FXのルーティン、私はとても大切だと思っています。
ルーティンとはルーティンワークと言われ、決められた一連の動作やパターンのことです。
FXで言えばトレードのスタート前からトレード終了までのルーティン。要はチャートを開いてトレードをスタートする前の準備からトレードを終了してチャートを閉じるまで一連の流れを事前に決めておくことです。
そして、1回のトレードでのエントリー前から決済後までのルーティンです。これはエントリーする前のチェックからエントリー、そして利確、損切りの決済までの流れを決めておくということになります。
いつも同じ流れでトレードすることで、間違いやチェックミスを防ぐこともできますし、焦りや熱くなってしまうこともなくなり冷静にトレードもできるようになります。
私が考えるFXのルーティンを詳しく解説します。
目次
FXのルーティンワークとは?
私はゴルフが大好き(今は腰痛で行けていない・・・)なのですが、ドライバーでティーショットを打つときは
- ボールの後ろに立って目標を決める
- 素振りを2回
- アドレスを決めてグリップを合わせる
- フェースを合わせて再度打ち出しラインを見る
- ゆったりした気持ちでスイング
こんな感じでナイスなイメージを持って、いつも同じルーティンでスイングするとうまくいくことが多いです。
野球でも一緒で、よく例えに出てくるイチロー選手は打席に入る前から構えるまで、そしてスイング後まで必ず同じ動作をしますよね。
これは野球の打席で言うルーティンで、良いイメージを持って打席に立つことで良い結果につなげることに役立っていると思います。
FXも一緒でFXを始める前からのルーティンとエントリー前からのルーティン、利確した後のルーティンに損切り後のルーティン。
これらを決めておいて、いつも同じ動作、流れを繰り返すことで良い結果につながってきますし、ルールを守ることを再確認できるようになります。
ルーティンがなくて適当にトレードしていたのでは、いつも見るべきものが変わっていたり、自分の考えと違うことをやってしまう可能性も高くなってしまいます。
そのため、FXでも自分だけのルーティンを決めておくことが大切なのです。
FXにルーティンは必要?
私の考えですがFXでは、いつも通りのことを淡々と実行することが重要に感じます。
もちろん、使っている手法のルールを守ることは大事です。
その手法に優位性があれば、どんな時でも同じようにトレードを繰り返していくことで、その優位性を最大限に発揮していけることになります。
例えばサラリーマントレーダーが帰宅してすぐにチャートを開きました。
いきなりエントリーチャンスが発生している!
チャンスを逃したくないので着替えもせずに買いポジションを持ったら、指標発表寸前だったようで発表後にスプレッドが広がり逆行されて大きく損きり・・・。
これと似たような経験をしている人はたくさんいて、キチンと指標発表時間をチェックしていないために起こってしまったミスと言えます。
チャートを開いたら指標発表をチェックするというルーティンを決めて、守っていれば簡単に防げたミスです。
ほかにも、5分足の手法でエントリー前には1時間足もチェックするのがトレードルールとしているとします。
トイレから帰ったら5分足にサインが出ていて焦って即エントリーしました。
あっという間に逆行されて大きく損切り。
損切り後にチャートをチェックしてみれば1時間足ではエントリーサインにはなっていなくて見送る場面だったのです。
こういったミスも、エントリー前のルーティンを決めていて守ってさえいれば簡単に防げていたはずです。
私自身、専業トレーダーになる前は大負けの経験をしています。ルーティンもなく適当にトレードして勝ったり負けたりしながらトータルでは大負けでした。
専業トレーダーになる前に自分の使う手法でのルールを再確認し、朝から晩まで、チャートを開いてからチャートを閉じるまでのルーティンを一から十まで細かく決めたことで収支が安定してきたという経緯もあります。
私自身の体験談からもFXにルーティンは必要であると自信を持って言えます。
私の1日のルーティンを紹介します!
専業トレーダーになってFXをするにあたって朝から晩まで100%完全なルーティンを決めてしまうとどうなると思いますか?
専業トレーダーで自由な時間がたくさんあるはずなのに、サラリーマンみたいに決められた生活になってしまいます。良いのか悪いのかわかりませんが、これは今の私です・・・
こんな私の1日のFXのルーティンを紹介します。
- 朝6時に起床
目覚ましがなくても5時半から6時前の間に自然に目が覚めます。 - さらっと顔を洗ったあとに車で会社に向かいます
以前は健康のため雨の日以外は歩いていましたが、最近は腰痛もあり会社まで車で1分もかかからないのですが車通勤です。 - 会社に着いたら2台のデスクトップパソコンとノートパソコンの電源を押して、キッチンに行ってコーヒーを作ります。
- コーヒーができる前にチャートを表示させます。
- コーヒーを飲んで一服して数分間リラックスします。
- ライオンチャートを15分足の4画面で表示し昨日1日の流れを確認します。
- 日足、4時間足、1時間足なども簡単にチェックします。
- 必要なところには水平線を入れます。
- 昨日の帰宅後のニュースをすべてチェックします。
- 昨日の帰宅後の指標結果をすべてチェックします。
- 日経、ダウ、米長期金利をチェックします。
- ここまでで7時前くらいになっているので自宅に戻り家族と朝食を取ります。
- 7時半過ぎくらいに会社に戻ります。
- 1分足で昨晩帰宅後のエントリーチャンスなどをチェックします。
- メイン手法以外に見ているチャートを準備します。
- メールをチェックしメールに返信します。
- 重要指標の発表時間をチェックし大事なものはメモします。
- いつも見ているブログなどをチェックします。
- 朝8時前後のスプレッドが正常に戻ったらトレード開始です。
- 11時くらいまで東京時間のチャンスでトレードします。
- 昼前後に2時間ほど昼食と整体で外出します。
昼でも値動きが活発であれば昼食を遅らせてトレードを継続します。(昼食をとらないこともたまにあります) - 午前中に利益目標を達成できていればトレードは終了します。
目標未達の場合は継続してトレードします。 - 自分の目標達成までは20時くらいまでトレードを継続します。
- 目標を達成したらトレンドの具合を見てトレード継続か終了か決めます。
- トレードが終了したら朝からの自分のトレードを検証します。
必要であればトレード記録用のエクセルにメモします。 - 20時までは会社にいるので、トレード終了後はブログの記事を書いたり、新しい手法を考えたり、過去検証したりして過ごします。
- トレードを終了していてもチャートは常時表示させていて時々値動きをチェックしています。
- 20時になったらチャートを閉じて帰宅します。
私のトレードのルーティンを紹介します!
上記で紹介したのはFXの1日のルーティンでした。
FXではエントリーする寸前のルーティンも重要です。ルーティンというかエントリー前のチェックですね。
例えば今私がメインで使っているPDFBトレード手法の場合
- PRM2で判定のボラティリティはOK。
- 近くに指標発表はない!
- 仲値やFIX、各国スタートとも被らない
- 利確目標付近に大きな節目もない
- サイン矢印が発生。
- MAXDNEOのOMO条件もOK
- 00秒でエントリー
エントリーの前は、こんな感じでチェック項目を決めておいて毎回同じルーティンでエントリーするようにしています。こうやってルーティンを決めてからはルール違反をすることもなくなりました。
エントリー後に利確できた場合は最初のルーティンに戻ります。
問題は損切りの後です。
損切りをした後は、なんとか再度エントリーできないかとか、取り返すにはどうしたらいいかなどと熱くなってしまい冷静な思考ができない時があります。
そんな時は損切り後に
- エントリーは間違っていなかったのかチェック
- ルール通りならOK
- ルール違反なら腕立て10回
- コーヒーでも飲んで一呼吸おいてから再度チャンスを待つ
こんな感じでルーティン化して冷静になるための時間を作るのもいいと思います。
私の場合、今でも損切りになったら頭が少し熱くなる時があります。ロットを上げているので損切りでの損失金額が大きいためにメンタル的にキツイときが稀にあるのです。
特に2連敗とか3連敗した時などは、自分では冷静になっているつもりでも、あとから記録を書きながら振り返ってみると熱くなっていたんだと感じることも多いです。
そのため、損切りになった時のルーティンみたいなものも決めています。
一旦チャートの前を離れて
- 立って部屋の中を歩き回ったり、手を洗いに行く。
- 1~2分体操をして体を動かす
- 冷たいコーヒーか熱いコーヒーを飲んで一息入れる
こんな感じで少し間を取ることが多いです。特に手を洗うのはお勧めです。なぜかわかりませんが、手を冷たくすると冷静になれる気がします。私の場合だけかもしれませんが・・・。
こんなルーティンを決めているのは、自分では冷静に淡々と売買しているつもりでも、気づかないうちに意外に熱くなって冷静さを欠いていることがあるからです。
でも、やはり損切りになったら、それがルール通りだったとしても悔しいのが人間です。
冷静になるための間をルーティンとして決めておいて、次のチャンスを待つようにするだけでうまくいくようになることも多いと思います。
兼業トレーダーのルーティン例
兼業トレーダーで毎月安定して利益を出されているKさんから、FXのルーティンについて聞くことができましたので共有させていただきます。
Kさんはアラフィフ。仕事は中堅企業の工場勤務で役職は工場長。残業はほとんどなく、あっても1時間程度なので毎日19時前後には帰宅できる環境。子供二人は既に社会人になり今は奥さんと二人暮らし。そのため平日夜はFX漬けの毎日だそうです。
FXをしていることに奥さんも理解してくれていて、夕食後の奥さんは韓流ドラマを見ていることが多いそうです。ちなみに12月には二人で韓国旅行に行ってきたそうです。こういった奥さん孝行も余裕でできるのがFXのメリットですね。
トレード手法は5分足のデイトレード。9通貨ペアを常時監視してインジケーターに従ってトレードされているそうです。
- 19時前後に帰宅し奥さんと夕食
- すぐに風呂に入って汗を流す
- 20時過ぎから自分の部屋でパソコンを開く
- チャートを表示させて朝からの流れをチェック
- 東京時間、欧州時間の高値安値をチェック
縦ライン、水平線を引きます - 朝からの値幅をチェック
- NY時間の指標をチェック
- 朝からのニュースをざっとチェック
- トレード開始
- エントリーはインジケーターでサインが出るので、エントリーするかしないかをボラティリティとトレンドの強さで判断するだけ
- 決済は利確も損切りもルール通り
- サインが出るたびにトレードを繰り返します。
- 勝っていても負けていても24時には完全にトレード終了
- トレード終了後にトレード履歴をエクセルに書く。
- パソコンの電源を落として就寝
こんな感じで3年前から同じFXのルーティンでトレードされているそうです。その前はルーティンが明確に決まっていなくて今より収支が安定してなかったと言うことでした。
FXを始める前は安い居酒屋か場末のスナックが多かったらしいのですが。FXで稼げるようになって自由に使えるお金も増えて、飲み屋のグレードが上がったことが最近一番嬉しいこととも言っていました。
FXにルーティンなんて必要ないという考え方!
FXのルーティン化なんて面倒でやってられない!
好きな時にFXをして儲けて自由な時間をたくさん作りたいという人もいますが、そんなに甘くないのもFXです。
適当にトレードしても勝ち続けられる天才の方もいると思いますが、私たち凡人はルーティンを決めておかないと失敗してしまうことも多いです。そのため、休む時は完全に休む、やる時は集中して取り組む、こんな姿勢でFXに向き合うことも大事だと思います。
ただ、ルーティンを決めずにチャートだけに集中するという方法もあります。株価も金利もニュースも指標結果も何も見ない、ただローソク足の値動きだけに集中する方法です。
なぜなら、「チャートのローソク足にはすべてのことが織り込まれている」という考え方もあるからです。
また、チャート以外のニュースや株価や金利などを見ないことで、自分なりの予測、予想が生まれずに、無心でチャートだけに集中できるというメリットもあります。
もちろん、指標発表時間などはチェックしなければなりませんが、この辺は自分に合った方法で良いと思います。
FXのルーティン!トレードのルーティンはFX成功の秘訣!まとめ
FXのルーティンというと堅苦しいし難しそうで面倒だと考えてしまいがちですが、トレードを始める前からトレードを終了するまでにすることを明確にしておくだけですから簡単です。
FXのルーティンを決めておくことで、指標の見落としなどの些細なミスも減り、ルール通りのエントリー、ルール通りの決済にもつながってくることになります。
最初のうちは面倒だと感じたり、ルーティンを忘れてしまったりすることもあるかもしれませんが、1ヶ月も繰り返していれば体が覚えてくれるはずです。
私のルーティンを紹介しましたが、同じように箇条書きにしてみてください。
そしてトレードをしながら足りない部分を付け加えたりして、あなたオリジナルの完全なルーティンを作り上げましょう。
あなた独自のルーティンが完成したら、どんな時でも熱くならずに冷静にトレードができるようになり、些細なミスや失敗も減ることで必ず収支向上に役立つと思います。