- 買えば下がる
- 売れば上がる
- 買わなければ上がる
- 売らなければ下がる
- 利確すれば伸びる
- 利確を我慢すれば建値に戻る
あなたも経験がありませんか?
そんな中でも「買えば下がる、売れば上がる」というのはFX会社に操作されてるんじゃないかと本気で考えている人も多いようです。
私も昔は本気で考えてました。
今の時代、FX会社がチャートを操作しているなんてことは絶対にないはずなので、私が過去にした実験結果も踏まえて考えてみたいと思います。
目次
買えば下がる、売れば上がる!誰か後ろで見てる?
- じっくり考えて買いポジションを作った途端に下がり始める!
- 絶対下がるだろうと売りポジションを作った途端に上がり始める!
FXに参加される多くの方が経験されることです。
私はFXを始めたころに嫌になるくらい経験しています。私が買った途端に大きく下げ始める、売った途端に急上昇。こんなことは日常茶飯事でした。
あまりにも頻繁にあるので、買った途端に下がり始めた時に後ろを振り向いて誰もいないか確認したこともありましたし、トレードルームに隠しカメラがあるんじゃないかと本気で疑ったこともあります。
まあ、そんなことがあるはずもないわけですが・・・
それでは、なぜ買えば下がるし売れば上がるのか?その原因と対処方法を考えていきたいと思います。
買えば下がる、売れば上がるのはFX会社が操作してるから?
「FX会社にチャート操作されている」と本気で考えている人もいるようですが、そんなことは絶対にありません。ましてや、あなた一人のためにチャートを動かすなんて面倒なことをするはずもありません。
それでも、あまりにも負けが続くと疑いたくなる気持ちもわかります。
実は、私も絶対にFX会社に操作されていると思っていた時期があります。そして、様々な実験をしてみました。
6つのFX会社のチャートを同時に開いてみた!
買えば下がるし売れば上がる、どんどんFX会社を疑いだした私は、いつも使っている以外のFX会社のチャートも同時に見てみることにしました。
モニター3枚に6つのFX会社のチャートを同時に表示させました。ほぼ同じようなチャート形で動いています。
そして、実際にロットを落として10万通貨で売ってみました。
案の定、売った途端に上がりだしましたが、ほかの5つのチャートでも同じように上がっています。これで私がいつも使っているFX会社のチャートだけが逆に動いているわけではないことがわかりました。
隣の部屋でトレードしている友人のチャートと比べてみた!
6つのFX会社のチャートが同じ動きをしているのを確認した私は、「全部のFX会社が結託して私をはめているんじゃ・・・」と、ここまで疑ってしまいました。
そこで、隣の部屋でFXをしている友人のチャートとも比べてみました。
部屋が遠いので大きな声を出しながら、「今いくらだ」「今は○○円」みたいな感じでしばらくやり取りしましたが、友人のチャートと私のチャートはまったく同じ動きをしているのが確認できました。
北海道の友人のチャートと比べてみた!
もしかして、同じIPアドレスから同じFX会社につないでいると、同じチャートになるのでは・・・と考えて、遠く離れている北海道の友人に電話してチャートがどうなっているのかを比べてみたこともあります。
今考えるとアホな話なのですが・・・。
それでも、全く同じ値動きをしていることが確認できました。
FX会社のチャートはどこも一緒!
色々な実験をしてみて、FX会社のチャートはどこもほぼ一緒ということが確認できました。
どこのFX会社でもほぼ同じチャート形ということは、私が売ったり買ったりしているのを狙って動かされているのではないということの証明になりました。
チャートが変な値動きやイカサマ的な値動きをして、そんなことがネットで拡散されてしまったら、そのFX会社の信用は失墜してしまい致命傷です。だから、今は真面目に運営しているFX会社がほとんどですから安心していいと思います。
本当にあったFX会社のイカサマ的なチャート!
ストップ狩り・・・聞いたことがありますか?
まだ法的に緩かった時代の話ですが、ある値段にストップが貯まってくると、そこまでヒゲを伸ばしたりしてストップを取って、元の値に戻すというイカサマ的なことをするFX会社が多数ありました。
FX会社では、使っているトレード参加者の売買動向、ストップの有無などは全部確認できますからやりたい放題の時代だったのかもしれません。
実際に私も何回も経験しています。
このストップ狩りに関しては、私が使っていたFX会社のチャートにだけに長いヒゲが出ていて、ほかのFX会社のチャートにはヒゲがなかったことを多数のFX会社のチャートを見比べて確認しています。
もちろん、相対取引なわけですから、FX会社が値段を動かすのは法的には問題はないのだと思いますが、実際に体験すると腹立たしいものでした。
あとは、ストップ(逆指値)まで到達していないのに持っていたポジションが消えるなんてことも日常茶飯事でした。これには頭にきてFX会社に電話したこともあります。
「逆指値まで到達していないのに勝手に損切りになったのはどういうことですか?」
「多分、瞬間的にスプレッドが大きく広がったのだと思います」
「・・・」
これを言われて反論できませんでした。
こんな経験をたくさんしてきたことで、今でも逆指値はヒゲや急なスプレッド上昇で取られないように遠い位置に入れて、全部手動で決済する癖がついています。
買えば下がる、売れば上がるの原因は?
FX会社がチャートを勝手に上げたり下げたり操作していないとしたら、なぜ「買えば下がる、売れば上がる」という現象が頻発してしまうのでしょうか?
その理由を考えてみたいと思います。
個人トレーダーの心理を読まれている?
これはよく言われている話なので知っている人も多いと思います。個人トレーダー、特に勝てていない初心者のトレーダーは、みんなが同じような位置でポジションを持つ傾向が強くなっています。
この個人トレーダーのまとまったポジションを大きな資金で相場を動かす力を持っているトレーダーに狙われているという話です。
真意のほどは定かではありませんが、もし私が100兆円くらい持っていて相場を動かせる力があるとしたら、個人トレーダーのまとまったポジションとは逆に相場を動かしてストップを誘ってから買い戻すというトレードをする可能性はあります。
私程度でも考えられる戦略なので、大きな資金を持った頭の良いトレーダーなら、こういった戦略は当たり前なのかもしれません。
心理的な値動きに関しては以下で詳しく読めます
相場環境認識ができていない?
もしあなたの買ったポジションがいつも逆に行く、売ったポジションも逆に行くとしたら、大きな足で見たトレンドに飲み込まれているかもしれません。
あなたが5分足で売ったポジション、実は4時間足で見れば上昇トレンドで、売ったあたりがちょうど大きな節目での反転ポイントだった・・・みたいなパターンです。
これに関しては環境認識の記事で書いていますのでご覧ください。
実は気のせいかも!
「買えば下がる、売れば上がる」ということも多いかもしれませんが、買えば上がって利確することもあるだろうし、売れば下がって利確することだってあるはずです。
ただ、売った瞬間に上昇されたり、買った瞬間に下落されたりすると、かなり悔しいので強い印象として記憶に残ってしまっているだけかもしれません。
特に勝てないトレーダーの場合、必然的に負けるトレードが多くなることで「買えば下がる、売れば上がる」ことだけが強烈に記憶に残っている可能性もあります。
逆張り系のトレーダーに多い勘違い!
FX初心者は逆張りが好きだとよく言われます。また、日本人の多くは買いが好きとも言われています。そんな時に下落してきて下げ止まったように見えるドル円があったらどうでしょう。
逆張り好きの方も、買いが好きな方も、買ってしまう人が多いと思います。
そして、すぐに下落トレンドが再開して下落・・・買った途端に下落するパターンになります。逆も一緒ですから、逆張り系のトレードを多くする方は「買えば下がる、売れば上がる」という印象が強くなるのかもしれません。
買えば下がる、売れば上がるの対処法!
結局、「買えば下がる、売れば上がる」ということは、ポジションを作るタイミングが悪いということになります。
ならば、タイミング良くポジションを持つことで「買えば下がる、売れば上がる」は解消できることになります。
私も自分のエントリータイミングが悪いことに気づいてからは、「買った瞬間に上がる、売った瞬間に下がる」ポイントを探し続けています。そして、そのポイントは今でも私の最終目標になっています。
なので、完全なタイミングは絶対にないはずですが、1%でも良い結果につながるタイミングを見つけられるように今も検証作業は欠かしません。
そして、「買った瞬間に上がる、売った瞬間に下がる」トレードが多くできる手法、トレードルールを作ることができれば「買えば下がる、売れば上がる」ということは少なくなります。
最終的にはマイルールを作って厳守するということが大切になります。
気にしない!
「買えば下がる、売れば上がる」ということは日常茶飯事です。今の私のトレードルールでも毎日あります。
もちろん、売った次のローソク足で反転上昇されてしまえば悔しくて当たり前ですし、買ってすぐに下がっても悔しさはあります。
でも、そんな時は全然気にしないことです。
自分のルール通りにトレードしているのなら、「買えば下がる、売れば上がる」ということがあっても当たり前と考えることができてきます。あまりにも頻繁にあるようだとルール的に問題がある場合もありますが、優位性が確認できているのなら気にしないのが一番です。
買えば下がって、売れば上がったとしても、そのトレードは損切りすればいいだけですし、次のトレードで勝てばいいだけなのですから。
買えば下がる、売れば上がる!FX会社が操作してる? まとめ
「買えば下がる、売れば上がる」に関しては、FX会社が操作しているなんてことはあり得ないことがわかったと思います。
ただ、市場心理としてあなたが買ったポイントから下がることはあるし、売ったポイントから上がることがあるだけです。
上がっても下がっても気にしない、逆に行ったら損切りするだけ・・・こんな楽な気持ちでトレードできればストレスもたまらずに資金は増えていくはずです。