FXのチャートは年末年始に関わらず動いています。基本的に元旦は世界的に休みでFX会社も休むためにチャートは動きませんが、大晦日でも土日でなければ動きます。
正月も1月2日が平日なら年始相場がスタートとなりチャートは動き始めます。
2023年は大晦日が日曜なので年末のトレードは29日(金)が最終日になります。2023年は1日が月曜、2日が火曜です。元旦はお休みになりますが、2日(火)から為替も普通に動き始めます。
ただ、年始は参加者が激減することで閑散相場になることが多く、スプレッドも通常時より大きくなっていることが多々あり、突発的にスプレッドが大きく広がったり、約定拒否が頻発したりもします。
そんな年末年始のチャートの値動き、1日の値幅を少し古いチャートになりますが5年分遡って比較していきます。年末年始はほとんど同じような値動きになる傾向がありますので参考にしてください。
目次
年末の値動きをドル円で5年分比較
年末相場最終日のドル円の値動きを5年分遡って見ていきます。
チャートはFXDDで30分足です。ローソク足はFX会社によって若干変わるので、あなたが見ているチャートとは若干違う場合があることを前提にご覧下さい。
2016年12月30日(金)
20161230(ドル円30分足)
2016年の年末最終日の営業は31日が土曜日だったことで、30日までの営業となりFX会社は通常通りの営業でした。
東京スタート時は安値圏で弱い値動きでしたが、欧州で大きく値を上げて、NYでは値を下げてからのレンジ推移でした。1日の値幅は約115pipsほどでしたから、普通に大きな値動きのあった1日でした。
2015年12月31日(木)
20151231(ドル円30分足)
2015年の年末最終日の営業は大晦日が木曜だったことで31日までFX会社は通常通りの営業でした。
ただ、独が休場、英が半日取引、NYは債券市場が半日取引でしたので、閑散相場が事前に予想できていました。
東京オープンから徐々に値を下げて、欧州でも弱い値動きが続き、NY時間には大きく値を下げた展開でした。1日の値幅は57pipsほどしか出なくてNY時間を除けば閑散とした1日になっています。
2014年12月31日(水)
20141231(ドル円30分足)
2014年の年末最終日の営業は大晦日が水曜だったことで31日までFX会社は通常通りの営業でしたが、独が休場、英が半日取引になっていました。
東京も欧州もNYも大きく動かず閑散相場が続き、1日の値幅は69pipsほどでのレンジ推移で方向感のない1日でした。
2013年12月31日(火)
20131231(ドル円30分足)
2013年の年末最終日の営業は大晦日が火曜だったことで31日までFX会社は通常通りの営業でした。
東京欧州と30pipsもないレンジ推移となり、NY時間に安値圏から大きく値を上げる展開でした。1日の値幅は52pipsほどと動きのない1日でした。
2012年12月31日(月)
20121231(ドル円30分足)
2012年の年末最終日の営業は大晦日が月曜だったことで31日までFX会社は通常通りの営業でした。
東京オープンから若干値を上げて、欧州時間には狭いレンジ推移が続きました。NY時間には大きく値を上げる展開となり、安値からは1円ほど値を上げて終わりました。1日の値幅は102pipsほどでしたから、NY時間だけしっかり動いた1日になっています。
年末相場最終日の値動きのまとめ
たった5年分のデータですが、平均すれば東京欧州と大きく動かず閑散相場になっていることが多く、NY時間には普通に値動きが出ていることが多くなっています。
値幅的には動かない日もあれば1円以上動いている日もありますが、やはり参加人数が少ないことからか、閑散相場になっている時間帯が多いようです。やはり、1年の最終日にリスクを避ける人が多いということだと思います。
スプレッドは年末最終日は通常営業のFX会社が多い関係で、既定の時間内は通常通りに固定で提供されることが多いので、あまり気にする必要はないと思います。
まとめると、年末最終日であっても、大きく狙ったり欲張ったりしなければ普通にトレードしても問題ないと思います。
年末最終日の私
私は相場の年末最終日が大晦日だったとしても、夕方くらいまでは会社にいることが多いです。
トレードをすることは滅多にありませんが、1年の収支を集計しチェックしていたり、来年の目標を書いていたり、モニターやパソコンの掃除をしてたり、やることはたくさんあります。
年末くらい休めばと言う声が聞こえてきそうですが、チャートが動いている日は、会社に来てチャートを開かないと、なんとなく落ち着かないんです。
夕方に家に帰る前には、開いているチャートの前で「今年も一年ありがとう」と語りかけてチャートを閉じて会社を後にするのが毎年続いています。
年始の値動きをドル円で5年分比較
年始相場スタート時のドル円の値動きを5年分遡って見て比較していきます。チャートは年末相場と同様にFXDDで30分足です。
2017年1月3日(火)
20170103(ドル円30分足)
2017年年始の営業開始は日本のFX会社は1月3日(火)からスタートでしたが、2日にフランスや独市場がオープンしていたことでチャートは前日から動いていました。
オープンでは前日に大きく上昇してしまっていた分が大きな上窓になって始まりました(上記チャートは2日から動いているので窓はできていません)。東京時間は狭いレンジ推移が続きましたが、欧州からは一転して大きく値を上げ、NY時間にはいってこいで大きく下げた1日でした。1日の値幅は139pipsほどと大きく上下動した1日でした。
2016年1月4日(月)
20160104(ドル円30分足)
2016年年始の営業開始は元旦が金曜日で祭日、2日3日が土日だったことで4日(月)からスタートになりました。
オープンから底堅く推移していましたが、仲値後から一気に値を下げる展開となりました。NY時間には若干反発して終わっています。1日の値幅は176pipsほどと大きく値を下げた1日になりました。
2015年1月2日(金)
20150102(ドル円30分足)
2015年の営業開始は2日(金)からのスタートになりました。
朝のデータが欠落しているのですが、東京欧州とNY序盤まで徐々に値を上げましたが、NY時間のISMが弱かったことで一気に売られる展開でした。1日の値幅は93pipsほどでした。
2014年1月2日(木)
20140102(ドル円30分足)
2014年の営業開始は2日(木)からのスタートになりました。東京は休場でしたが欧州とNYは通常通りの営業でしたのでチャートも朝から動いていました。
東京が休場だった関係もあり、東京欧州とさっぱり動かずに20pipsほどでのレンジ推移が続きました。NY時間からは指標絡みで一気に値を下げる展開となり、大きな反発もなく終わっています。1日の値幅は89pipsほどでした。
2013年1月2日(水)
20130102(ドル円30分足)
2013年の営業開始は2日(水)からのスタートになりました。
東京オープン前から値を上げ始め、欧州序盤まで80pipsほど大きく上昇しました。欧州からNY時間には30pipsほどでの上下動で狭いレンジ推移でした。1日の値幅は東京時間に上昇した分の80pipsほどで終わっています。
年始相場初日の値動きのまとめ
5年ほどのデータでは年初から意外に大きく動いている日が多いことが分かります。ただ、閑散とした時間帯も多く、急に動き始めて短期トレンドが大きくなっているときが多いようです。
特に、新年スタートですから、期待があれば買い先行、失望や不安が大きければ売り先行と素直な値動きになることが多いようです。
トレードする場合は動き出しを待って、トレンド方向へ順張りすることで普通に取れそうです。スプレッドが広がっている時間帯が長いのも特徴なので、スプレッドの振れ方は常にチェックしながら、大きく狙っても面白いかもしれません。
年始相場スタート時の私
元旦はFXが完全に休みなので、家族そろって朝から初詣に行き、帰ってからは酒を飲んで、のんびりゴロゴロしてることが多いです。
年始相場スタート時は、初日が3日だったとしても、家族サービスがなければ会社に行ってチャートを開いていることが多いです。
年始相場スタート日はスプレッドの関係でトレードはしないことが多いですが、ニュースを読んだり、様々なアナリストの予想をチェックしたり、やることはたくさんあります。
年始に200pips取った私の体験談!
かなり前の話になりますが、2010年の1月4日だったと思います。この時期のFX会社のスプレッドはポンド円で2.7pips~3.0pipsが普通でした。
この日は朝から20pips程度の狭いレンジ推移だったり、急に大きく動いてレンジになったりと不安定な展開が続いていました。スプレッドは基本2.7pipsだったと記憶していますが、時々急に広がったりして不安定でした。
閑散相場で動かない、狭いレンジが続く可能性が高い、大きく動いてもある程度戻す相場展開だと安易に考えた私は暴挙に出ます。
狭いレンジなら短期の逆張りスキャルピングで1pipsでも2pipsでも3pipsでもいいから利益を積み重ねられるし、急に動いたら逆張りで我慢すれば取れるはずと考えたのです。
それも、どうせ戻るだろうと言う勝手な思惑から逆指値(ストップ)は無し(笑)。
この時は自分の手法の新ルールが完成したばかりでしたが、思いっきり悪い癖が出てしまったのでした。レンジ上限付近まで上がれば売って、下がれば利確、すぐに買って利確、売って利確を繰り返して、小さな利益を積み重ねていきます。
動かなくて1pips未満の利確も多数ありましたが、レンジの時は逆張りがうまく機能して取れて、トレンドが出たときは逆張りで小さな戻りを取ることに専念したことで、利益がどんどん大きく積み重なっていきました。
時々大きく動かれたら逆張りで数秒で決済して1pips~3pips取って決済、引かされたら放置して建値まで戻ったら決済、これがうまく機能しました。
この時は30万通貨でのトレードでしたから、口座残高が増えるに連れて、私は天才かと勘違いしてしまう感じでした。
そして、ピンチは訪れます。確か欧州時間に逆張りで売っていた時に、急に上に大きく動かれて建値に戻ってきません。マイナスはどんどん大きくなっていきます。
でも、何かの本で読んだのですが、「参加者が少なく、投機筋がほとんどの時は、買ったポジションは早期に買い戻されるので元に戻ることが多い」この文章を思い出します。
都合の良い解釈で、なんの根拠もありませんが、信じて損切りしないでホールドです。
予想通りというか、運良くなのですが、3時間ほどポジションを持ち続けていたら、なんとか建値に戻ってくれて決済。そして再度逆張りでのエントリー、決済を繰り返していきました。
結局、深夜まで100トレードほど繰り返して、トータル利益が200pipsを超えたところで終了しました。
正月早々から大きなお年玉ゲットと大喜びしましたが、利益が残ったのは、ただ運が良かっただけです。
今考えると、こんな恐ろしいことをよくやったものだと思いますが、これも良い体験だったと思います。
実は、この話には続きがあります。
いつだったかは忘れましたが、祭日の閑散相場で値動きが小さく狭いレンジ推移の時でした。
既に新手法のルールは決まっていて、毎日順調に利益を積み重ねていたのですが、悪い癖が出てしまい、正月と同じようにやれば儲かると考えた私は、売って買ってを繰り返したのです。
そして、祭日に稀にある大きなトレンドに巻き込まれて強制ロスカット。驚くほど大きな損失を出してしまいました。
この経験以降、馬鹿なトレードは絶対にしないと決めて、自分で決めた手法一筋になれたので、ある意味、これも良い経験だったのかもしれません。
ちなみに、今でもレンジの時に逆張りのスキャル的なトレードをしたくなるときはありますが、グッと堪えて我慢しています。逆張りスキャルピングをしていれば儲かっていたのにと残念に思う時もしばしばありますが・・・。
根拠もなく、ルールもない、運良く勝ってしまう体験は癖になってしまい、いつかは大損が待っているので気をつけましょう。
2023年のクリスマスも年間で一番値動きが不安定?
年末年始は参加者が激減してしまうことで相場が不安定になりますが、1年間を通してもっと不安定なのはクリスマスかもしれません。
日本の個人トレーダーは休まない人も多いのですが、大きな資金を動かしている人や欧米や海外のトレーダーは、クリスマス前後にゆっくり休みを取るためです。
また、12月も後半になれば、大きな資金を動かしている人たちは、新たなポジションを作らなくなることも関係しているかもしれません。
トレードをしているのが日本人と小さな投機筋だけになれば、必然的に短期売買が多くなってしまうために、買ったポジションは早々に買い戻され、売ったポジションも早々に買い戻されることで狭いレンジ相場になりやすくなります。
また、取引量が激減することでスプレッドも不安定になり、通常時よりも広がりやすくなり、値動きも不安定になります。全く動かない時間が長く続いたり、突発的に大きく動いたりすることもあります。
そして、多くのFX会社ではクリスマス当日(もしくは振替日)、固定スプレッド提供の適用除外期間に指定されているところが多くなっていますので、急にスプレッドが広がる時も多くありますから気をつけてください。
2023年のクリスマスイブは24日が日曜ですからチャートは動きません。25日のクリスマスは月曜なのでFX会社は営業しています。例年の平日のクリスマスだと英欧米豪ほか、日本以外はクリスマスでほとんど休場です。そのため、国内のFX会社は朝通常通りにスタートし、取引終了が15時半や16時までのFX会社が多いようです。
26日は火曜ですからFX会社は朝通常通りスタートします。ただ、海外の多くの国が休場になっていますから閑散相場になることが多くなります。
まとめると、今年2023年のクリスマスは24日のイブが日曜、25日のクリスマスが月曜でFX会社が朝から営業、15時前後までの短縮営業になるFX会社が多くなります。26日は火曜ですから朝から晩まで通常営業になりますが、休場国多数で閑散相場になる可能性が大きくなります。
今年2023年のクリスマスは平日で閑散相場が予想されますので、スプレッドの拡大や急な乱高下発生の可能性もあり静養日でお休みされることをお勧めします。。
他人が休んでいる時にこそチャンスが!
普通のサラリーマンの方なら、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどは連休で長期間の休みの方が多いと思います。
仕事が休みになれば身体を休めたり、家族がいれば家族サービス、普段できないことをしたりしてFXも休んでしまう人が多いようです。
でも、よく考えてみてください。普通の人と同じことをしていたらFXで成功なんてできません。普通の人と違うことをする、ちょっとだけ努力をすることで勝ち組が近づいてくるのです。
だから、他人が休んでいる時にこそ、検証作業をしたり、トレードを練習したりして、時間を有意義に使うべきです。もちろん、チャートが動いていればリアルトレードで利益を出すために頑張っても良いと思います。
年末年始も酒を飲んでダラダラ過ごしてしまうより、1年分のチャートを遡って見たり、様々なニュースやブログ、アナリストの予測などを読んで勉強したりできる良い休みだと思います。
安定して勝てるようになってしまえば、値動きが小さいと予想される祭日や連休はゆっくり休んでも良いと思いますが、まだ勝つための勉強中であれば、時間を惜しんで勝つためにできることをしていくくらいの根性は必要かもしれません。
2023年の年末、2024年の年始のFX会社の営業時間は?
2023年の年末は大晦日の31日が日曜になるためFX会社はお休みです。元旦は月曜ですが祭日なのでFX会社はお休みです。
2024年年始の営業開始は1月2日(火)からになります。営業開始時間は通常時の月曜スタートと同じルールのFX会社がある一方で、8時や9時スタートのFX会社もありますから、自分の使っているFX会社で確認するようにしてください。
スプレッドに関しては、年末年始でも固定で頑張るFX会社もあるようですが、最初から適用除外期間として定めているところもあるようですので、自分の使っているFX会社で確認するようにしてください。
2023年年末、2024年年始のFXの値動き!クリスマスは波乱相場も!
年末年始のチャートを過去5年分遡って見てきましたが、参加者が激減する分、閑散相場の時間帯が長くなるときもあれば、場が薄い分、ちょっとしたポジションの片寄りでも大きく動くことがあるために短期トレンドが強まる時間帯も数多くありました。
スプレッドが不安定な時間帯があったり、レンジ相場が長く続くことが多いという点を除けば、普通の日とさほど大きな違いがないという結果になっています。
ただ、年末が近くなってくると、それまで持っていたポジションを手仕舞いしてノーポジにする動きが強まることはよくあります。
逆に年始には、新たなポジションを構築する動きも出てくることで、短期トレンドが強まる場合も多々出てきます。
こういった値動きの癖を経験し、覚えておくことで、来年、再来年とずっと続いていくFXで有利に勝てるチャンスも増えてくると思います。
経験したことや覚えたことなどは、エクセルなどに日付やキーワードでまとめて記録しておくと、探したい情報を検索するときに簡単で便利です。