FXでは失敗がつきものです。人間がチャートを判断してトレードする限り、完全なトレードを続けることは至難の業なのです。
もちろん、私も1日に1回はなにか失敗していることがありますし、負けていたころは大失敗の連続で高級車が買える金額以上の大損を乗り越えています。
FXでは失敗して大損して諦めてしまう人も多いのですが、勝てるようになった人の多くは大失敗した経験を活かしているものです。
今現在勝てていないという人でも、自分自身の過去トレードを検証して、その中から失敗トレードを省けばトータルではプラスになっているのではないでしょうか?
<成功+失敗=現状>だとすれば、失敗を省くことで成功が残るからです。
数多くのFX失敗談を見て、理由と原因を考えることによってFXでの失敗を一つでも減らして勝ち組になっていきましょう。
目次
私のFXの失敗談は「損切りずらし」!
最初に少し恥ずかしいのですが、私の大失敗の体験談を書きたいと思います。私は過去に数多くの失敗で大きな損失を出してきていますが、その中でも一番多くしてきた失敗が「損切りずらし」です。
エントリーした後に損切りする値、ラインは決まっているのですが、その損切りラインが迫ってくるともう少し遠い所へ損切りをずらしてしまうのが俗に言われている「損切りずらし」です。
ずらせばずらすほど損きりまでが遠くなるので、損切りしたときの損失は大きくなってしまうことになります。
FXをしている人の80%以上が経験しているというデータもありますから、あなたも一度くらいは経験があるのではないでしょうか?
私の場合は最初から30万通貨でのトレードで、最初の頃は30pipsに逆指値を入れていました。金額にすると9万円です。でも、少し引かされて損失が20pipsを超えてくると、
「ヤバい、30pipsの逆指値を取られて反転するかもしれない」
こんな根拠のない考えが湧いてきて逆指値を50pipsのところにずらしてしまいます。
そして、またまた損失が40pipsを超えてくれば50pips(15万円)の損失確定が嫌なために70pipsくらいのところに逆指値をずらしてしまうわけです。
これ、自分であきらめないと延々とずらしていってしまい、逆指値がないのと一緒ですから損失は拡大する一方になります。でも、多くの場合は逆指値をずらしている途中で反転してくれて建値に戻ってくれます。
「いやぁ、逆指値をずらして良かった!」
「損切りにならなくて良かった!」
となるわけです。
すると、図に乗って同じことを何度も繰り返してしまいます。
ほとんどが建値に戻ってくれたとしても、いつかは、ずらしてもずらしても建値に戻るどころか反転さえしてくれずに大きな損失になり、余裕証拠金もなくなって強制ロスカットされてしまうことになります。
今考えれば、「なんて馬鹿なことをしていたんだろう」と本気で思います。
この損切りずらしの悪い癖は約1年間直りませんでした。損切りずらしで大損した経験よりも、建値に戻って助かった経験の方が記憶に強く残っているからです。
それでも、小さく損切りすることでトータル利益が残ることがわかってからは、逆指値は万が一のために遠い位置に置き、今は手動で小さく損切れるようになっています。
逆に今は、ポジションを持った途端に損切りしたくて仕方がない衝動に駆られることさえあり、損切りが少し早すぎて失敗してしまうこともしばしばあります。
トレードルールが守れないという失敗!
私の場合は、大きく負け続けて苦しんだ後に、長い期間を使って検証した優位性のある手法が完成しました。その手法のルール通りにトレードすればトータルで確実にプラスになるという自信もありました。
しかし、自分で検証して作った手法、トレードルールなのに、全然ルールを守れない期間が続きました。
これにも本当に苦しみましたし悩みました。完全にメンタルの問題です。
- ここで買えば儲かる確率が高いのに買えない
- 買ってはいけないところで買ってしまう
- 損切りポイントで損切りできない
- 時間がもったいないというポジポジ病!
- 利益が乗ればすぐに利確したくなってしまう
ルールを守れば勝てることがわかっていても、メンタルが邪魔をしてルール通りにトレードできないんですね。
ルールが守れないということは、ルールがあっても無いのと一緒ですから、エントリーも利確も損切りも適当になってしまい勝てなくて当然です。
そもそもルールがないという人は論外ですが、自分で決めたルールが守れずに失敗している人も、私の場合と同じように数多くいるようです。
損切りしない失敗が一番多い!
FXで失敗してしまうことはたくさんあるのですが、中でも一番多い失敗は損切りに関することではないでしょうか?
損切りで失敗した話は誰にでもあると思います。私の場合でも数えきれないくらいありますし、ちょっとした失敗なら毎日のようにやってしまいます。
損切りするのがちょっとだけ遅れてしまった・・・くらいの失敗なら可愛いものですが、損切りで大失敗してしまえば強制ロスカットで資金の大半を失ったり、大きなダメージを受けてしまう場合も多くなります。
- ポジションを持って引かされたまま寝たら朝起きて強制ロスカットになっていた。
- 大きなイベント前に塩漬けポジションを持ってしまい強制ロスカットになった。
- どうせ戻るだろうと損切りしなかったら3円も引かされた。
上記のような感じで大損してしまえばFXを続けられなくなってしまう危機さえあることになります。
ある意味、完璧な損切りは存在しないとも言えますから、大きな失敗をしないことが大切です。小さな失敗程度であれば、いつでも取り返しが効くからです。
逆に、損切りして失敗した・・・なんてこともあるのですが、最終的にトータルで見れば損切りしないよりはした方が利益が伸びるのは間違いのないことです。
FXにおいて損切りは一番大切なのですから、自分で損切りルールを作って、決めたことを絶対に守るという強い意志が大切になります。
損切りはFXで儲けるための必要経費という考え方で機械的に淡々と損切りしていきましょう。
適当なエントリーで失敗!
エントリーにルールがなければ、すべてのエントリーが適当になってしまうわけなのですが、意外に感覚だけの根拠のないエントリーで失敗している人は多いようです。
- 多分上がるだろうと買ったら引かされた
- ここはレジスタンに見えるから売ってしまえ
- 上げ止まりに見えるから売ってしまおう
- 140円は割らないだろうから買ってしまおう
適当なエントリーだったとしても、運よく順方向へ進んでくれて、たまには勝つことがあるというのがFXの甘い罠でもあります。上がるか下がるか50%なのですから、適当にエントリーしたとしても勝つときは勝つんですね。
だから、適当なエントリーを繰り返してしまって、徐々に資金を減らしていってしまい退場に追い込まれていく人が後を絶ちません。
適当なエントリーではトータルでは勝てないということを肝に銘じて、根拠のあるエントリーでトレードすることを心掛けていきましょう。
チキン利食いで失敗!
利益が減るのが怖くてチキン利食いした途端に「ビヨ~ン」と伸びていくローソク足、あなたは経験がありませんか?
自慢ではないですが私は毎日のようにあります。自分の利確目標まで到達して利益を伸ばすか迷って利確した時にあと少し我慢していたら30pips取れていたのにとか、利確をあと1分我慢すれば10pips利益が増えていたとか・・・
私の場合は1回のトレードでの最低獲得目標を持っているので大きな問題はありませんが、利確目標を無視して3pipsとか5pipsとかで薄利決済をしていれば大きな利益を取り逃してしまいかねません。
また、最低利確目標やチャートパターンで利確するトレードルールの場合、その利確ルールを無視したチキン利食いをしていれば必然的にトータルで見た優位性は発揮できないことになってしまいます。
チキン利食いでの失敗は大失敗にはならない時が多く仕方ない一面もあるのですが、癖にならないように気をつけなければなりません。
重要指標をチェックしないで大失敗!
経済指標の発表時間、トレード前にしっかりチェックしていますか?
いつもはしっかり確認している重要指標の発表時間、チャートの値動きに集中するあまり、うっかりして完全に忘れてしまう時があります。
ポジションを持っていて急に大きな値動きになりスプレッドも開いて「あっ!」と気づく!
順方向なら大きな利益で儲けものですが、逆方向への値動きだった場合の損失は大きく膨らむことになります。同時にスプレッドも拡大することで損切りもできなくなったり・・・
指標発表時間のチェックは誰でもできるものですから、チェックミスの失敗は絶対に回避するようにしましょう。
資金管理で失敗!
- 総資金に対して大きすぎる通貨数でトレードしていませんか?
- 1回のトレードでの許容損失額を決めていますか?
- 利益確定の目標は持っていますか?
FXでの資金管理とは、あなたの大切な資金の使い方をあらかじめ決めておくということです。資金の使い方が決まっていなければ、トレード自体が適当になり、計画性がないということにもつながりトータル収支が不安定になります。
資金管理をうまくすることで、儲かるはずだった利益の損失、防げるはずだった損失の増大、無駄なトレードの減少などの失敗を減らすことができるようになります。
資金管理については以下で詳しく読めます。
根拠のないナンピンで失敗!
根拠のないナンピンで大失敗して大きな損失を出してしまったという方は多いです。もちろん私も数多く経験があります。
ナンピンは戦略的に使えば勝てる手法なのですが、根拠のないナンピンは大失敗する危険性が高くなります。取引通貨数が2倍3倍と増えることで損失額も飛躍的に増えてしまうためです。
根拠のないナンピンは絶対にしない。できればナンピンしないトレードをすることで失敗も防げることになります。
調子に乗りすぎて失敗!
10万通貨で調子よく利確を繰り返し大きく勝っていたので一気に50万通貨までロットを上げてトレード!途端に勝てなくなり一気にマイナスに・・・そのマイナスを取り返そうと熱くなって・・・さらに大きな損失を出してしまう。
FX初心者にありがちな失敗パターンです。特に通貨数の量を1日の中やトレードごとに変えてしまって失敗する方は多いようです。
ここは自信があるから30万通貨!ここは自信がないから10万通貨に下げよう。
結果は・・・30万通貨の時に損切り。10万通貨の時に利確。思惑とあべこべの結果になっていることがよくあります。
そもそも、自信のあるなしが統計的に確認されていればいいのですが、初心者の方の場合は自分の感覚で決めてしまっている傾向が強くなっています。
感覚で決めたものは結果がついてくるとは限らずに失敗も多くなります。
FXをしていると調子が良い時は必ずありますが、そんな時こそ謙虚な気持ちを忘れずに攻めていく姿勢が大切になってくるのかもしれません。
両建てで失敗!
10万通貨の買いが引かされて塩漬けになってしまった・・・。もうすぐ米雇用統計だし万が一を考えて両建てにして資金を守ろう。
これもFX初心者の方がはまりやすい罠です。書籍で読んだり、ブログで見た両建てを安易に試してしまうんですね。
両建ては損失を固定することで、更に大きな損失は回避できますが、はずすのにはテクニックが必要です。
そのため、いつまでたっても両建てをはずすことができずにマイナススワップだけが少しずつ溜まっていってしまうということがあります。
両建てを使う場合にはきちっとした戦略を持っていないと失敗する確率が高くなってしまいますから気をつけましょう。
FX情報商材を信じて失敗
FX情報商材を信じて失敗してしまう方が大勢います。
きれいな広告だったり、大きく儲かる誇大広告だったりを見て期待して買ったFXの情報商材。なんの検証もせずに信じてその通りにトレードしたら全く勝てずに大負け!
経験がある人もいっぱいいるのではないでしょうか?
私もFXを始めてすぐに、買いと売りの矢印が出るFXの情報商材を購入し、1ヶ月以上もの間、そのサインに従ってトレードしていたことがあります。
結果は、勝つときもあるけど負ける時の方が多く、しっかり矢印に従えば従うほどトータルでのマイナスが増えていきました。検証もせずに信じてしまった結果です。
FXの情報商材やFX塾の中には詐欺的な勝てないものもたくさんあります。中には勝てる優秀な情報商材もあるかもしれませんが、見た目で見分けるのは困難です。
安易に購入して騙されて失敗しないように、見極める目を持つことが大切です。
勝負をかけて失敗!
米雇用統計で強い数字が出るという予想をしているブログや有識者が多く、それなら発表前に買っておけば大儲け・・・結果は弱い数字で1円の大暴落。
こんな失敗をしている人も多いようです。
実は私もあるのですが、初心者のうちはFXのブログだったりニュースだったり、有名な人の話だったりを鵜呑みにしてしまい、そのまま信じてポジションを作ってしまうということがよくあります。
人の話が当たる確率は良くて五分五分、ほとんどは当たらないと思った方がいいです。説得力のある話を見たり聞いたりして、勝った気になって売り買いどちらかに勝負をかけてしまう。
そして、大損して「あの人が悪い」「あのブログが悪い」・・・後の祭りです。
人のせいにすれば気分は晴れるかもしれませんが、大切なお金は戻ってきません。
そもそも、FXはギャンブルではないのですから、上か下かに勝負をかけるという考え自体が間違いなのです。勝負しているうちは安定して勝ち続けることは不可能です。
もし、思い当たることがあれば、すぐに悪い癖は直してしまいましょう。
大失敗から復活して勝ち組へ!
私の会員の方々でも参加前の過去に大きな失敗をして負けていた方が多数います。100万円、200万円の負けは当たり前、500万円負けた方もいますし、中には2000万、5000万という驚くほど負けている方もいました。
大きく負けてしまい資金がなくなってくれば、普通はあきらめてしまうものですが、大失敗した経験を活かして勝ち組になっている方もたくさんいます。
私もFXを始めたときには1年間で1000万以上負けた経験がありますが、負けていた時代は本当に苦しいものでした。全部のトレードで負けるのならあきらめもつくのですが、時には大勝もありますから、そんなに簡単にはFXをあきらめることができません。
- 絶対に勝つ方法はあるはずだ!
- 勝っている人がいるなら私も勝てるようになるはず!
- 失敗しなければトータルでは勝てる!
- 損切りさえできれば資金は残るはず!
- トレンドに逆らわなければ大負けはない!
私は元々プラス思考が得意な人間だったことと、余裕資金が豊富だったこともあり、今の手法を確立することができて生き残ることができました。
でも、私と同じような経験をされている人は数多くいます。会員の方の中にも参加してから、「初めて週間トータルでプラスになった!」とか「月間トータルでプラスになったのは3年目にして初めて!」とか勝てる経験を積み重ねていって、大きなマイナスから勝ち組になれた方も多いです。
FXは失敗した経験を活かしてあきらめずに取り組むことができれば必ず勝てるようになることができる投資だと思います。
失敗した経験があれば、それをプラス方向に活かしていきましょう。
FXの失敗談!失敗する理由と原因がわかれば勝ち組になれる!まとめ
FXで失敗するのは誰にでもあることです。その失敗体験を活かしていくのか、それとも同じ失敗を繰り返してしまうのかで、安定して勝てるようになるのか、大損して退場していくのかが決まってきます。
FXでの失敗は、ある意味貴重な体験でもあり、その失敗さえしなければ勝てるようになれるわけですから、少しでも失敗したと思ったときには、その失敗内容をメモっておくべきです。
そして、メモをデータ化して蓄積し、週1回でも見直すようにしていけば同じ失敗も減ってくるはずです。
エントリーで失敗、利確で失敗、損切りで失敗、様々な失敗がありますが、毎日一つでも減らすことができればトータル収支は大きく改善されてきます。
そして、最終的には安定して勝ち続けることができる勝ち組になることができるのです。