FXで少ない資金を大きく増やす?
FXで少ない資金を大きく増やすという考え方は普通に考えればタブーです。しかし、最初から大きな資金でFXをスタートできる人は限られますし、少ない資金を大きく増やすことができるのもFXの醍醐味といえるかもしれません。
FXへの取り組みは人それぞれで、資金量も違えば儲けたい金額も違います。
少ない資金を大きく増やすということは、資金が少ない人は大きく増やせることになりますし、最初から資金量の多い人であればリスクを減らすことにもつながってきます。
いつもの私なら、資金管理を十分にしてメンタルに負荷の少ないロット数で利益を積み重ねていくことを推奨していますが、今回は会員の一人の多部さんが大失敗のあとに成功した体験を紹介したいと思います。
誰でも同じように成功できるとは限りませんから、簡単に真似しようとせずに参考にしてみてください。
目次
あなたは1ヶ月でいくら儲けたいですか?
あなたは1ヶ月でいくら儲けたいですか?
3000円です!
1ヶ月で3000円儲けたい人はFXを選択していないはず・・・というか、多分そんな人はいないと思います。
ほとんどの人は本業のほかに兼業で給料のほかに10万円儲けたいとか、50万円儲けたいとかではないでしょうか?
いずれは専業トレーダーになって月収100万、1000万と儲けたいと思っている人も多いと思います。
稀に負けなければいいという人もいますが、負けなければいいのであればFXなんてしなければいいだけです。ただFXをギャンブルとして楽しみたいのであれば100通貨とか1000通貨でトレードしていれば大負けはなく小遣いの範囲内で楽しめるはずです。
少ない資金を大きく増やすには?
少ない資金を大きく増やすには、複利の力を使って徐々に大きく増やしていくか、レバレッジの倍率を上げて最初から大きなロットでトレードしていくしかありません。
日本の個人口座ならレバレッジは25倍までと決まっていますが、海外口座であれば200倍から1000倍も使えるところがあります。信用できる海外口座を見つけることができるのであれば高いレバレッジを使ってもいいと思います。
私的にはレバレッジの記事でも書きましたが、レバレッジは収支に影響しないと考えているためです。
ただ、重要なのは安定して勝てる実力があることです。
普通にやってトータルで勝てない人がレバレッジを上げたトレードをしたりすれば負ける金額が増えるだけです。
トータルで勝てない人が複利の力を使っても損失が大きくなってしまうだけです。
ガンガン稼げるような力は必要ありませんが、月トータル、できれば週トータルである程度のpips数を積み重ねていけるトレード力がないと、少ない資金を大きく増やしていくことは不可能です。
FX資金がほとんどない多部さんの体験談
多部さんはFX歴が3年半くらい、既婚でお子さんが二人いる40代のサラリーマンです。夢は専業トレーダーで、家族を幸せにしたい、親孝行したいとFXに取り組んできました。
しかし、この3年半で損失はマイナス200万強、既に貯金も底をついてしまいました。
過去に数万のFX商材を4つ購入し、数十万のFXの塾にも2つ入ったことがあり、テクニカルの知識は豊富で勉強熱心な方です。それでも購入したFX商材ではまったく勝つことができず、その後に入会した塾では非現実的な手法で取り組むこともできなかったと言います。
2つ目に入会したFX塾ではデータからチャンスを導き出してトレードをして大きな利益を出せるという話だったのに完全なウソだったらしいです。
それでもFXをあきらめきれずに色々検索していて私のブログに辿り着いて、「FXなんでも相談」にメールをくれたのでした。
いろいろ話をしてきて、負けていた原因は確固とした手法が確立できていなかったことと、早い損切りができないことだとわかりましたが、大きく負けていることでFXに使える資金がほとんどありません。
まずは半年でも1年でも資金を貯めることをお勧めしましたが、資金を貯めている時間がもったいないので、勝つ為の勉強をしながら資金を貯めるということになりました。
まずはFXに使える資金を貯めること
多部さんは月に3万円のお小遣い制です。FXをしていることは奥さんも理解をしていますがボーナスからは資金を出してもらえないということでした。まずはお小遣いを超節約して毎月2万円を貯めて、3ヶ月で6万円を貯める。
3ヶ月後に今の手持ちと貯めたお金を合わせた総資金でFXをスタートする目標設定にしました。お金を貯めている間の3ヶ月間は本気で勉強する期間にあてます。
お金を貯めるなんて、決めるのは簡単ですが実際には大変だったと思います。また、勉強期間はリアルトレードしたくて仕方がない気持ちを抑えるのが大変だったらしいです。
それでも、3ヶ月間、過去チャートでの検証作業にデモトレードに真剣に取り組んで、損切りできなかった悪い癖も克服できました。
ただ、デモだと思い通りにトレードできてもリアルトレードではメンタル面が大きく変わってきます。その辺をどう克服していくかが大きなカギになってきそうです。
3ヶ月後に資金が貯まった!
3ヶ月で6万円を貯めて手持ちと合わせて10万円のFX資金ができました。本当は資金管理の観点から国内のレバレッジ25倍のトレードで、ポンド円で1万通貨程度からのスタートをお勧めしました。
1万通貨のトレードであればメンタル面への負荷も小さく、勉強してデモトレードしてきた通りのトレードがリアルトレードでもできるはずだからです。
しかし、多部さんは最初の予定通り海外口座を使ってギリギリまでロット数を大きくするという考えを変えませんでした。早くリアルトレードで大きく儲けたいという気持ちに加え、サポート期間が残り3ヶ月という焦りの気持ちもあったと言います。
最初は20万通貨でスタートしたいということでしたが、稀にある3連敗を考慮に入れて最終的には10万通貨でスタートすることになりました。
元々が少ない資金を大きく増やすのが目的でしたし、3ヶ月間の勉強期間で自信があるからということと、10万通貨のトレードは過去にしていたのでメンタル的にも問題がないということでOKしました。
リアルトレードスタート
レバレッジ400倍の口座に10万円を入金しました。
ポンド円1万通貨の証拠金が5,000円弱。
トレードはポンド円10万通貨ですから保証金は約50,000円。
余裕証拠金は50,000円です。
10pips未満の損切りを徹底できれば、最初から6連敗しなければトレードが継続して行ける計算です。
トレードの主戦場は仕事から帰って食事が終わった21時~25時の1日4時間です。米指標が間にある時間帯ですが、FIX前後は大きく動くときも多いのでチャンスも多くなります。
リアルトレードスタート後の大失敗!
トレードスタイルは10pips以上の利益を積み重ねながら、損切りは10pips未満でしていくスタイルです。そのため、しっかりルール通りの損切りができていれば利益は積み重なってくることになります。
しかし、リアルトレード初日から多部さんに試練が襲い掛かります。
1トレード目:プラス12pips
2トレード目:プラス11pips
3トレード目:プラスマイナスゼロ
順調にプラスを積み重ねてきた4トレード目で異変が!
4トレード目:マイナス39pips
8pipsくらいで切らなければならなかったトレードだったのですが、せっかくプラスになって増えてきた資金を損切りすることができなかったと言います。
「戻れ!」「戻って!」「お願い神様!」
こんな感じの心境だったと思います。
結局は動きそうな米指標前にあきらめて損切りしたそうですが、メンタルはボロボロで意気消沈。これ以降はトレードできなかったので初日は終了。
初日の結果はマイナス16pips。10万円でスタートした資金は84,000円まで減ってしまいました。
少ない資金が大きく増えてきた!
初日で損切りができないという大失敗をしてしまい、この週はリアルトレードを完全に休むことにしました。そして火曜から金曜まではデモトレードでトレードルールの再チェックと検証作業を徹底しておこないました。
そしてルール厳守で挑んだ2週目は、火曜にマイナスを出してしまったものの残りの4日間は毎日プラス収支を実現でき20~40pips取れたことで、週間獲得pipsは92pips。
3週目は週間利益で初の100pips超え。4週目は若干利益が下がり53pips。それでも1ヶ月では200pips超えの十分な収支を出すことに成功しました。
この月が多部さんFX人生初の月間トータルでのプラス収支だったそうです。
ちなみに、それまでのサポートは全部メールでしていたのですが、4ヵ月たって初めて電話をしてきてくれて喜びの声を聞かせてくれたことを覚えています。
翌月は月間利益が300pips超え、その翌月は残業が増えて取り組める時間が減ったこともありましたが200pips超え。順調に月間プラスを積み重ねていって卒業されました。
多部さんのその後は?
卒業後も順調に利益を積み重ねていき、15万通貨、20万通貨と通貨数を増やしていったときに落とし穴にはまったそうです。20万通貨の時に急変動に巻き込まれて大きな損切りになってしまい資金が激減したと言います。
しかし、そこであきらめずにリスク管理の大切さを痛感し、15万通貨まで落として再度取り組み、今は30万通貨でトレードできるまでになっています。
10万円からスタートしたFX資金、多少使っているようですが、今は300万を超えるまでに増えているそうです(2016年9月現在)。
来年早々に法人を設立し、春から専業トレーダーになることを目標にして今も真剣に取り組まれています。
2023年現在の多部さんは?
私の会員を卒業後に順調に勝ち続けていた多部さん。
株式会社を作って法人名義での専業トレーダーとなり、100万通貨で安定したトレードができるまでに成長されていました。
ただ、一時期200万通貨までロットを上げたときにはメンタル負荷が大きくて「無理!」となってしまったそうです。
そして、安定して勝ち続けているにもかかわらず、今年夏に私のPDFBトレードにも参加されました。
私の場合は目標達成で勝ち逃げが多いのですが、多部さんは私と違って取れる時にはどこまでも取っていくスタイルです。
今は自分の手法にPDFBトレード手法をプラスして、1分足でトレンドの初動から押し目、トレンド転換まですべてで利益を出すことで、さらに安定したトレードを継続しています。
私も縁あって知り合った方が勝ち組になると本当に嬉しく思います。
余裕資金でないとメンタルに負荷がかかる!
多部さんのように3ヶ月間頑張って資金をためて、少ない資金を大きく増やすためのトレードを開始したとします。
そしてちょっと負けたり、損切りしたときに
せっかく3ヶ月もかけて貯めた大切なお金が・・・
こう考えてしまうとメンタルにかかる負荷が大きくて、損切りできなくなってしまったり利確が早くなってしまう可能性が高くなります。
通常の資金管理では安定した利益を地道に積み重ねていくことになりますが、少ない資金を大きく増やしていくためにはハイレバレッジで勝負していかなければなりません。
あくまでも大きな利益を得るための種銭、もし無くなっても後悔しない・・・だから資金管理の王道を無視した勝負ができます。
小さな資金を大きく増やしていくためには、乗り越えなければならない壁も多そうですが、実現している人が多部さん以外にもいますから、計画的に進めていけば実現できる戦略と言えると思います。。
こういったFXへの取り組みもありかも!
10万円の資金でトレードするとすれば、私なら最大でも1万通貨程度からのスタートをお勧めします。資金管理的な観点から言えば1万通貨では大きすぎるという人もいるかもしれませんが。
FXで儲けていくことを考えた場合、1万通貨でトレードして10pips取れば1000円、20pips取れば2000円。毎日利益を積み重ねていくことができれば月間では数万円の利益になります(ドル円、クロス円の場合)。
しかし、1000円、2000円の利益のためにリスクを冒し、毎日何時間も真剣な努力ができる人はどれだけいるでしょうか?
みんな大きく儲けたい、すぐに儲けたい・・・だから無謀なトレードをする人が多くなり退場していく人も多くなる・・・結果として9割以上の人達は勝てないというのがFXの現状なのです。
だとしたら、小さな資金を大きく増やす戦略を考えて取り組んでいくのも悪くないと思います。また、逆に考えれば小さな資金であれば何度でも挑戦できることにもなります。
もちろん、いくら10万円と言ってもなくなってしまえば悔しいのは確かです。でも、最初から大きな資金、例えば200万円で取り組んで大きなダメージを受けるよりは、余裕資金の10万円でチャレンジしていく方が健全と言えるかもしれません。
FXなら少ない資金を大きく増やしていける可能性はかなり高いのです。
FXで少ない資金を大きく増やす?失敗体験と成功体験とは!まとめ
多部さんがチャレンジした10万円の資金を大きく増やしていく取り組みを詳しく紹介しました。最初に大きな失敗はありましたが、その後は冷静に取り組んで大きな成功を収めています。
FXでは資金管理が大切で無謀なロット数でのトレードはタブーとされています。しかし、最初から大きな資金で取り組める人はごくわずかで、少ない資金で取り組む人が多いのも現実です。
それなら、多部さんのように少ない資金を大きく増やす戦略を考えてみてもいいと思います。ただし、優位性のある手法もトレードルールもなく、適当なトレードでチャレンジするのは無謀なだけで、結果は資金をなくして終わってしまいます。
しっかりと勉強し、検証とデモで練習し、勝てるという自信をつけてからリアルトレードをスタートするというのが最低条件になります。
今は800倍や1000倍のレバレッジが使えるFX会社もありますから、10万円ではなく5万円からでもチャレンジすることが可能です。
決してハイレバレッジをお勧めするわけではありませんが、こういった考え方、戦略で少ない資金を大きく増やしていく戦略があるということも覚えておくと良いと思います。