FXの逆張りは危険?勝てる逆張りと負ける逆張りとは?

FXの逆張り




FXの逆張りは危険、順張りが王道とよく言われます。私のトレード手法も順張りがメインですし、大きな資金を動かす人たちの多くは順張りと聞きます。

でも、FX初心者の多くは逆張りが大好きのようです。私がFXを始めたばかりの頃も逆張りが大好きでした。ちょこちょこ取って時々大きく負けるパターンが多く、勝率だけは高かったように思います。

本当にFXの逆張りは危険なのか、勝てる逆張りはどんなものなのか、逆張りで負けるパターンはどんなものなのかについて考えてみたいと思います。

FXの逆張りとは?

FXの逆張りとは

FXで言う逆張りとは、簡単に言えばトレンドと反対方向へポジションを作るトレードのことです。上昇トレンド中に売る、下降トレンド中に買うということですね。

「えっ、上がっているのに売るの?下がっているのに買うの?」

こう思った方は正解で素直な性格の方だと思います。

FXをしていると、どんどん下がってくれば、そろそろ下げ止まるだろうという感情。大きく上がってくれば、そろそろ上げ止まるだろうという感情が出てきます。

そう、値ごろ感です。

この感情が抑えきれずに安易に逆張りして大失敗してしまう人も多いようです。

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逆張りは危険なのか?

逆張りは危険なのか?

逆張りは本当に危険なのでしょうか?

逆張りは危険、負ける、勝てないと言われる理由は、値ごろ感だったり、戦略のない逆張りだったり、損切りしなかったりして、大きく負ける人が多いからです。

相場は大きなトレンドが出て一方向へ進んでいる時間よりも、レンジ相場の時間の方が長いのですから、ある意味逆張りは正解だと考えてもいいと思います。

ただし、トレンドに逆らって売買するわけですから、いつも以上にエントリーポイントの精査と明確な損切り設定が大切になります。

FX初心者は逆張り好き?

多くのFX初心者は売りよりも買いが好きな傾向にあります。これは、売るという行為に慣れていないためと言われています。

そんな初心者の方が、ドル円がどんどん下落していく局面を見るとどう思うでしょうか?

「そろそろ下げ止まって大きく上がるんじゃないかな?」

「だいぶ安くなったから買ってみよう!」

このような感情から明確な根拠もなしに下落局面、下降トレンドにも関わらずに買ってしまう初心者が多くなります。逆張りしているという意識は持っていないのですが、単に安いから買ってしまい逆張りになっていたというパターンです。

だから、初心者だから逆張り好きということはないと思われます。FX歴が数年と長い方でも逆張り好きの方はたくさんいます。

FXで負けている人にも逆張り好きが多い?

これは言い方が違っていて、逆張りが好きな人に負けている人が多いのかもしれません。もちろん、逆張りだけで勝っている人たちもいますが、負けている人の割合は圧倒的に多いようです。

その理由としては、

トレンドは一度できてしまうとなかなか終わらないという特徴を持っています。そのため、発生したトレンドに逆らった逆張りはエントリータイミングの精査が難しくなってしまい、成功確率が落ちるためです。

また、小さく利確していれば勝率だけは高くなりますが、損切りがうまくできずに時々ある大きな損切りのためにトータルでマイナスになっている人も多いようです。

逆張りは大きく狙えるように見える!

過去チャートを見てみると、どんどん下落していたのに、下げ止まって行ってこい以上に値を上げてきた。この底で買っていれば大きく儲かっていたはず・・・

どんどん上がっていたのに、ここで上げ止まって大きく下げてきた。このテッペンで売っていたら大儲けだったなぁ・・・

過去チャートを見ればFXは簡単そうに見えてしまいます。下げ止まったポイントも見えるし上げ止まったポイントも見えるためです。

これがテクニカルと合わせてみて、ボリンジャーバンドのここで止またんだとか、RSIで売られ過ぎだったから買われたんだ・・・みたいな経験を多くしていってしまうと簡単に大きく取れるような錯覚に陥ってしまいます。

実際には下げ止まりポイントや上げ止まりポイントの判断は難しいものですから、予想が当たって大きな利益を出せることは稀です。

逆張りで使うテクニカルとは?

逆張りで使うテクニカルとは?

逆張り派の方が多く使うテクニカル分析は、一般的にはRSIやRCI、ストキャスティクスなどのオシレーター系が多いようです。

オシレーター系のテクニカルは「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を判断する分析方法になりますが、強いトレンドが出てくれば、ラインが天井や底に張り付いてしまい機能しなくなるという特徴を持っています。

そのため、ボリンジャーバンドやMACDなどのトレンド系のテクニカル分析を使って逆張りしている方も結構います。ボリンジャーバンドの2σタッチのヒゲ出現で逆張りエントリーしたり、MACDの天井や底付近でのクロスでの逆張りエントリーです。

もちろん、様々な組み合わせでトレードしている方もいますし、ローソク足の形状や酒田五法などで判断している方もいるようです。

勝てる逆張りとは?

勝てる逆張り

逆張りだけで勝っているトレーダーは数多く実在しますし、実際に逆張りに使える手法も数多くあります。使い方さえ間違えなければ逆張りでも十分に利益を出していくことは可能です。

私のMAPSPトレード手法も順張りメインになっていますが、逆張りになるときのルールもあります。狭いレンジで順張りのチャンスが少なかったり、値動きが乏しかったり、上げ止まりのサインで売ったり、下げ止まりのサインで買ったりして利益を出していくことが可能です。

逆張りルールの中でも勝っている人たちがいるルールを見ていきましょう。

リバ取りを狙ったスキャルピングでの逆張り

リバ取りとはリバウンドを取るという意味です。

急騰や急落した時は、ある程度は戻る現象が良くあり、この戻りを取っていくスキャルテクニックになります。

急騰急落でのヒゲ完成のローソク足の確定でエントリーするルールや、急騰急落時に瞬間的にエントリーする秒スキャルが有名です。

経済指標発表時や注目されていた節目を割った戻り、なにも理由なく急騰急落した時などは大きなチャンスになります。また、小さなチャンスは毎日数えきれないくらいあります。

ただし、リバウンドせずにトレンド方向へ進むこともあるために、しっかり損切りをしていかないと大きく引かされてしまうことも多いのでテクニックが必要な逆張りと言えます。

レンジでの逆張り

相場がレンジ状態だとわかれば、レンジ上限で売り、レンジ下限での買いを繰り返すだけで利益が出せることになります。もちろん、若干の誤差は出てきますからボリンジャーバンドなどのテクニカルで判断するのが有効です。

また、自分がメインで見ている取引足よりも一つ大きな足のチャートに水平線を引いてチェックするのも有効になります。

ただ、レンジだと思ってトレードしていたとしても、オーバーシュートやダマシが頻発しますし、いつかはレンジブレイクします。

そのため、損切りの設定には細心の注意が必要になります。

大きな足の順方向へ小さな足での逆張り

大きな足の順方向へ小さな足での逆張り

表現は難しいのですが、15分足で上昇トレンドだったとして、1分足では小さな下落トレンドができ始めました。そんな時に15分足のサポートで買うということは1分足で見れば逆張りをしているということになります。

私的には順張りの逆張りという表現を昔から使っているのですが、要は大きめのローソク足チャートで見た押し目、戻りを小さい足のチャートで狙うということになります。

私はいつも1分足でトレードをしているのですが、1分足は下降トレンドでエントリーチャンスだったとしても、上位足の5分足や15分足では上昇トレンドの押し目形成中なっているパターンが稀にあります。

そんな時は見送り判断をするような使い方もできます。

ルールが決まっている逆張り

逆張りだっとしても、エントリー、利確、損切りのトレードルールがしっかり決まっていて、そのトレードルールが検証作業で優位性を確認できるのなら必然的に勝てることになります。

そのためには、自分のトレードでの逆張りに優位性があるのかを確かめなければなりません。実際には面倒な作業になってしまうのでやらない人が多く、適当な感覚での逆張りで負ける人が多くなります。

「ここで逆張りすれば取れていることが多い気がする」・・・こんなイメージを持ったら、過去チャートで数多くの検証をしてみましょう。もしかしたら、実践で使える勝てるルールが確立できるかもしれません。

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負ける逆張りとは?

負ける逆張り

FXで勝てない、負けるということには必ず何か理由があります。もちろん、逆張りで負ける場合も一緒です。そのほとんどはルールが決まっていない適当な逆張りだったり、損切りの間違いが多いようです。

負ける逆張りをしなければ勝てるはずなのですから、なぜ逆張りで負けるのかを考えてみることも大切になってきます。

値ごろ感での適当な逆張りで負ける!

逆張りで負ける人で一番多いのが、上がり過ぎ、下がり過ぎという感情からの値ごろ感での逆張りです。

なんの根拠もなく上がり過ぎだと思ったから売る、下がり過ぎだと思ったから買う。これでは単純にトレンドに逆らっているだけですから負ける確率は高くなります。

上げ切ったところで瞬間的に売って、小さく利確していれば勝率自体は高くなる可能性もありますが、長く続けていけばトレンド方向に大きく進まれることで損切り幅が大きくなり、トータルでは負けてしまうことになります。

そもそも、勘で適当に逆張りトレードしていれば、トータルで負けるのは目に見えています。

損切りができない逆張りで負ける!

コツコツドカンの記事でも書きましたが、逆張りでは勝率が高くなる傾向があります。しかし、勝率を上げれば取れる利益も小さくなり、1回の大きな損切りで利益のすべて以上を負けてしまうことになります。

中には、逆張りでポジションを持って、小さく何回も利確していて、トレンド方向へ進まれると損切りしないで我慢するという人もいます。トレンドに逆らったトレードが逆張りなわけですから、強いトレンドが発生した場合には大きく引かされてしまいます。

数円なら耐えれる資金管理だったとしても、5円、10円と引かされて強制ロスカットになり、資金の大半を失ってしまうというのも良く聞く話です。

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FXで逆張りは危険?勝てる逆張りと負ける逆張りとは? まとめ

FXで逆張りは危険?勝てる逆張りと負ける逆張りとは? まとめ

逆張りは危険かと言われれば危険ですが順張りにもリスクはあります。しかし、勝てる根拠のあるトレードルールを厳守しての逆張りなら積極的にエントリーしていって良いと思います。

もちろん、損切りの徹底も大切です。

ただし、根拠のない勘や値ごろ感での逆張りは確実にマイナス収支が待っていますから、絶対にやるべきではありません。

基本はトレンドフォローの順張りで、プラスα的に勝てる逆張りを取り入れることを私はお勧めします。

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