、益々トレードルールを守れなくなってきて悪循環に陥ってしまいます。
FX初心者でもメンタル的な問題には必ず直面することが出てくるはずですから、リアルトレード開始前にメンタル負荷を和らげる工夫を覚えておくといいと思います。
余裕資金からトレードするロット数を決める!
ここまでやってきても負ける時は負けるのがFXですし、リアルトレードでは何が起こるかわからない世界ですから、最初は余裕資金の中でも小さいロット数からスタートするのがお勧めです。
例えばドル円、クロス円をトレードした場合を考えると1万通貨でトレードすれば10pips動いて1000円です。10万通貨でトレードすれば10pips動いて1万円ですから、FX初心者には少し荷が重い気がします。
最初は1万通貨レベルのトレードに慣れる意味でも、1000円や2000円程度の勝ち負けを繰り返しながら、チャートの値動きや相場状況への対応の仕方を経験することが大切です。
または、もっと通貨数を下げて1000通貨でトレードすれば10pips動いて100円ですから練習には最適かもしれません。
そして、安定して勝てるようになってきてから徐々に通貨数を上げていくことでメンタル負荷も軽減されます。
FX口座へいくら入れておくのか決める!
FX口座にはいくら入れておけばいいのでしょうか?
人によって考え方は違うので完全な正解はありませんが、私的には<トレードするロット数の保証金+ルールでの損切り数回分+若干の余裕資金>これで良いと思っています。損切りが先行してしまえばプラスで追加入金すればいいだけです。
なかには有り金全部なんて言う人もいるようですが、これはお勧めできません。迂闊に余裕資金を多く入金してしまうと損切りをずらしてしまったり、負けてもまだ余裕があるからとトレードが適当になってしまう可能性があるためです。
損切りのルールで決めた損切り数回分と若干の余裕資金とロット数分の保証金が入っていればトレードできるのですから、個人口座なら1万通貨でトレードするとして10万円あれば余裕でしょう。
1000通貨で練習を徹底する方なら1万円でも十分だと思います。
チャートを少し遡ってチェック
いよいよリアルトレード寸前です。
FX初心者にありがちなミスの一つがチャートを開いてすぐにトレードを開始してしまうことです。すぐにエントリーしてすぐに儲けたいからなのか特にFX初心者に多いようです。
チャートを開いたら、まずは近くに重要指標発表はないのかチェックします。そして、1~2時間分のニュースを遡って、何か重要なことがなかったかもチェックします。
そして、数時間分のチャートを遡ってみて流れをチェックします。できればもっと遡って前日トレードを終了した後の流れも見たいものです。
私の場合は1分足メインのトレードスタイルなので、1分足を開いてチャートを遡り、カーソルでローソク足をなぞるようにして数時間分の流れをチェックしています。
あとは自分がメインで使うローソク足の上位足のチャート形はどうなっているのか、これまでエントリーチャンスは多数あったのかなかったのか、やっていたら取れていたのか損切りになっていたのかなどまでチェックできれば最高です。
トレンドフォローの手法で狭いレンジが続いていてトレードチャンスがなかったり、レンジ狙いの逆張り手法で強いトレンドが続いていないかチェックしたりするのも大切ですね。
リアルトレード開始!
いよいよリアルトレード開始です。チャートを遡ってチェックしているはずですから、相場の流れはある程度つかめているはずです。
あとは自分のトレードルールに従って、エントリーポイントが来るまでじっとチャンスを待つことになります。
初心者にありがちなのが、チャンスはないかと血眼になって探して、少しくらい妥協したエントリーポイントでエントリーしてしまったり、ルールにないエントリーをしてしまうことです。
ルールにないエントリーをしてしまえば、せっかくのトレードルールも台無しになり、適当トレードと一緒になってしまうわけですから、チャンスが来るまでじっと待つということは大事なことだと肝に銘じてほしいと思います。
エントリーした後の行動は、順行すれば予定通りに利益確定、逆行されてしまえば予定通りに損切りするだけです。この部分は感情を入れずに機械的にしていきたい部分です。
- エントリーチャンスを待つ
- ルール合致でエントリー
- 順行すれば利益目標で利確
- 逆行すれば決めた損切りポイントで損切り
- 次のチャンスを待つ
あとはこのルーティンを繰り返していくだけです。
トレード履歴をつける!
私は手法を公開してサポートしている関係で数多くのFXをしている方々と接する機会が多いのですが、自分のトレード記録をつけていない方が多くて驚いています。
確かにFX会社の履歴を見ればエントリー時間もわかるし決済時間もわかります。もちろん、収支も一目瞭然ですから、わざわざトレード履歴を記録する必要はないと思ってしまうのかもしれません。
しかし、特にFX初心者のうちはトレード履歴は記録するべきです。エントリー時間、決済時間、収支、エントリーと決済の理由。最低でもこれらを記録しておくことで、あとで自分のトレードを見直した時に、しっかりチェックできるためです。
私がFXを始めた当初はノート見開き2ページを1日分としてびっしり記録していた記憶があります。その後は自分なりのフォーマットをエクセルで作って記録してきました。
トレードした日の出来事やニュースなども記録しておくと、翌年やその次の年の同じ時期などに過去はどんな値動きだったのかなども見ることができるので便利です。
こちらでトレード履歴を記録するための無料テンプレートをプレゼントしています。
自分のトレードを検証する!
自分のトレードを検証していますか?
私は1日のトレード終了時か翌朝にすべてのトレードが正しいトレードだったのか、間違っていなかったのか、改善点はなかったのかを検証しています。
これは利確したトレードも損切りしたトレードも含めてすべてのトレードです。
私は同じ手法を使い続けて何年にもなりますが、それでも間違ったり失敗は今でもあります。その間違い、失敗を修正していくためには検証作業が大切なのです。
ここは利益をここまで伸ばすのが最善だったとか、損切りはここですれば損失はもっと小さく済んでいたとか、検証作業をすることで改善点が多数見つかるものです。
そして、その検証作業で見つかった改善点を次回のトレードにつなげていくことで、更にトレードの精度は高まっていくことになります。
忙しくて毎日できないという方は、週末にまとめて検証しても良いと思います。学校の予習復習ではないですが、検証作業をする癖をつけることで勝ち組が一歩近づいてくるはずです。
FX初心者が勝つために大切な15のチェックポイントとは?まとめ
FX初心者がリアルトレードで安定して勝てるようになっていくために大切なポイントを順番に見てきました。
ここに書いているのはあくまでも基本的な部分です。
この基本的な部分もできていないということになれば、それだけFXで安定して勝ち続けることは難しくなってくるとも言えます。
どのような状況でも焦らず冷静にトレードしていくことが安定して勝ち続けていく秘訣なのですから、事前準備として上記15項目を再チェックして相場に臨みましょう。
FX初心者の方でもきっと勝てるようになるはずです。