FXスイングトレード!FX初心者でも勝つコツとテクニック!

FXスイングトレード!FX初心者でも勝つコツとテクニック!




FXのスイングトレードとは、ポジションを作ったらすぐに決済しないで数日から数週間、長い時は数ヶ月以上ポジションを持ち続けて、1回のトレードで大きな利益を狙っていくトレードの種類です。

私が10年以上トレードしてきたFX手法は1分足を使ったスキャルピングとデイトレードの中間的な手法ですが、スイングトレードの有効性もわかってきて大きな利益も出せることもわかったので、FXでのスイングトレードのコツやテクニック、エントリーポイント、テクニカル設定などを詳細に見ていきたいと思います。

スイングトレードは初心者でも勝ちやすいと言われていますが、メリットもあればデメリットもあり、注意しなければならない点もたくさんあります。これを読めばFXのスイングトレードの基本は完璧です。

長い記事になっていますのでブックマークして後でじっくり読んでください。

目次

FXのスイングトレードとは?

FXスイングトレードとは

FXのスイングトレードとは、ポジションを長時間(長期間)保有するトレードという意味であり、チャートの何分足からがスイングトレードなのかなどは明確には決まっていません。

トレード手法の分類方法には何パターンもあります。

ポジション保有時間の違いでの分類

  • スイングトレードは数日から数週間、数ヶ月とポジションを保有するトレード
  • デイトレードは1日以内(ロールオーバーしないで)に完結するトレード
  • スキャルピングは数秒から数分で決済するトレード

狙っているpips数で分類

  • 50pips~100pips以上狙っていくのがスイングトレード
  • 20pips~50pipsほどを狙っていくのがデイトレード
  • 数pips~10pips以上狙っていくのがスキャルピング

見ているチャートで分類

  • 1時間足や4時間足、日足、週足などをメインに見るのがスイングトレード
  • 5分足や15分足をメインに見るのがデイトレード
  • 1分足をメインに見るのがスキャルピング

このような形で分類されていることが多くなっています。

私の個人的なイメージでのスイングトレードは、大きなトレンドに乗ることを目標にして1日~数日ポジションを保有し、最低でも100pips以上狙っていくトレードです。

元々私は自分のメンタル的な問題でスイングトレードを嫌っていて10年以上取り組んでこなかったのですが、ある手法と出会ったことで半年間ほど本格的に取り組みました。そのスイングトレードでは1回の利確が100pips以上が多くありました。

スイングトレードで勝てるのか?

スイングトレードで勝てる?

FXでスイングトレードは難しいというイメージの方も多いようです。実際私も10年以上スイングトレードは難しいと思っていて毛嫌いしていました。

でも、実際に取り組み始めて思ったのは、「勝つだけならスイングトレードが一番簡単かも」ということでした。

勝つだけならというのは資金効率などを無視してという意味です。

FXではトレード数が多くなればなるほどスプレッド負担やリスクも多くなりますが、トレード数が多くなればなるほど資金効率も良くなります。もちろん、トレード単位での利益率や勝率も関係してきます。

私がスイングトレードを簡単と考えるのには理由があります。

1分足などを使った手法だと必然的に損切りも小さくする必要があるために、どんなに優れた手法だとしても紛れやダマシなどで負けてしまうトレードが増えます。

その点、スイングトレードのように大きく取っていく場合には、大きなトレンドが必要になるために紛れやダマシが減るのです。大きく動くためには大きく動く理由が必要であり、その理由がわかれば勝つ確率が格段に上がるためです。

要は1分足や5分足などの小さなトレンドは一瞬で反転する確率も高いのですが、4時間足や日足などのトレンドは反転するのに時間がかかるということです。

そのため、大きなトレンドに逆らわずに波に乗ることさえできればスイングトレードで勝つことは容易になります。もちろん、様々な要因も絡んできますから簡単に勝てるというには語弊があるかもしれませんがスキャルピングよりは簡単だと言っても良いと思います。

FXのスイングトレードのメリットとデメリット

FXのスイングトレードのメリットとデメリット

スイングトレードは4時間足や日足、週足や月足などを見てポジションを長期間保有するトレードですから、大きなメリットもありますがデメリットもあります。

スイングトレードのメリットは

  • 1回の勝ちで大きな利益を出せる
  • パソコンに張り付かなくてもいい
  • チャートチェックが少なくてもいい
  • トレードに時間を取られない
  • 経済指標に振り回されなくて済む
  • 騙しに会う機会が少なくなる
  • スワップポイントがプラス方向なら利益が積み重なる

 

スイングトレードのデメリットは

  • 1回の負けで損失が大きくなる場合が多い
  • 決済まで時間がかかる
  • 資金効率が悪くなる
  • エントリーチャンスが少ない
  • 利益を伸ばすメンタル負荷が大きい
  • スワップポイントがマイナス方向なら損失が積み重なる
  • デイトレ以上にトレンドを読む力が必要になる

こうやってFXのスイングトレードのメリットとデメリットを比べてみると、チャートに張り付かなくても良いというメリットが大きく、サラリーマンなどの兼業トレーダー向きの手法とも言えると思います。

インジケーターや気になる価格でスマホにプッシュ通知が来る設定をしておけば、仕事中でもチャートを何度も確認する必要もなくなり、スマホにお知らせが来たらチャートをチェックするだけのお手軽トレードも可能です。

もちろん、スマホでトレードするためには前日などにチャートをしっかり分析しておくなり、トレードルールを決めておくことは最重要になります。

スイングトレードでは日足のチャートを見る?

スイングトレードでは日足のチャート

スイングトレードでは日足を見ようというブログが多いようです。

私的には日足でのスイングトレードになると、利確損切りの設定もかなり大きくなることとエントリーチャンスが滅多にこないことなどからお勧めしません。

4時間足程度をメインで見るようにすれば適度にエントリーチャンスもあり、トレンドも読みやすくなると思っています。

なにより、4時間足をメインに見るということは、最低でも1本のローソク足が確定する4時間に1回チャートをチェックすればいいことになります。

多くのFX会社では、0時を起点としていますから、1日で4時、8時、12時、16時、20時、0時の6回チャートを確認できれば良いことになります。

もちろん、4時間足メインでスイングトレードをしていくとしても、日足、週足、月足で、更に大きなトレンドの把握は必要です。また、1時間足や2時間足で短期の方向性を見ていくことができれば尚良いことになります。

逆に考えると、大きなチャートを見れば見るほど、普通は利確も損切りも大きくなるのがスイングトレードの特徴の一つで、1ヶ月に1回もエントリーチャンスがないような月足をメインに見てトレードするのは初心者には難しくなります。

これは使用するトレードルールの期待値に収束するまでの期間の問題もあります。

例えば1分足や5分足を使ったトレード手法であれば1ヶ月間でかなり多くの試行回数があることで期待できる勝率、利益率に収束しやすくなります。

これが1ヶ月に1回とかしかエントリーチャンスがなくなってしまえば、期待できる数値に落ち着くまでに1年とか2年かかってしまう場合も出てくることになります。

勝率が3割の手法で1ヶ月に1回のエントリーチャンスしかないと仮定すれば、7ヵ月連続で負け続けて次の3ヵ月連続で勝ってトータルでプラスになるなんてこともあるかもしれません。

7ヵ月連続マイナスに耐えられるメンタルがなければ、大損して途中でトレードをやめてしまうことも考えられます。

こういったことを考えても、初心者や中級者の方はある程度のエントリーチャンス、エントリー回数が確保できるチャートの時間軸を使うということは大切だと思います。

私的にはスイングトレードなら4時間足がお勧めです。

もっとエントリーチャンスが欲しい場合には1時間足でもいいでしょう。1時間足だとデイトレードだよなんて声も出てきそうですが、1時間足でエントリー判断して4時間足で決済。こんなトレードも可能になります。

スイングトレードで勝つためのコツとテクニックとは?

スイングトレードで勝つためのコツとテクニック

よく聞かれるのが「スイングトレードで勝つコツがあったら教えてください。」「スイングトレードで勝つテクニックを教えてください。」というものです。

スイングトレードに関わらず、デイトレードでもスキャルピングでもトレード手法、トレードルールが一番大切なのは間違いありません。

スイングトレードで勝つためのコツを箇条書きにしてみると

  • 勝てるトレードルールをしっかり決める
  • そのトレードルールを厳守する
  • スイングトレードであっても練習する
  • チキン利食いをしないで最大限まで利益を伸ばす
  • 決めた損切りを徹底する
  • トレードする通貨ペアを選ぶ
  • 適正なロット数でトレードする
  • チャンスまでしっかり待つ
  • 最初の考えをその時の感情で変えない
  • ファンダメンタルズの変化に気をつける
  • 熱くならない
  • ポジションを気にし過ぎない
  • 勝率を気にし過ぎない
  • 間違いを認める気持ちを大切にする

こうやって考えてみると、スイングトレードであってもデイトレードやスキャルピング同様にトレードルール、使う手法が一番大事なのは間違いありません。

その中でも私的にはスイングトレードで勝ち続けていくために一番大切なのは、利益を最大限まで伸ばすことと損切りの徹底だと考えています。

どうでもいいとは言いませんがエントリーポイントは二の次かもしれません。エントリーしていくテクニックもあるかもしれませんが、ある程度トレンドにさえ逆らわなければ勝率が低くなったとしてもトータルで利益を残せるためです。

多くのブログではテクニカルにこだわったスイングトレードの勝ち方を推奨していますが、難しいテクニカルは使わずにシンプルに相場の流れを捉えていく考え方で勝てるのがスイングトレードです。

スイングトレードで勝つためのコツやテクニックなどを少し詳しく見ていきます。

FXのスイングトレードで使うテクニカル指標

スイングトレードで使うテクニカル指標

上記のような凄いチャートを見たことはありませんか?

一目均衡表、移動平均線(MA)、パラボリック、ボリンジャーバンド、ストキャスティクス、MACD、RSI、RCIを入れたMT4の4時間足チャートです。

グーグルでFXチャート画像とか検索すると、こんな感じでテクニカル指標だらけでごちゃごちゃしているチャート画像がたくさんでてきます。テクニカル指標がいっぱい入っているので、いかにも勝てそうなチャートに見えてしまうかもしれません。

でも、チャート内にテクニカル指標を入れれば入れるだけ、各々が別々の方向性を示すこともあるので、逆にチャート判断は難しくなる傾向があり私的にはお勧めできません。

プロトレーダーは難しいテクニカル指標をたくさん使っているのでしょうか?

そんなことはないはずです。確かに様々なテクニカル指標を組み合わせているトレーダーもいると思いますが、勝っている人のチャートは意外にシンプルです。

多くて3つ程度のテクニカル指標しか入っていないことの方が多いと思います。これは、難しいテクニカル指標を使わなくても勝てることの証明でもあります。

それではスイングトレードで使うテクニカル指標は何が一番良いのでしょうか?

これには完全な正解はありません。様々なテクニカル指標の組み合わせでも優位性が発揮できてトータルで勝てる手法になるのであればいいのです。

また、一目均衡表には一目均衡表の良いところ、ボリンジャーバンドにはボリンジャーバンドの良いところ、MACDにはMACDの良いところという感じでテクニカル指標には一長一短もあります。

そのため、自分のやりたいトレードに合わせて使うテクニカル指標を変えていくことで、安定した勝てるトレードができてくると思います。

私はシンプルな手法が好きなので、普段のトレードではMA(移動平均線)しか使いません。数本のMAだけで十分に勝てる手法を使いこなせています。

ただ、スイングトレードではMA(移動平均線)に加えて2つのテクニカル指標を使っています。レンジの判断、利確損切りの判断をするためです。私が使っていた手法はあるところで学んだ手法なので詳しく書けないのですが、シンプルな考え方の例をお教えします。

超シンプルなスイングトレードのエントリールールを考えてみます。

4時間足チャートには20SMAを赤色で入れます。他には何も入れません。

トレードルールは、ローソク足が赤色の20SMAを上に抜けたら買いエントリー、下に抜けたら決済。逆にローソク足が赤色の20SMAを下に抜けたら売りエントリー、上に抜けたら決済。たったこれだけとします。

スイングトレードのエントリールール

上のチャートは2018年8月初旬のポンド円4時間足です。赤の矢印でローソク足が20SMAを下回ったので売りポジションを作ります。水色の矢印で20SMAを上回ったので決済します。

たったこれだけで、441pipsの利益です。

スイングトレードのエントリールール

上のチャートは2018年8月後半のポンド円4時間足です。赤の矢印でローソク足が20SMAを上回ったので買いポジションを作ります。水色の矢印で20SMAを下回ったので決済します。

たったこれだけで、272pipsの利益です。

上の2つのチャートだけを見れば、超シンプルなスイングトレードのルールで、2018年の8月に、たった2回のトレードで700pips以上の利益を出せていますから、スイングトレードは超簡単に見えます。

ただ、これにはやはり落とし穴があって、さすがに上記のシンプルルールだけでは連敗する場面が出てくることで安定して勝っていくには無理があります。

以下のようなチャートのレンジ推移の場面です。

スイングトレードのレンジ

①の赤の矢印で買って②の水色の矢印で損切り。ドテンで②の水色の矢印で売って③の赤の矢印で損切り。ドテンで③の赤の矢印で買って④の水色の矢印で薄利決済。ドテンで④の水色の矢印で売って⑤の赤の矢印で損切り。ドテンで⑤の赤の矢印で買って⑥の水色の矢印で損切り。ドテンで⑥の水色の矢印で売り。

2018年3月のポンド円4時間足チャートですが、ここだけで驚くほどの損失になっています。さすがにここまで連続損切りが続けば損失も大きくなって心が折れてしまうかもしれません。

そのため、上記で書いた超シンプルなルールは使えないということになります。

でも、ちょっとしたレンジ判断の要素、そして利益確定、損失確定のルールを取り入れるだけでトータルで安定して勝てるルールに変身させることも可能です。興味がある方は自分でいろいろ考えて検証してみると面白いと思います。

私はチャートを見ているときはいつでも、こうしたらどうなるんだろうとか、こうしたら年間トータルだと勝てるのでは・・・みたいな感じで考えてメモしておいて、時間のある時にまとめて検証作業をしています。

自分で勝てるトレードルールを考えるのは楽しいもので、更に自分で考えたものになると人から聞いたものよりも自信が持てることでFXが楽しくなってきます。

スイングトレードのエントリーポイント

スイングトレードのエントリーポイント

私が使っていたスイングトレード用のインジケーターがあるのですが、2018年4月20日にポンドドルの日足で売りサインが出ています。もし、2018年8月半ばまでポジションを保有していたとしたら1000pips以上の利益が出ている計算です。

さすがに私自身、今でもここまでポジションを持ち続けるメンタルはないし、この時点ではポジションも作っていなかったのですが、こういった感じで驚くほど大きな利益を狙えるのもスイングトレードになります。

そんなスイングトレードでのエントリーポイントとして多くの方が使っているのは、強いトレンドが出ている押し目買い、戻り売り狙い、レンジブレイク狙い、大きな節目での反転狙いなどがあります。

各々どんなエントリーポイントなのか見ていきます。

トレンドの押し目買い狙い、戻り売り狙い

スイングトレードで一番有効なのは強いトレンドの押し目買い狙い、戻り売り狙いと言っても過言ではないと思います。これは昔からトレンドは続くと言われているからです。

実際、日足週足で過去10年くらいまでチャートを遡って見ていっても、きれいなトレンドを数多く確認できます。日足できれいなトレンドが出ているということは4時間足でも長いトレンドが確認できるはずです。

以下の2つのチャートを見てください。上が日足、下が4時間足です。


4時間足チャート※4時間足の赤のラインは20SMAです。

日足の黄色矢印ラインの上昇を4時間足で見ればこういった感じになります。1ヶ月弱で11円ほど上昇している場面です。白の矢印が押し目買いポイントになっています。

日足できれいなトレンドが出ていれば、4時間足では日足の6倍のローソク足分だけトレンドが続いていることになりますから、押し目買い、戻り売り狙いのエントリーポイントが多数出現することになります。

逆に4時間足できれいに上昇していても日足を見ればレンジの下限から上昇しているなんてこともありますから、やはり大きな時間足でトレンド判断するというのは強いトレンドを判断するために必要なことだと言えます。

大きな節目での反転狙い

どの通貨ペアにでも注目されている価格があります。ドル円の100円などは多くのトレーダーが注目しているのは誰でもわかっていると思います。

FXでは大きな節目では止まりやすく、抜けると大きく順行するというのが通常の値動きですが、大きな節目で止まって大きく反転していくことも多々あります。

この大きな節目で止まって反転する値動きを狙うのがスイングトレードでの大きな節目での反転狙いです。

例えば下降トレンド中のポンド円の130円は数年前には多くのトレーダーが注目していました。そのため、130円では買いが入りやすく3回反発しています。

ポンド円4時間足ポンド円4時間足

ポンド円4時間足ポンド円4時間足

ポンド円日足
日足の黄色の丸で囲った部分が上記2つの4時間足チャートの部分になります。3回目も止められて反発しそうになりますが、結局ブレイクして5円ほど下落し反発上昇する展開になっています。130円の次に125円が大きな節目として意識されていたのだと思います。

レンジブレイク狙い

レンジのブレイクから順方向へポジションを作って利益を狙っていくのがスイングトレードのレンジブレイク狙いです。

レンジブレイク狙いポンド円4時間足

黄色のラインがレンジ推移していた部分。赤の矢印でレンジをブレイクしますが130円で止められて下落。ブレイクがダマシになった形です。再度白の矢印で上昇した場面を狙えれば一番良いレンジブレイク狙いになります。

スイングトレードレンジブレイク狙いポンド円4時間足

2円強のレンジが続いていましたが赤の矢印でレンジをブレイクして10円ほど上昇していきました。こんな場面を狙って取れたら大きな利益を手に入れることができることになります。

上記2つの例はうまくいった場面のキャプチャーですが、レンジブレイクはダマシになることも多いです。

レンジブレイク狙いでは、エントリー後に損切りになったとしても、しつこく同じレンジブレイクを狙っていって大きな利益を狙っていく必要がありますから、FX初心者には少し難しいエントリーポイントになります。

スイングトレードの分割エントリー

スイングトレードの計画的ナンピンとも言われているのが分割エントリーです。分割エントリーはテクニック的には難しいものです。安易に自分の感覚だけでやってしまって大失敗なんてこともあります。

分割エントリーでは、大きなトレンドを確認した後、もしくはトレンドができそうと予測できた場合にポジションを作っていきますが、エントリー後に逆行した時には損切りしないで再度同じ方向へ追加のポジションを作ります。

これを何度か繰り返して最終的には大きなトレンドを捕まえて大きな利益にしていくのが分割エントリーです。

最初はトレンドになるか自信がない時など、様子見もかねて小さなロットでポジションを作ってみる場合にも分割エントリーという表現をします。

以下のチャートは上のチャートが日足、下のチャートが4時間足です。

スイングトレードの分割エントリー

日足で大きな下降トレンドになっている場面で、白矢印付近から分割エントリーを考えて更なる下落トレンドを狙っていきます。

スイングトレードの分割エントリー日足日足の黄色矢印の部分を4時間足で見ています。

4時間足で見ると最初に白の矢印で売りポジションを作ります。利益が乗らずに逆行されてしまいますが損切りはしません。次に水色の矢印でもう一つ売りポジションを作ります。これも利益が乗らず少し逆行されてしまいます。

次にオレンジの矢印で3つ目の売りポジションを作ります。水色の矢印のポジションも若干利益が乗っています。この後10円以上も大きく下落していって3つのポジションのすべてがプラスになり大きな利益になりました。

上記の例は逆行が大きすぎるので極端な例ですが、こんな感じで3つ、4つとポジションを複数作って、最初のうちはマイナスに耐えながら最終的に大きな利益にするのが分割エントリーです。

もちろん、最初のポジションのロット数は通常エントリーするロット数の数分の一にするなどの計画性を持つことが大事です。

また、どこまでポジションを増やすのか、どこまでいったら全部損切りしてしまうのかなど、最初にしっかり決めておいて、そのルールを守ることも大切です。

分割エントリーでは失敗すると大きな損失になる場合が多くなりますから、計画的に取り組んでいくことが最重要になります。

ピラミッディングとはポジションの積み増しのこと

ピラミッディング

上記チャートはポンド円の4時間足です。例えば、黄色の矢印でエントリーサインが発生し最初の売りポジションを作りました。

大きく利益が乗ってきましたが下降トレンドは続いています。緑の矢印で2つ目の売りポジションを作ります。

まだ下降トレンドは続いていてオレンジの矢印で3つ目の売りポジションを作ります。

まだまだ下降トレンドが続いているのでピンクの矢印で4つ目の売りポジションを作ります。

水色の丸で4つのポジションのすべてを利確して驚くほど大きな利益を出すことができました。

こんな感じで最初に作ったポジションに利益が乗り、そのポジションを決済しないで、利益が乗るたびに次々とポジションを追加していくのがスイングトレードのピラミッディング(積み増し)です。最初に紹介した分割エントリーの一種です。

ピラミッディングでは利益が乗るたびにポジションを追加していきますから、トレンドが長く続けば続くほど驚くほど大きな利益を出せるというメリットがあります。

ピラミッディング失敗

しかし、上のチャートのように黄色の矢印の下降トレンドで数ポジションのピラミッディングをしていたら赤の矢印で急騰されてしまい、積み重ねてきた利益が一瞬で吹っ飛んで、逆に大赤字の大損になってしまうなんてことも起こり得るのがピラミッディングの難しさです。

どこで利益を確定させるのか、数ポジション持った後の逆行はどこまで耐えるのかなど、計画的にピラミッディングしていくことが重要になります。

また、ピラミッディングで複数のポジションを作っていく場合には、3パターンのロット数管理があります。

  1. すべて同じロット数でポジションを作っていく
  2. ポジションを増やすたびにロット数を小さくしていく
  3. ポジションを増やすたびにロット数を大きくしていく

この中で一番大きな利益を出せるのが③です。ポジションを増やしていくたびにロット数を大きくしていくことで長く大きなトレンドになった場合には驚くほどの利益を出せる場合もあります。

昔、数千万、数億の利益を出した方々の手法もピラミッディングのロット数増やしだったなんて話をよく聞きました。

でも、ポジションを増やすたびにロット数を上げていくと、ちょっと反転されてしまっただけですべての利益がなくなって逆にマイナスになってしまう場合もあります。

そのため、トレンドは必ずいつかは終わりを迎えるので、ポジションを増やすたびに少しづつロット数を下げていくやり方の方がFX初心者の方にはお勧めになります。

最初に5ロットのポジションを作ったら次のポジションは4ロット、次は3ロット、次は2ロット・・・こんな感じです。

このピラミッディングでも十分に大きな利益を出すことができ、尚且つ、急な反転に遭遇してしまっても利益を残せる場合が多くなります。

ピラミッディングはFX初心者の方にはお勧めしませんが、スイングトレードに慣れてきたら、更に大きな利益を狙っていくために覚えておいても良いと思います。

スイングトレードの損切り

スイングトレードの損切り

スイングトレードの損切りで一番大切なことは、ポジションを作る前の段階で損切りするライン、損切りするポイントを明確に決めておくということです。もちろん、そこで損切りしなけらばならないという根拠があることが前提です。

そして一度決めた損切りポイントは基本的には絶対に変更しないということも大切です。これがポジションを作った通貨ペアの相場状況が変わってきたのであれば臨機応変での対応でも良いと思います。

稀に損切りしないことを推奨している人もいますが、これは論外ですから信じないようにしてください。損切りをしないスイングトレードも戦略によってはできないこともないのですが、FX初心者の方には難しいので必ず損切りすることを前提にトレードしていく必要があります。

スイングトレードの損切りで一番よく言われているのが総資金に対する2%ルールです。意外に曖昧に適当なことが書かれていることも多いのですが、簡単に言えば総資金100万円の人は2%の2万円で損切りするという意味です。

根本的に最初の損切りを2%という数値で決めてしまうことは間違いの場合が多いです。チャート上での損切り根拠も何もなく金額で決めているためです。

ただ、損切りの上限を数値、例えば2%と決めるのはOKです。

100万円の資金で2%で損切りするということは損切り金額は2万円。10万通貨でトレードすれば20pipsですからスイングトレードは無理。必然的に1万通貨で200pips、2万通貨なら100pips、4万通貨なら50pipsの損切りが上限という考え方になります。

リスクを限定するという意味では正解の損切りルールの決め方です。

でも、少ない資金で大きな利益を出していきたいなら、もっと大きなリスクを取るしかないのも事実です。この辺は2%を5%や10%に上げていけば良いだけなのですが、書き始めると長くなるので別の機会にします。

私的にはスイングトレードの損切りは2段階で決めておくことをお勧めしています。

1段階目はテクニカル的な根拠のある損切りポイントです。基本的にはこの損切りポイントで必ず損切りを実行します。

2段階目は数値で決める最大の損切りポイントです。

この数値で決める2段階目の損切りポイントは利益が乗ってきたら、その利益分だけプラス方向へずらしても(変更しても)良いと思います。

なぜ2段階にして最大の損切りポイントを決めておく必要があるかと言えば、突発的なリスクでの大きな損失を回避するためです。

例えば手動で50pipsほどで損切りをしようとしていた瞬間に地政学的なリスクがあって300pipsほど逆行されて大損してしまうなんてことを防ぐためです。

2段階にしないで最初にポジションを作るのと同時に1段階目の損切りポイントに逆指値を入れてリスク管理されても良いと思います。また、2段階目の損切りラインを口座資金で管理されても良いと思います。

ただ、スイングトレードの場合は経済指標時もポジションを保有している場合が多いので、そういった変動がある可能性が高い時やスプレッドの拡大の可能性が高い時は手動での損切りに切り替えるという臨機応変な対応もありです。

こう考えていくと、チャートをリアルタイムで見ているときは1段階目の損切りは手動で、2段階目の損切りは逆指値を入れておくことが最善です。

1段階目の損切りもチャートを開いていない時は逆指値をお勧めしますが、チャートをリアルタイムで見ているときであれば、その時々の相場状況で若干早く損切りした方が良い時に手動で損切りした方が損失が少なく済む場合もあるためです。

また、チャートを見ているときに手動での損切りに切り替えてしまえば、突発的なスプレッドの拡大や長いヒゲでストップを取られてしまうことも防げることになります。

FXの損切りについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

FX損切りルールの作り方

FX損切りルールの作り方!13パターンの損切りを徹底チェック!

2016年10月5日
FXの損切り貧乏

FXの損切り貧乏の原因と克服方法!根拠ある損切りとは?

2016年10月11日
FXで損切りができない

FXで損切りができない?損切りが大切な2つ目の理由とは?

2016年10月7日

損切りしないでスイングトレードに切り替えるのはご法度!

例えばデイトレードで5分足をメインに見て作った買いポジションがあったとします。普通であれば5分足を見てルール通りに損切りするはずです。

でも、逆行されて引かされると・・・

5分足では下降トレンドになってしまって値は下がってきてマイナスになってるけど、1時間足を見れば上昇トレンドみたいだし損切りしないで我慢しよう。

もっと逆行して引かされると

1時間足でも下降トレンドに切り替わりそうだけど、4時間足を見ればまだまだ上昇トレンドだから必ず上昇するはず。だから損切りしないで我慢しよう。

こんな感じで5分足のトレードで20pipsほどで損切りするはずだったポジションを、無理やり理由を考えて損切りしないで保持してしまう人がいます。

5分足のデイトレードのはずが、いつの間にか大きな損失を抱えたスイングトレードになっているのです。

私も昔嫌になるほど経験しているので気持ちはよくわかるのですが、完全な負けトレーダーの思考になっています。

また、この損切りのルールを守っていないのに何か理由を考えて自分の考え方を正当化して損切りをしないのはFX初心者にもよくある思考です。

損切りするはずだったポジションを持ち続けてしまうことを塩漬けとも言います。塩漬けは百害あって一利なしですから絶対にしてはいけないトレードです。

もちろん、優位性のある考え方でのトレード変更であれば問題ありませんが、基本的にはデイトレードはデイトレード、スイングトレードはスイングトレードと分けて考えた方が安定して勝てる確率は上がるはずです。

やってはいけない塩漬けの詳しい記事は以下から読めます。

塩漬けポジションの解消法

FXの塩漬けポジションの解消法!損切りする?しない?

2016年9月16日

スイングトレードの利益確定

スイングトレードの利益確定

スイングトレードで一番難しいのが利益の確定です。

適当に利確していれば簡単なのは間違いないのですが、スイングトレードでの利益確定は利益を最大化させることが一番大切だからです。

100pips取れたから利確したら300pips超えまで伸びていって悔しい・・・

100pipsまで利益は乗ったけど200pipsまで伸ばそうと我慢していたら建値まで戻って損益無しになってしまって悔しい・・・

こんなことが頻繁に起きてしまうのがスイングトレードの利益確定です。上の2つは実は私も時々経験してしまう現象で、その都度悔しい思いをしています。

では、どうしたら悔しくならない利益確定ができるのでしょうか?

一番良いのは利益確定の基本ルールを完全に決めてしまい、そこでの利益確定の場合は以降どっちに進んでいったとしても悔しがらないと自分で決めてしまうことです。

チャートを見ていて利益が乗ってくると人間心理として利確をしたくなってくるものです。そのためにスイングトレードではチャートを見過ぎないということも大事です。

スイングトレードのメリットの一つが4時間足メインでのトレードルールなら4時間に1回チャートをチェックすればいいことなのですから、チャートをずっと監視していても良いことはありません。

ずっとチャートを見ていたいのであればデイトレードなどをすればいいのです。

そのため、利確ポイントが決まっているのなら、その利確ポイントまで指値で到達するか、逆指値にかかるか、決着がつくまでチャートを見ないという方法もあります。

まとめると、最初に利益確定目標を決めておいて、基本的にはそのポイントで利確するように指値を入れておく。タイミングよくリアルタイムでチャートを見ていて利益が伸びる要素が大きかったりすれば臨機応変に対応していくのが一番良い利確になりそうです。

また、利確ポイント近くでプッシュ通知がくるように設定しておけば、チャートを開いていない時でも利確ポイントが近いことがわかるので便利です。

利益確定に関しては以下の記事で詳細に読めます。

FXの利確ポイント

FXの利確ポイント!利益が何倍にもなるタイミングとは?

2016年10月2日

FXのスイングトレードでは損小利大が大切??

スイングトレードでは損小利大

FXでは損小利大のトレードをすることが勝っていくために大切と言われています。確かにものすごく大切な考え方ですが、スイングトレードに関わらずスキャルピングやデイトレードの場合でも損小利大でなくても勝てる手法はたくさんあります。

また、損小利大のトレードスタイルは可能であれば実行していきたいものですが、損小利大のトレードで勝率を高く維持していくのは難しいものです。

例えば100pipsを狙っていくスイングトレードで損切りを30pipsと仮定します。勝率30%でも十分な利益が出るのですが、普通に考えてよほど優れた手法かエントリーポイントを厳選していかないと勝率は30%にも満たないはずです。

するとどうなるか・・・?

勝率が30%程度と仮定すると単純に考えて10回のトレードで3回勝って7回負けます。そして勝てるトレードが平均的に出現するとは限らないため、10連敗程度なら普通に出現してしまうことになります。

あなたは10連敗に耐えられますか?

上記例で10万通貨でのトレードであれば3万円の損切りが10回連続で出現し30万円の損失になっているわけです。もちろん、勝率30%ならトータルで勝てる手法ということですから10連敗の後に4連勝してプラス40万円となり14トレードで10万円の利益が出せる可能性もあります。

しかし、スイングトレードの場合は長期間の保有が原則ですから、14トレードするとなれば数ヶ月、1年と長期間かかってしまうかもしれません。

連敗して資金を減らしながら同じトレードを長期間繰り返していく・・・。最後には勝てるとわかっていてもFX初心者にとってはメンタル的に厳しいものです。

スイングトレードの場合は大きな利益を狙っていくために必然的に勝率が下がってしまうのですが、勝率を上げて利益率を下げることでトレードを継続して利益を出していくという考え方もあります。

私が以前使っていた手法の中の一つはこの考え方でルールを決めていました。

例えば200pipsの利益を狙っていって損切りを150pipsにします。すると勝率が45%もあれば十分に利益を出すことが可能です。平均勝率で45%出すことができれば5連敗も稀になるのでメンタル的にも安定してトレードできると思います。

こうやって考えると、あまりにも勝率が低い手法の場合はFX初心者の場合は心が折れてしまう場合がありますから、損小利大にこだわらずに、自分に合ったトレード手法を考えていくことが大切だと思います。

勝率と利益率のバランスを考えることはトレードを継続していくためには大切な要素の一つと考えていいでしょう。

損小利大に関しては以下で詳細記事が読めます。

FX損小利大

FXは損小利大の手法で勝つ!大切な勝率の考え方とは?

2017年3月3日

スイングトレードのファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析

FXのファンダメンタルズ分析を簡単に言えば、今の相場を動かしている、もしくは今後相場を動かしそうな大きな材料を見つけるということになります。

その材料とは各国の政策金利、GDP、景気動向、物価上昇率、失業率、原油価格、株価、貿易収支、地政学的リスク、などなどです。

通貨ペアで簡単に考えてみると、例えばドル円の場合は、アメリカと日本の経済状況や政策金利差などを比べて状況の良い方の通貨が買われるということになります。

私の持論ですが1分足などの小さい足をメインに使ったトレードではファンダメンタルズ分析は不要だと考えています。確かに大きな要因があればトレンド方向にポジションを作った方が良いのは間違いありませんが、短い足のトレードにはそこまで影響が大きくないためです。

逆にスイングトレードなどで大きな時間足をメインにトレードする場合は、大きな目線でのトレンドを考えたり、転換点を見つけるためにファンダメンタルズ分析は重要です。

チャートは全てを織り込むと言われていますから、チャートの流れについていけば勝てるのがスイングトレードですが、ファンダメンタルズ的に大きな材料を知ることで利益を最大化、損失の最小化などをできる可能性も高くなります。

ファンダメンタルズ分析をプロ並みにできるまで勉強する必要はありません。ロイターなどのニュースは毎日チェックするようにして、広く浅くでもいいのでファンダメンタルズ的な値動きを理解できるようになっていきましょう。

スイングトレードの大敵はメンタル!

スイングトレードのメンタル

スイングトレードは誰でも簡単に取り組めそうに見えますが、実際にはメンタル的に合う人、合わない人がいます。

長期間ポジションを保有することで大きな利益を手に入れることが可能ですが、その分損切りした時の損失も大きくなるためです。

私が昔からスイングトレードを毛嫌いしていた理由は、一度乗った利益が減ることがメンタル的に耐えられなかったからです。

例えば10万通貨で100pipsを目標に買ったポジションがあるとします。順調に利益が伸びて80pipsまで利益が乗りプラス8万円まで到達しました。あと20pips頑張って上昇すれば100pipsの目標達成で利益は10万円です。

ここで急にトレンドが変わって反転し建値まで戻ってプラスマイナスゼロになってしまい決済して損益は無し。8万円の利益が消えた・・・

こんなことが多発するのが耐えられませんでした。

もちろん、私のトレンドの読みが甘かったり、目標数値を欲張っていたりと様々な理由はあったのですが、一度目にしてしまった利益がなくなってしまうのは悲しいものです。

メンタルが弱いと言ってしまえばそれまでですが、こういったメンタル的にスイングトレードが合う人合わない人がいるのも事実です。

私の場合はスイングトレードする時だけ通貨数を落とすことでメンタル的には克服しています。スイングトレードを始めたばかりの時は、いつものトレードの通貨数の1/10までロット数を落として慣れるようにしました。

今でもスイングトレードをする場合には通常のロット数の1/3~1/5です。この程度のロット数だとポジションをほったらかしにしてもメンタル的に安定しています。

新しくスイングトレードを始められる方がいたら、大きな利益を狙っていくということは必然的に損切りも大きくなるということを頭に入れて、利益を伸ばさなければならない辛抱強さ、損切りが大きくなってしまう恐怖心、大きくなった利益が減ってしまう苦しさなど、様々なメンタル負荷があることを覚えておきましょう。

メンタルに関しては以下で詳しく書いていますのでご覧ください。

FXメンタルの鍛え方

FXメンタル鍛え方!正しいメンタルトレーニングで崩壊を防ぐには?

2016年9月19日

スイングトレードのレバレッジは?

レバレッジが高いと危険とか、スイングトレードのレバレッジは2倍~10倍程度がお勧めなんて書いているブログも多いのですが、実際、レバレッジはまったく関係ありません。

損切りが数値で決まっているのであれば、その損切りまでの余裕資金があればいいだけなので、レバレッジが国内口座の25倍でも海外口座の数百倍でも良いのです。

例えば簡単な例で考えてみます。

100万円の資金でドル円を10万通貨買うとします。損切りは総資金の5%の5万円と仮定します。

国内のFX会社でも海外のFX会社でもレバレッジは固定制を取っている所が多くなっていて、国内のFX会社では個人口座は25倍までと決まっています。海外のFX会社だと1000倍なんて言うところもあります。

この固定レバレッジと現在の価格によって保証金が算出されています。そのため、同じ資金で同じ通貨数のポジションを持ったとしても保証金の金額は週単位で変わります。

例えば上記例でドル円で10万通貨のポジションを作ったとすれば、ライオンFXだと保証金は40万強程度ですが海外FX会社のXMだと1万円強程度です。

でも、これだけ保証金が違っていても損切りの金額が5万円と決まっていたとすれば、レバレッジ25倍のライオンFXでも5万円の損失で、レバレッジ888倍のXMでも5万円の損失です。

提供されているレバレッジが大きく変わっても損失に変わりはありません。

変わるのは実効レバレッジだけなのです。

実効レバレッジとは、ポジションを作った時に実際にどれだけのレバレッジになっているかという意味です。

例えば100万円の資金で10万通貨のポジションを作ったとすれば実効レバレッジは10倍となります。例えば100万円の資金で20万通貨のポジションを作ったとすれば実効レバレッジは20倍となります。

実効レバレッジが高くなった場合に、金額ではなくpips数で損切りを決めているトレードの場合は損切り金額が大きくなることになります。そのため、総資金に対して大きな通貨数のポジションを持つことはレバレッジ的に危険と勘違いされてしまうわけです。

FX初心者の方でレバレッジの管理を勘違いしている人が多いのは、ウソや間違った情報を書いているブログが数えきれないくらいあるためです。実際自分でトレードしている人であればレバレッジが高いと危険とは書かないはずです。

レバレッジが高いと危険と言っている場合は、すべて実効レバレッジのことを指しているはずなので気をつけてください。

私はレバレッジが大きい方が安全とさえ考えています。この辺の考え方は以下のレバレッジの記事でお読みください。

FXのレバレッジ

FXでレバレッジが高いと危険はウソ!レバレッジは高い方が安全?

2016年9月13日

FXのスイングトレードはサラリーマンに最適!

スイングトレードはサラリーマンに最適

スイングトレードはサラリーマンの方などの兼業トレーダー向きの手法と言えます。

その理由は

  • パソコンに張り付く必要がない
  • 指値逆指値で決済が可能
  • スマホでもトレード可能
  • チャートの分析に時間をかけられる
  • 大きなトレンドを狙えば負けが減らせる

中でも大きなローソク足をメインに見ていくためパソコンに張り付く必要がないことがサラリーマンの方などの兼業トレーダーにはお勧めの手法の一番の理由です。

4時間足メインなら1日6回チャートを確認できればいいですし、日足メインなら1日1回チャートをチェックできれば良いことになるからです。

また、インジケーターによっては、エントリーポイントが近づいたらプッシュ通知でお知らせしてくれるものもあります。私の使っているインジケーターもエントリーポイントが近づいたらスマホに「ピコン」と音が鳴り、小さな画面でエントリーポイントが近いことを教えてくれます。

これは凄く便利な機能で、外出中でもプッシュ通知が届いたらチャートを見れば良いことになるのでちょくちょくチャートをチェックする必要がなくなります。

スイングトレードでは大まかな価格がわかればいい場合も多いのでスマホでのトレードでも不便なくできる場合も多くプッシュ通知は使える機能です。

またスキャルピングやデイトレードと比べてポジションの保有時間が長くなることで、チャートを凝視することからのメンタル負荷も減りますし、チキン利食いやポジポジ病なども必然的に減ってくることもサラリーマン向けの理由です。

私のように朝からチャートを見られる環境の方の場合は、スキャルピングやデイトレードをしながらスイングトレードのチャンスを待つトレードスタイルも可能です。

その場合、資金的に余裕があればスキャルピングやデイトレードとスイングトレードではFX口座を分けることがお勧めです。

スキャルピングとデイトレード用のFX口座、スイングトレード専用のFX口座という感じにトレード内容によってFX口座を変えるわけです。

これは、1つのFX口座でだけトレードしていると、スイングトレードで買いポジションを持っているにも関わらず、短期売買では売りポジションを持つ場合も出てきてしまうので、売り買いの矛盾から頭が混乱したりしてしまうことを避けるためです。

一時的にでも同じ通貨ペアで売り買い両建てになってしまうと、スイングトレードでは上昇してほしいのに、スキャルピングでは下がってほしいなんて都合の良い考えから混乱してしまうし、決済を間違ってしまう場合もあります。

実は私もこれで結構悩んだ時期がありました。

専用口座でトレードを分けることで頭もすっきりして問題は解決できましたので、スキャルピングやデイトレード、スイングトレードなど様々な手法を使いこなす方には口座分けがお勧めです。

FXのスイングトレードはFX初心者にも最適!

スイングトレードはFX初心者にも最適

FXではスキャルピング、デイトレード、スイングトレードと様々な手法がありますが、FX初心者の方にはスイングトレードが一番お勧めです。

私は多くのFX初心者の方に1分足のFX手法を教える機会があったのですが、何人かの方からは1分足だと忙しすぎてついていけないという話もありました。

5分足や15分足程度であればFX初心者の方でも取り組みやすいのでデイトレードが良さそうなものですが、デイトレードだとトレード数が増えることとダマシも多くなるために必然的に損切りしなければならない場面が増えます。

FX初心者の方は損切りができない、したくないという方も多く、損切りできたとしても連敗してしまうとメンタル負荷が大きくなってしまいFX自体に苦手意識も出てきてしまう場合さえあるのです。

そのため、スイングトレードのように長期間ポジションを保有するトレードが1番のお勧めとなります。

また、FX初心者はスワップポイントがプラスになる方向へスイングポジションを作ることで、毎朝いくらかでもプラス金額が増える体験も喜ぶ傾向が強いです。

逆にマイナススワップ方向へポジションを持ってしまい、日々マイナスが少しづつ積み重なってくると結構大きなメンタル負荷にもなるのでFX初心者の場合はプラススワップ方向へのエントリーチャンスを待つことがお勧めです。

FX初心者がスイングトレードで気をつけること!

FX初心者がスイングトレードで気をつけること

FX初心者がスイングトレードに取り組むときに特に気をつけなければならないことはたくさんあるのですが、その中でも重要なことが2つあります。

一つはチキン利食いです。

チキン利食いとは、利確目標まで到達する前に少しでも利益が出たところで決済してしまうことです。要は薄利決済のことです。

例えば10万通貨で100pipsの利益目標だったのに、2~3万円の利益が乗るのを見てしまうと利益を確定させたくて仕方ない気持ちになってきます。

そして3万円で利益を確定させて儲かったと喜んでいると、どんどん順行していって100pips到達していて10万円の利益を取り逃し悔しい気持ちになってしまいます。

このように利益目標前に利益を確定させてしまうと、期待値の100pipsが取れないことになってしまうために、その手法の優位性が発揮できないことになりトータルで勝てなくなってしまうのです。

チキン利食いでは一時的に利益が出て喜んでも長期間のトータルではマイナスが待っています。せっかく勝てる手法を使っていたとしても、その手法のルールを守らないと勝てないのです。

特にチキン利食いは癖になりやすく、治すのに時間がかかります。これは私が嫌になるくらい経験していることなので間違いありません。

利益を最大化させること、そのためには最初に決めた利益目標は根拠なく変更しないということは大切なことです。

もう一つは損切りずらしです。

損切りを逆指値で入れてあるにもかかわらず、その損切りポイントが近くなってくると損失を確定させるのが嫌で逆指値を遠い所へずらしてしまうのが損切りずらしです。

または手動で損切りするポイントが決まっていたのに、近くなってくると何か理由を考えて損切りしないで遠いところに損切りポイントをずらしてしまうのが損切りずらしです。

損切りずらしは多くの方が経験しているのではないでしょうか?

FXでは損切りずらしをしてしまうほとんどの方は負けトレーダーです。こんなことを書いている私も昔は損切りずらしばかりしていてガンガン負けていました。

損切りをずらすたびに損失が大きくなっていって、最終的に損切りになったところから相場が反転してくるなんて最悪な体験もたくさんあります。

自分で決めた損切りポイントは、よほどの根拠がない限り変更しないというのがFXで勝っていくためには大切なことです。

このチキン利食いも損切りずらしもチャートを見過ぎることで出てくる感情です。そのため、FX初心者のうちは、スイングトレードでポジションを持ったらチャートを気にし過ぎないということも大切です。

私の知り合いのスイングトレード体験談

私の知り合いのサラリーマンの方でスイングトレードメインの人がいます。

少し前に一緒にお酒を飲む機会があって居酒屋に行ったのですが、話を聞くとpips数的には結構取っていて勝っているみたいなのですがストレスがすごいらしいです。

そう言えば前にあった時よりかなり太っていて顔も疲れた感じでした。

スイングトレードでポジションを作ったにもかかわらず、朝起きてから寝るまで時間さえあればチャートをチェックしているそうです。仕事中もスマホで価格を見たり、トイレに行ったらチャートをチェックしたり。家に帰っても四六時中スマホで価格チェック。

本人曰く、ポジションを持っていると価格が気になってしょうがないとのこと。これではスイングトレードの大きなメリットをドブに捨てているのと一緒です。

スイングトレードでは一度ポジションを作ったらチャートをチェックする回数を極端に減らせるのが大きなメリットです。

私は、こうアドバイスしました。

まず、利確目標と損切りラインをしっかり決めること。そして指値逆指値を入れてしまうこと。そして一番大事なことはロット数を落とすことと。

自分の器以上に大きなポジションを作ってしまえば、利益が出ているのか損失になっているのか気になって仕方なくなります。

これが、自分の器にあったポジションを作ると、そこまで気にならなくなるのです。

また、もう一度自分の今使っている手法を再検証してトータルでは勝てるという自信を持つことも大事と話しました。

あれから1ヶ月、通貨数を半分に落としたらポジションもそこまでは気にならなくなって精神的に楽なトレードができるようになったそうです。

私の知り合いのサラリーマンと同じような悩みを抱えている人も多いと思います。そんな時は、自分が使っている手法に自信を持てているのか、そのロット数は自分の器に合っているのかなどをチェックしてみると良いと思います。

スイングトレード適した通貨ペア

スイングトレード適した通貨ペア

スイングトレードに適している通貨ペアは何を選ぶのが一番いいのでしょうか?

私の考えですが

  • トレンドが出やすい通貨ペア
  • トレンドが出ている通貨ペア
  • ある程度大きな値動きがある通貨ペア
  • 素直な値動きの通貨ペア
  • 取引量があるメジャーな通貨ペア
  • プラススワップが大きい通貨ペア
  • 自分が大好きな通貨ペア

こんな感じの通貨ペアがスイングトレードに適していると思います。

私はスキャルピングとデイトレードの中間的なMAPSPトレード手法で4通貨ペアをメインに日々トレードしていますが、スイングトレードでは見ている通貨ペアが違います。

もちろん、ポンドは熟知しているので見ていますが、他にもユーロドル、ポンドドル、豪ドル円、ドル円、ユーロ円、ユーロポンドなども並行してチェックしています。

これは、動いている通貨ペアを選ぶということとトレンドが出ている、もしくはこれから出そうな通貨ペア、ある程度の値幅が出る通貨ペアをスイングトレードの対象としているためです。

また、一つの通貨ペアに集中するのではなく、複数の通貨ぺアを監視しているのにも理由があります。

例えばポンド円だけを見ていると1週間に1回もエントリーチャンスがない場合もあります。これが複数の通貨ペアを監視していると、どれかの通貨ペアで毎日のようにエントリーチャンスがくる場合があるのです。

一つの通貨ペアだけを監視しているよりもエントリーチャンスが倍増するわけです。

あとは上記しましたがスワップポイントも重要です。マイナススワップが大きい通貨ペアでマイナス方向へスイングトレードをしてしまったら・・・

ポジションを持っている日数分の大きなマイナススワップが積み重なってきます。

例えばトルコリラ円。買いスワップは大きいので買いポジションを長期保有している人も多いのですが、ずっと完全な下落トレンドです。

下落トレンドが明確なので売っていくのが正解なのですが、売りポジションでのマイナススワップが大きすぎるのでFX初心者は敬遠することが多いです。

こんなことを書いている私も売りたくて売りたくて仕方なかった時期があったのですが、マイナススワップが怖くて売れませんでした。

売っていたら為替差益では大儲けだったわけですが・・・。

これを考えるとトルコリラ円の売りはスイングトレードには不向きと言えると思います。逆に、トルコリラ円が上昇トレンドになったとしたら、プラススワップが大きい分、絶好のスイングトレードでの狙い目通貨ペアに変身します。

複数通貨ペアに関しては以下で詳しく読めます。

FX複数通貨ペア監視

FXは複数通貨ペア監視で利益倍増?最適の組み合わせは?

2018年12月23日

スイングトレードに適したFX会社

「スイングトレードに適したFX会社はどこがお勧めですか?」という質問をいただくことが多いのですが、私的にはどこでも良いと思っています。

10年ほど前はFX会社オリジナルの長いヒゲがあったり、ストップ狩りが横行していたりしましたので、私も絶対に使わないと決めているFX会社が数社ありました。

しかし今は顧客獲得競争や不正に対する行政指導などがあったりしたこともあり、国内のFX会社はどこでもほとんど一緒で誠実に運営していると思います。

ただ、FX会社によってはスプレッドに強いFX会社であったり、約定能力が高いFX会社だったり、スワップに強いFX会社もあったりしますが、スイングトレードに関しては基本的には自分の使い慣れたFX会社で良いと思います。

私は普段のトレードではヒロセ通商JFXをメインで使っています。これは月間の現金ボーナスがあることと大量のプレゼントがあることが大きい理由です。現金ボーナスはトレードするだけでもらえるボーナス、毎月のプレゼントは家族が喜んでいます。

ただ、ヒロセ通商とJFXも両社ともにスプレッドには弱いのが大きなデメリットです。私はスプレッドが大きく広がっている時はトレードしないので全く問題がないのですが、スイングトレードだけは別のFX会社を使っています。

メインで使っているのはサクソバンク証券です。サクソバンクはスプレッドに強いのが大きなメリットです。また、夏時間なら月曜朝4時からチャートが動き始めるという大きなメリットがあります。

スイングトレードをしていると気になってしまうのが月曜朝の窓ではないでしょうか?ポジションを持っていて大きな窓があいたらどうしよう・・・と。

ほとんどのFX会社が月曜朝は6時か7時のスタートですから、それよりも早く夏時間なら4時からチャートが見れるサクソバンク証券は大きなメリットです。

私の場合ですが、スイングトレードでポジションを持っている時には、月曜の朝だけはいつもより早起きしてチャートをチェックしています。

ポジション方向と同じ方向の大きな窓ができたら窓埋めでの利益減を嫌って決済してしまうこともありますし、ポジションと逆方向の大きな窓があいていたら損切りや薄利決済してしまうこともあります。

また、どちらの場合も一部両建て戦略で利益の最大化を狙う時もあります。

私の場合は、こんな感じにデイトレードとスイングトレードで使うFX会社を完全に分けて使っています。先述しましたがFX会社を分けるメリットとしてはデイトレードとスイングトレードで両建てにならないことが大きいです。

また、スイングトレードのFX会社の方は指値逆指値を入れてしまうので普段はチャートを開かずにほったらかしの場合もあります。

国内には多くのFX会社があり、強味弱みメリットデメリットも違います。そのため、自分の使い慣れたFX会社でスイングトレードをするのが一番ということになります。

もし、小さな資金を大きく増やすためにハイレバレッジを使いたいということであれば、海外FX会社のXMが一番のお勧めです。レバレッジ888倍が使えることに加え、他のボーナスも充実、出金にもまったく問題ありません。

スプレッドが若干広いのがデメリットですが、スイングトレードの場合はそこまで気にならないレベルです。

FXスイングトレード!FX初心者でも勝つコツとテクニック!まとめ

FXスイングトレード!初心者でも勝つコツとテクニック!まとめ

FXのスイングトレードについて詳細に書いてきました。スイングトレードとはなんなのか、どうしたら勝てるのか、コツやテクニックもわかっていただけたと思います。

FXスイングトレードで検索すれば、様々なトレード手法を公開しているブログが山ほどあります。しかし、それを読んだだけで勝てるようになれる人は数パーセントもいないでしょう。

あまりにも多くのスイングトレードの手法があり、ブログや人によって言っていることが違うために惑わされるだけになってしまう可能性もあります。

また、実際にトレードをしていない人、トレードをしたこともない人が書いているFXブログも多いので、理論的には参考になったとしても実践では使えないものもたくさんあります。

やはり、スイングトレードで勝っていくためには実際にスイングトレードで安定して勝っている人から直接学ぶのが安定して勝ち続けていくための近道です。

私は自分の使っているMAPSPトレード手法に絶対の自信を持っていますが、スイングトレードだけは未経験だったために手っ取り早く勝てる手法を身につけたいと考えて某所で学びました。今は自分なりのオリジナルルールも付け加えてトータルでは絶対に負けない自信もつけることができました。

スイングトレードは簡単に勝てそうに見えますが様々なコツやテクニックも必要です。しっかり勉強してからリアルトレードに進むようにしましょう。

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