FXに参加している人の6割以上はサラリーマンと言われています。そして一般的に言われているのと同様に9割以上の方は負けています。
時間がないから・・・と負けた理由を語る方もいますが、サラリーマンの方でも兼業トレーダーとして毎月数十万、100万以上も稼いでいる方もいます。
サラリーマントレーダーで負けている人と勝っている人の違いは何なのでしょうか?
サラリーマンのFXでの勝ち方、そして、効率よく稼いでいく方法を詳細に解説してみたいと思います。
目次
サラリーマントレードのメリットデメリット
先日会員の方と話をしていた時「私はサラリーマンなので時間がなくて勝てないんです」という方がいました。
確かにサラリーマンの方の一般的なトレード時間は帰宅後の数時間だと思います。交代制の仕事の方は少し違うかもしれませんが、普通は家に帰ってご飯を食べて風呂に入ってから寝るまでの3時間くらいがトレード時間でしょうか?
その3時間で結果を出さなければならないわけですから、適当にトレードをしていては安定して勝てるはずがありません。
このトレード時間が少ないのは大きなデメリットです。
でも、サラリーマントレーダーには大きなメリットもあります。
給料収入が安定しているということです。
専業になるとFXだけで稼がなければならないので、1ヶ月でこのくらいは稼ぎたいから1日だとこのくらいは取らなければならないと大きなプレッシャーが発生します。
しかし、給料収入があるサラリーマントレーダーの場合は、いっぱい勝ちたいという気持ちがあったとしても、「稼がなければならない」というメンタルプレッシャーは少ないはずです。
このメンタルに与える影響は大きなメリットだと思います。
余談ですが、私は30年以上自営業でサラリーマンの経験が卒業後の数年しかありません。FXを始める前の個人事業では月収100万円を余裕で超える月もありましたが、赤字の月もたくさんありました。
赤字の時は安定した収入を得られるサラリーマンをうらやましく思ったものです。
最近のデータだと、親が子供になってほしい職業のNO1は公務員だとか・・・。やはり安定した収入があるとメンタル的に良い影響は必ずあると思います。
サラリーマンだから勝てないということは絶対にない!
サラリーマンの方がFXをする上での大きなデメリットとしてトレード時間が少ないという話をしました。
確かにトレード時間が少ないのは大きなデメリットです。
でも、勝てない理由にはなりません。
時間が少ないから勝てないと言っている方の多くは、帰宅後の数時間だけで結果を出そうとしている場合が多いです。
仕事から帰ってトレード時間は3時間。この3時間で1万円の利益を出そう・・・こう考えてしまえば勝つことは断然難しくなります。
たまに勝つ日があっても限られた時間ではマイナス先行の場合に取り戻すことが難しくなってしまうからです。
無理に取り返そうと思えばルール無視の無謀なトレードになりますから、さらにマイナスが増えることにもなりかねません。
では、どうしたらいいのでしょうか?
1日3時間でプラスになるという考え方を一時保留してください。
1日3時間×20日=60時間
1ヶ月60時間で勝つという考え方に変えてみましょう。
60時間あれば寝ないで通しで2日半トレードするのと一緒です。大きなチャンスが何度もあるはずですし、勝てるような気がしませんか?
トータルで勝つという考え方と一緒なのですが、短時間で勝つという考え方よりもメンタル負荷も少なくなりますし、少しくらい連敗したとしても必ず取り返すチャンスがあることもわかっていただけると思います。
また、サラリーマンの方のように規則正しい生活リズムだと、トレードできる時間帯も決まってくると思います。
その時間帯の相場の癖をつかむことでも勝率は大きく変わってきます。例えば深夜のFIXに向けた値動きだったり、毎月恒例の指標発表後だったりです。
これに日単位の癖なども加味して活かすことができれば、その時間帯には有利なトレードができることになります。
サラリーマンにはスイングトレードと言うが・・・
時間がないからスイングトレードでという方がいますし、スイングトレードを勧めている方も多いようです。
でも、あくまでも私個人の考え方ですが、スイングトレードはサラリーマン向けではありません。
確かにスイングトレードで指値逆指値で放置できてプラスになるのであればトレード戦略としては成り立つのですが資金効率が悪すぎるのです。
大きな資金がある方は別ですが、スイングトレードの場合は利確も損切りも大きなpipsになる傾向が強いために、資金に対して大きなロット(適正な通貨数)でトレードすることができなくなってしまうのです。
また、決済までに数日とか数週間とかかってしまうとすれば、1ヶ月単位でも収支が安定しないことになります。
年単位で見ればプラスになっているのかもしれませんが、ドローダウンの期間が長ければメンタル負荷も相当なものになります。
やはり、私的にはデイトレードが一番のお勧めで、1分足もしくは5分足を使ったトレードが良いと考えています。1日単位で完結できるトレードスタイルで、エントリーチャンスも多いことで収支の平均化までの時間が短くなるためです。
収支が安定するまでの時間が短いということは、使っている手法に優位性があればドローダウンの期間も短くなるのでメンタル負荷も軽減されるメリットもあります。
サラリーマンでも勝てる手法とは?
サラリーマンの方と言っても最近はコロナの関係でリモートワークの方も増えています。家でリモートで仕事をしながらトレードもして失敗してる方も多いようです。
FXは集中してトレードができていないとミスが連発したり、チャンスを逃してしまったりと負けることが多くなります。
やはり、2時間、3時間と集中できる時間にトレードすることが大切です。
その2~3時間でトレードをしてトータルで結果を出していくことを考えると、1分足か5分足でのデイトレード系の手法が一番勝ちやすいと言えます。
2~3時間の間に数回のエントリーチャンスはあるからです。
これが2~3時間も集中してチャートを見ていたのに1回もエントリーチャンスがなかったということになると、無駄な時間を過ごしたように感じる方もいてポジポジ病が発動してしまう可能性もあります。
こう考えると私のPDFB手法が一番のお勧めなのですが、今1分足か5分足の何かの手法に取り組んでいるのであれば、その手法を極めることが大切です。
そして、できればトレンドフォロー系の手法がお勧めになります。今までに数多くの方から聞いた話をまとめると逆張り系の手法やルールを使って負けている方の方が圧倒的に多いからです。
レンジでの逆張り手法やリバ取り系の手法が絶対にダメということではありませんが、トレンドフォロー系の手法の方が勝ちやすいのは確かです。
そして、逆張り系の手法とトレンドフォロー系の手法を一緒に使わないことも大切です。一緒に使ってしまうと失敗した時、相場が手法に合わない時のダメージが倍増してしまうためです。
一見するとリスクヘッジにもなりそうなのですが、リスクヘッジとして活用するにはかなりの熟練が必要になります。
サラリーマンの方は優位性のあるトレンドフォロー系の手法を使い、2時間でも3時間でも集中してトレードすることが勝つための一番の近道だと思います。
一般的な9時5時系のサラリーマンの方のお話で書いていますが、自分の生活スタイルに合ったトレードが一番有効ということになります。
どのローソク足が勝ちやすいかは以下の記事で詳しく書いています。
使う手法を使い分けるという考え方
サラリーマンの方が一番勝ちやすいのは1分足か5分足を使ったデイトレードと言いましたが、仕事中でも短時間はチャートをチェックできたり、外回りの営業の方で隙間時間があったりすれば手法を使い分けるという考え方も有効になります。
例えば、スイングトレードをします。土日や休みの日にじっくりファンダメンタルズ分析して思考し、朝か夜にポジションを持ちます。スイングトレードなので指値と逆指値を入れて基本は放置です。
仕事から帰ったら2~3時間は集中してデイトレードです。
朝や昼休み、休憩時間などもチャートをチェックして、チャンスがあればスキャルピング系の手法で利益を出します。
こんな感じで複数の手法を使い分けてリスクヘッジしながら利益を積み重ねていくという考え方もあります。
実際、営業マンの方がコンビニの駐車場でノートパソコンでスキャルピングしていたという話もあります。
注意点としては、使う手法すべてで検証ができていて優位性を確認できていることが大切です。
そして、デイトレードやスキャルピングでは、スイングトレードで保有しているポジションと逆方向にエントリーすることも多々あります。
一つのプラットフォームを使っていれば両建て状態です。これは慣れないとジレンマ的にストレスがたまります(昔の私の経験ですが)。
こういったことも考えて手法を複数使い分けることで安定して勝っていく考え方も有効になります。
サラリーマンは勝ち逃げ?
勝ち逃げ、良いと思います。
1日中利確し続けられる手法はありませんし、東京欧州NYでも相場状況は変わります。NY時間の中でもメイン指標時間前後では相場状況が一変することがありますし、FIX前後を境にトレンド転換してしまうことも多々あります。
こういったことを考えると、勝ち逃げの戦略が有効だということが分かります。
私は東京朝8時からトレードをスタートしますが、東京時間に2~3回利確できて勝ち逃げでトレードを終了する日が結構あります。
チャートは欧州時間も見ていますが、勝ち逃げと決めたら一切トレードはしません。
一度確保した利益が減るリスクを嫌っているからです。
勝ち逃げしないでトレードを継続していたら爆益だったなんて言う日もありますが、勝ち逃げ後にレンジになって、勝ち逃げしてよかったという日の方が多い気がします。
これには一理あって、トレンドフォロー系の手法で勝ち逃げできるということは短期トレンドが発生していたということになります。
トレンド後はレンジになる確率が高いのですから、勝ち逃げしてレンジでの負けを減らすことにもなるので一理あることになります。
サラリーマンの方が帰宅後にトレードを開始して、1回、2回と利確して勝ち逃げできたら月にしても十分な利益を残せているのではないでしょうか?
付随して3回損切りしたらトレード終了を推奨する方もいます。
確かに連敗は続くこともありますし、連敗してしまう相場状況だとすれば、ある程度のマイナスでトレードを終了してしまうこともいいのかもしれません。
でも、私的な考えになりますが、連敗後は連勝が来る確率の方が高いと思っています。連勝じゃなくても、いつまでも連敗が続くことはあり得ないので必ず利確できるタイミングが来ます。
これを考えると時間があるのにマイナスでトレードを終了してしまうのはもったいない気もします。チャンスを捨てていることにもつながるからです。
このマイナスでのトレード終了に関しては、手法の特性によっても変わってくるので一概には言えないのですが、自分の使っている手法の過去データから、マイナスで終了した方がトータル利益が大きくなるのかを検証した方がいいと思います。
検証結果から導き出されたのであれば、その結果に従うのがベストと言えます。
複数通貨ペア監視でチャンス倍増
トレード時間が少なくても大きな利益を出していこうと考えた場合、ロット数を大きくするか、監視する通貨ペアを増やすかしかありません。
ロット数を大きくするのは資金量の問題もありますし簡単なようで難しいものです。でも、監視する通貨ペアを増やすのであれば、そこまで難しくはありません。
私も今は常時4通貨ペアを監視してトレードしていますが、単純に考えてもエントリーチャンスは倍増しています。
エントリーチャンスが倍増するということは、時間当たりのエントリーも増えることになるので、同じ時間トレードしていたとすれば収支も必ずアップすることになります。
逆に考えると同じ収支を上げるためにかかる時間が短くてもいいことになります。
こういったことを考えるとサラリーマンの方のように帰宅後の短時間で収支アップを目指していくのであれば、複数通貨ペアの監視が一番効率が良いことになります。
2年ほど前に書いた記事なので内容が若干古いですが複数通貨ペアの監視に関しては以下でも詳しく読めます。後日内容を更新したらお知らせします。
FXサラリーマンの勝ち方!効率よく稼ぐために大切なこととは?まとめ
サラリーマンの方でトレード時間が少ないから勝てないと言う方もいますが、複数の手法の使い分けや複数通貨ペア監視で十分に勝っていくことが可能です。
短時間のトレードだったとしても、無理にエントリーしていくのではなく、チャンスを待って密度の濃いトレードをすれば良いからです。
そして、休みの日に検証作業や反省、次回トレードに向けた戦略を考えていくことで短時間トレードでも十分に安定した利益を出していくことが可能になります。
毎日儲けるのではなく、1ヶ月で目標利益を出していく考え方でトータル利益を意識しましょう。そうすればきっと安定した利益を得ていくことが可能になるはずです。